2018年は薬用成分ミノキシジルを配合した発毛剤「スカルプDメディカルミノキ5」が新たに登場し、これまで市販の医薬品発毛剤で市場を独占してきた「リアップシリーズ」に加え、選択肢が増えたことで大きな話題を集めた年でした。
薄毛や抜け毛の悩みを抱える人は、男性だけでなく女性も年々増加の一途をたどっています。女性向けの発毛ケアグッズは薬局やドラッグストアの一角を占めるほどのヒット商品になっています。
というわけで、今回は人気の発毛剤についてランキングを中心にヒット商品について調べてみました。
目次
発毛剤とは?育毛剤との違いってあるの?
発毛剤とはその名の通り「毛を生えさせる」ためのヘアケアコスメです。近頃は育毛剤とほぼ同じ意味で使われていますね。
かつては発毛と育毛は別の言葉と考えられていましたが、脱毛症の研究が進むにつれ、発毛可能な毛穴というのは結局のところ「育毛をしている」ことに他ならないということが判明したことが発毛と育毛が同じ意味になった所以(ゆえん)です。
発毛剤:発毛のメカニズム
発毛とは脱毛してしまった毛穴から再び毛が生えてくるという意味です。しかし、毛というのは毛周期によって制御され、日々生え変わっているのです。
毛周期は
- 成長期(初期)
- 成長期(中期)
- 成長期(後期)
- 退行期
- 休止期
に分かれていて、毛髪の場合は2〜4年の周期で生え変わっています。休止期や成長初期時の見た目は毛が抜けている状態ですが、毛穴の中では新しい毛根が形成され(休止期)少しずつ毛が伸び始めている(成長初期)のです。
完全脱毛すると発毛は無理?
そして脱毛にも2パターンあって
- 毛周期の成長期後期〜退行期に起こる脱毛→毛は再び生えてくる
- 毛包が完全消失されて起こる脱毛→二度と毛は生えてこない
という具合に分かれています。これらを総括すると発毛というのは、「毛穴の中に毛包が残っていて、毛周期が停止していない場合」に可能であり、完全脱毛した毛穴では発毛自体が不可能、ということなります。
したがって現代では「発毛剤」と「育毛剤」は同じ意味合いで使用しても問題ないんです。
男性向け発毛剤ランキング
昔から脱毛というのは男性の悩みでもTOPにあったので、男性向け発毛剤には多くの種類があります。
そこで、ここからはネットで見られるランキング上位の男性向け発毛剤を紹介していきますね。
リアップX5
日本で最初に厚生労働省が認めた脱毛症治療薬のリアップシリーズ中でも、最上位モデルです。リアップX5には薬用成分「ミノキシジル」が最大量5%まで含まれていて、日本ではもっとも強力な治療薬になります。
リアップシリーズは市販薬ですが第1類医薬品に分類されていて、薬剤師が常駐している薬局もしくは販売許可業者運営するネット通販で購入することができます。
*…リアップは医薬品なので使用書をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。
チャップアップ
チャップアップは今話題の発毛剤で、こちらは「医薬部外品」という商品カテゴリーになります。医薬部外品は薬用とも言われ、治療薬とは違いますが、厚生労働省が認めた薬用成分が一定量以下配合されている商品です。
チャップアップには血流を改善する成分が配合されていて、薄毛や抜け毛の抑制と脱毛予防に効果があります。
スカルプDメディカルミノキ5
元スマップの香取慎吾さんと草薙剛さんが「ミノキ兄弟」というキャラクターを演じたCMが話題の発毛剤です。こちらもリアップX5と同様、ミノキシジルを5%配合した脱毛症治療薬になりますが、2018年に発売されたもっとも新しい発毛剤です。
スカルプDメディカルミノキ5は市販薬ですが第1類医薬品に分類されていて、薬剤師が常駐している薬局もしくは販売許可業者運営するネット通販で購入することができます。
*…スカルプDメディカルミノキ5は医薬品なので使用書をよく読み、用法・用量を守って正しくお使いください。
医薬品と医薬部外品の違い
ところで医薬品と医薬部外品(薬用)というのは多くの人が混同しているイメージがあるので、ここで簡単に整理しておきましょう。
医薬品 | 病気や怪我の治療が目的 |
---|---|
医薬部外品(薬用) | 病気や怪我の予防が目的 |
どちらもベネフィット(効果)だけでなく副作用もありますが、医薬品の方が副作用に関するエビデンス(根拠)がしっかりと報告・開示されています。
脱毛に関して言えば「脱毛症」の治療に使うのがリアップやスカルプDメディカルミノキといった医薬品ですが、「脱毛傾向」や「薄毛」の抑制・予防を目的として使うのがチャップアップのような医薬部外品と覚えておくと良いでしょう。
女性向け発毛剤について
年々女性にも「抜け毛」や「薄毛」の悩みが増加していると言われています。女性に起こる脱毛症はFAGA(女性型脱毛症)やびまん性脱毛症と呼ばれるタイプです。
これらの脱毛症に対しても「ミノキシジル」の発毛効果が認められていますが、日本皮膚科学会が公表している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」では、FAGAに対するミノキシジル製剤は1%配合量の使用が推奨されています。
リアップシリーズには女性向けの「リアップジェンヌ(ミノキシジル1%配合)」がリリースされているのでこちらが唯一の治療薬ということになりますね。
それ以外の女性向け発毛剤というのはどちらかといえば「化粧品」のカテゴリーが多いようです。男性向け発毛剤には独特のにおいやメントールの刺激などがあるので、女性は敬遠する傾向が強いようです。
ちなみにチャップアップは女性にも適した発毛剤です。
市販の発毛剤は知名度・人気ともにリアップが圧倒的人気
リアップシリーズは大正製薬から1999年に発売が開始されました。2018年に至るまでミノキシジル製剤はリアップしか承認されていなかったので、脱毛症治療薬としての知名度・人気ともにナンバーワンです。
現在でもミノキシジル1%配合〜最大量5%まで配合のラインナップがあり、豊富な選択肢の中から選べる医薬品なので人気はナンバーワンです。
医薬部外品の発毛剤チャップアップとは?
一方、医薬品以外の発毛剤で今人気急上昇中なのが「チャップアップ」です。嫌なにおいや刺激成分がほとんど配合されておらず、敏感肌の人や女性でも使えるので、夫婦でリピートしている方も多いようです。
脱毛症治療後の毛周期ケアや頭皮の代謝改善用としても人気の高い発毛剤です。
発毛剤の真実を知るにはブログを参考に!
今回紹介した発毛剤以外にもたくさんの発毛剤が売られていて、正直どれを選んでいいのか迷ってしまうというケースも多いことでしょう。
そんな時は実際に発毛剤を試してみたというブロガーさんたちのブログを参考にすると良いでしょう。アマゾンや楽天、商品の公式サイトのレビューよりは細かに発毛効果の体感例がレポートされています。
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