多くの人を悩ませる「薄毛」について詳しく解説します

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薄毛は医学的に見ると「脱毛症」という皮膚疾患になります。日本皮膚科学会の統計では50代をすぎると男女共脱毛症の傾向が顕著になると報告されています。

皮膚科で薄毛の治療を受けている人のおよそ80%〜90%が男性で、その大部分がAGA(男性型脱毛症)であり、50代以降の男性のおよそ40%以上が脱毛症リスクを抱えているということが判明しています。

今回は年々増加の一途をたどり多くの人を悩ませている「薄毛」についてわかりやすく解説していきたいと思います。

薄毛が起こるメカニズム

男女共に起こりやすい薄毛は「壮年性脱毛症」と言います。しかし、同じ壮年性脱毛症でも男性と女性とでは発毛のメカニズムが異なるので、それぞれに分けて説明していきましょう。

男性の薄毛はAGA

男性にもっとも多い薄毛はAGA(男性型脱毛症)と呼ばれるタイプです。AGA発症のメカニズムはある程度解明されていて、飲み薬(プロペシア、プロペシアジェネリック、ザガーロ)も開発・承認されています。

50代以降の男性のおよそ40%以上が発症する脱毛症も90%近い割合がAGAであるということがわかっているので、結論をいえば「男性の薄毛の悩みの大半はAGAである」ということになりますね。

AGAはテストステロンという男性ホルモンが頭皮付近に分泌している5α-リダクターゼという酵素によってジヒデロテストステロンという物質に変異すると発症します。この酵素の分布によってM字型やO字型、全頭型などに分類されるのですが、日本人に一番多いのはM字型です。

AGA治療薬はテストステロンをジヒデロテストステロンに変異させる5α-リダクターゼの働きを抑制して脱毛の進行を遅らせるという効果があり、70%近い治療効果をあげています。

女性の薄毛はびまん性脱毛症

女性にもっとも多い薄毛は「びまん性脱毛症」と言われるタイプです。「びまん」とは「全体に広がる」という意味の医学用語で、ホルモンバランスが乱れるとエストロゲンの分泌量が減り、次第に髪の毛のボリュームが薄くなってきます。

日本人女性は50歳前後で閉経を迎え、ホルモンバランスが大きく乱れます。閉経をはさんだ前後5年間のことを「更年期」と言います。

女性ホルモンのエストロゲンには髪の毛を豊かにするという働きがあるので、閉経に向かいエストロゲンの量が減り始めると薄毛が進行していきます。

びまん性脱毛症は50代以降の女性に多いのですが、原因はこのようにエストロゲンの分泌量低下だと考えられています。発症パターンは頭頂部から次第に脱毛が始まりやがて頭部全体に広がっていくため「びまん性脱毛症」と呼ばれています。

ただし、女性ホルモンが完全に分泌されなくなるわけではないので、完全脱毛ではなく全体的なボリュームが減って分け目が目立ったり、白髪が多くなるという症状で落ち着きます。

新たに確認された女性型脱毛症FAGAとは?

FAGAはこの数年で注目を集めている新しい女性の脱毛症です。びまん性脱毛症と酷似しているのですが、5α-リダクターゼ酵素が原因で発症します。この酵素は男性ホルモン(テストステロン)にしか作用しないので、*FAGA(女性型脱毛症)と呼ばれています。

*…F=Female(女性)、AGA=男性型脱毛症という意味

AGA治療薬のプロペシアが一定の治療効果を発揮しますが、未だエビデンスに乏しいため、積極的に内服治療が行われるケースではありません。日本皮膚科学会が公表している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」でもFAGAに対してプロペシアなどのAGA内服治療薬を投与することは推奨度D(行わない方が良い)とされています。

その他の薄毛(脱毛症)について

上記の脱毛症は全て年齢が高くなればなるほど発症頻度が上がるため、まとめて「壮年性脱毛症」と呼ばれています。治療や対策が必要なのはほぼこのタイプの脱毛症になります。

しかし、脱毛症にはそれ以外のタイプも数多くありますので、紹介しておきましょう。

  • 心因性脱毛症:不眠やうつ、統合失調症、ストレス過多(抑うつ状態)などの精神疾患が原因で起こる脱毛症です
  • 円形脱毛症:代表的な脱毛症ですが、さらに「単純型」、「多発型」、「重症性多発型」に分類され、重症性多発型円形脱毛症になると全身脱毛症に進行する可能性があります。
  • 牽引性脱毛症:髪型などが原因で起こる脱毛症です
  • トリコチロマニア:10代以前の若い女子に多い脱毛症で、ストレスを感じると髪の毛を強く引っ張る癖があり、毛周期に乱れが生じて脱毛班を起こす精神性の脱毛症です。
  • 尋常性白斑症:国が指定する難病の一種で、全身の色素が薄くなり、白髪や脱毛が増えます。
  • 産後脱毛症:出産後にエストロゲンの分泌量が元に戻り、一気に脱毛を起こすことがあります。しばらくしてホルモンバランスが落ち着けば自然と治癒します。
  • 薬剤性脱毛症;抗がん剤や放射線治療の副作用で起こる脱毛症です。

髪型からくる薄毛について

前のパートで紹介している「牽引性脱毛症」というのが髪型由来の脱毛症です。女性に多く、ポニーテールや三つ編み、日本髪など髪の毛を強く引っぱるヘアスタイルを日常的にしていると、毛根が育つ前に髪の毛が抜けていき、やがて脱毛班になります。

髪型を自然なものに変え、強いブラッシングをやめると症状が自然と落ち着いてきます。

美容室などでパーマにすると薄毛が進む?

美容院でパーマやヘアカラーなどを受けることも薄毛が進行するリスクになります。もともとパーマ液やヘアカラー液などは髪の毛や頭皮に刺激が強い成分でできているので、頭皮の衛生状態が悪くなり、毛周期が乱れがちになります。

パーマやヘアカラーを受けたあとは日々のヘアケアを適切に行いましょう。

薄毛治療は皮膚科に相談!

薄毛の悩みの大半を占める壮年性脱毛症は研究が進み、AGA治療薬やミノキシジル製剤(塗り薬)などが開発されたことで治療可能になりました。

しかし、ミノキシジル製剤のリアップやスカルプDメディカルミノキ5は市販薬なので薬局やネット通販でも気軽に購入できますが、AGA治療薬は「医療用医薬品」であり、皮膚科やAGAクリニックで診察を受けないと処方を受けられません。

また今抱えている薄毛の悩みが壮年型脱毛症かそれ以外の脱毛症なのかは医療機関でしか判断がつかないので、まずは皮膚科に相談することをおすすめします。ただし、脱毛症治療は保険証が使えない自由診療なので、治療費や薬代は全額自己負担になります。

最大の薄毛対策は「気にしないこと」?

薄毛対策には

  • 頭皮の衛生環境を良くする
  • 皮膚科に相談する
  • 育毛剤を使う
  • 生活習慣を改善する
  • ストレスケアを心がける

などが挙げられますが、一番有効な対策は「気にしないこと」かもしれません。女性はともかく男性の場合は坊主が似合う芸能人って人気があり、ファッションアイコンでもありますよね?

薄毛は気にするとコンプレックスかもしれませんが、開き直れば個性なのです。

坊主が似合う芸能人

それでは坊主が似合う芸能人って誰?ということで人気のセレブを調べてみました。(敬称略)

  • 市川海老蔵
  • 松本人志
  • 渡辺謙
  • 池内博之
  • ブルースウィルス
  • ヴィン・ディーゼル
  • デンゼル・ワシントン

など、かっこいい人が多いですよね。また最近はファッションとして坊主頭や短髪が流行っているので、いっそのことスキンヘッドにするというのもありだと思います。

薄毛の予防法について

ただ…男性は坊主やスキンヘッドにするという最終手段がありますが、女性の場合は積極的に予防したいところですね。

薄毛というのは頭皮環境が悪化して、毛周期が乱れると起こります。頭皮も皮膚の一部なので、日頃のヘアケアとスカルプ(頭皮)ケアが非常に重要ということになるのですが、特別な医薬品やヘアコスメを使うより、正しくシャンプーして衛生状態を良くし、睡眠と栄養をたっぷりとって、適度に運動することで頭皮の新陳代謝があがり、薄毛の予防対策になります。

逆に過激なダイエットや暴飲暴食、ストレス過多などは薄毛を促進させるリスクになるので気をつけてくださいね。

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