プロペシアで頭痛がする?その他の異常についても徹底調査!

脱毛治療イメージ

プロペシアはAGA(男性型脱毛症)の治療時の標準治療でも第一選択肢に選ばれる治療薬です。
医療用医薬品なので日本では処方箋がないと購入することができません。また、AGAの治療は最低でも6ヶ月以上継続しなければならないため、それなりの副作用リスクが付きまとうことになります。
プロペシアは比較的副作用が少ない薬と言われていますが、場合によっては頭痛を引き起こすことも考えられます。
今回はプロペシアで頭痛がする理由とその他の副作用についてせつめいしていきたいと思います。

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プロペシアとは?

プロペシアとは世界で初めて承認されたAGA治療用内服薬です。主成分はフィナステリドで、多くの国でAGA治療の標準治療薬として採用されています。
日本では現在プロペシア(ジェネリック含む)とザガーロという2種類のAGA治療用内服薬が承認されていますが、今でも標準治療の第一選択肢はプロペシアです。
その主な理由はプロペシアでも治療効果が高いことと、副作用リスクがザガーロより低いことです。
しかし、副作用が少ない薬とはいえ、薬である以上副作用リスクは付きまといます。中には頭痛を起こすケースも考えられるので、慢性型頭痛を持つ人や精神疾患を有する方は注意が必要です。
また、プロペシアは女性への投与が承認されていないので、FAGA(女性型脱毛症)の治療で用いられることはありません。

効果

プロペシアはAGA治療薬なのですが、主成分のフィナステリドは前立腺肥大症と高血圧の治療用に開発された成分です。
プロスカーという前立腺肥大症治療薬よりもフィナステリドの配合量が低いのですが、血圧に作用する効果も有しています。
プロペシアの具体的な効果は以下のとおりです。

  • AGAの促進抑制
  • 血圧を下げる
特に併用禁忌などは報告されておらず、副作用リスクも低い優れた薬ですが、重篤な片頭痛またはうつ状態やうつ病などの精神疾患を有している方は注意が必要です。

副作用

国内のエビデンスではプロペシアの主な副作用は以下のとおりです。

  • リビドー(性欲)の低下:1.1%
  • ED:0.7%

また、これ以外には発症頻度がごく稀(0.1〜0.001%以下)ですが、重篤な副作用としてアナフィラキシーショックが懸念されます。
アナフラキシーショックとは薬剤性アレルギーのことで、フィナステリドでは血管浮腫、無精子症、肝機能障害、抑うつ状態などが指摘されています。

成分

主成分はフィナステリドです。
ジェネリック医薬品は成分名が薬の名前になることが多く、日本のジェネリック薬品はフィナステリド+成分配合量+製薬会社というネーミングが一般的です。
例)フィナステリド1mg【ファイザー】など

フィナステリドで頭痛が起こる理由とは?

副作用リスクが1%台と非常に低い薬で、飲み合わせの心配もなく、食事の影響も受けない優れた治療薬ですが、血圧に作用する薬なので、片頭痛発作の人、うつ病や抑うつ状態などの精神疾患を有する人は注意しておいたほうがよいでしょう。
片頭痛発作は血管が開いたときに周囲の神経を刺激して起こる痛みなので、血圧と密接な関係があることはわかりますが、うつ病や抑うつ状態でプロペシアを飲むと頭痛がするのはどうしてなのでしょう。

精神疾患と頭痛

日本人はおよそ4割がうつリスクを抱えていると言われているほどのうつ大国です。
しかし、未だに「うつ」というのは誤解が蔓延しているように思える病気ですね。「抑うつ状態」というのは「うつの一歩手前の状態」という意味です。
うつや抑うつ状態には精神症状と身体的症状があります。精神症状で代表的なものは「やる気の低下」、「不安の増大」、「不定愁訴(ちょっとしたことでイライライしたり、くよくよしてしまう)」、「自己否定感」、「性欲の低下」などです。
一方の身体的症状には「肩こり、首のこり」、「筋肉痛」、「腰痛」、「頭痛」、「便秘や下痢を繰り返す」、「発熱」、「易疲労感」、「ED」などがあります。

うつや抑うつ状態は多くの精神疾患に合併するか原因疾患になる精神病なので、不眠症や統合失調症、パニック障害などでも警戒が必要です。

プロペシアの代表的な副作用の「リビドーの低下」と「ED」はうつや抑うつ状態でもよく現れる自覚症状で、そこから頭痛を起こすことが懸念されます。

頭痛の種類

緊張型頭痛は慢性型頭痛の60%以上を占め、片頭痛は女性のおよそ40%が抱えていると言われています。
群発型頭痛は男性に多いのですが、慢性型頭痛の1割にも満たないレアケースです。
また、群発型頭痛は積極的な治療を要する症状なので、ここでは割合の多い緊張型頭痛片頭痛について説明していきましょう。
大豆イソフラボンの過剰摂取で起こる頭痛は緊張型頭痛と片頭痛の両方に影響があると思われます。

緊張型頭痛

慢性型頭痛では最も症例数が多い頭痛です。緊張やストレスまたは血流障害などが原因で、筋肉が硬直し、締め付けられるような痛み、しびれるような痛み、ずーんと重くなるような不快感を感じます。
血流が改善すると症状もよくなるので、じっとしているよりも動いたほうが楽になります。
育毛剤には血流を改善する成分が配合されているので、正しく使うことで、緊張型頭痛の予防につながるかもしれません。

片頭痛

慢性型頭痛では緊張型頭痛についで多く、その大半は女性というユニークなタイプの頭痛です。発作の起こり方に特徴があり、頭部の毛細血管が拡張する時に周囲の神経を刺激して痛みとなります。
心臓の鼓動に合わせてズキン!ズキン!と痛むため「拍動性頭痛」とも呼ばれます。
片頭痛の名前の通り、通常は頭のどちらかに症状が集中しますが、ごく稀に左右を問わず発作を起こす症例も確認されています。
予兆や前兆を起こす場合があり、この時は光やにおいに敏感になります。
緊張型頭痛とは逆で動き回ると症状がひどくなるので、薄暗くやや室温が低いところで安静にしておくことが重要です。
アイシングも効果的なので濡れタオルや氷嚢で冷やすと良いでしょう。
重症の方の場合、市販の痛み止めでは効かなくなってくるので、脳神経科など専門医に診察してもらいましょう。

中には緊張型頭痛と片頭痛の両方を持っている混合型頭痛というタイプもあります。

プロペシアと頭痛のまとめ

プロペシアは副作用リスクが少ない優れたAGA治療薬ですが、代表的な副作用である「リビドーの低下」や「ED」はうつや抑うつ状態にも高頻度で現れる自覚症状です。
AGA治療薬は長期間服用する必要があるので、副作用をそのままにしておくと、やがてうつや抑うつ状態からくる頭痛が現れる可能性が高まります。
また直接血圧に作用する薬なので、片頭痛の発作を持っている方も注意してください。(ただし、プロペシアは女性が服用することのできない薬です)

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