フィナステリドの使い方について！効果的な使用方法を紹介

フィナステリドは日本皮膚科学会が策定する最新のAGA治療ガイドラインで、「行うことを強く勧める」という最高ランクの推奨度Aに認められたAGA治療薬の主成分です。
治療効果が高く副作用リスクが少ない優れた医薬品成分ですが、薬なので正しく使用しなければなりません。
今回は気になるフィナステリドの使い方（服用のタイミングや回数）について詳しく解説します。

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フィナステリドについて

フィナステリドを主成分とするAGA治療薬は「プロペシア」と「プロペシアジェネリック」が現在日本では承認されています。
どちらも0.2mgと1mgの2種類存在していますが、実際の治療では1mgが用いられます。
しかし、フィナステリドはもともと前立腺肥大症とそれに伴う高血圧の治療薬として開発された成分です。
前立腺肥大症治療薬のプロスカーにはフィナステリドが5mg配合されています。
AGA治療は保険証が効かない自由診療（100%自己負担）なので、より安いフィナステリド内服薬を購入するために海外製のプロスカーを求める方もいますが、薬の用途が異なるので、自己判断でプロスカーを求めるのではなく、正規のプロペシアかプロペシアジェネリックを入手することをおすすめします。

フィナステリド内服薬の価格

自由診療では医療機関ごとに独自の料金設定ができるので、同じプロペシア1mgが処方されても値段が違うということも珍しくありません。
AGAは進行性疾患であり、基本的にプロペシアは飲み続けなければならない医薬品なので気になるプロペシアとプロペシアジェネリックの相場を調べてみました。

だいたい東京では国内正規品でこのぐらい価格です。これより大幅に安い場合は海外製のジェネリック医薬品が使われていると考えられます。

フィナステリドの使い方

フィナステリドは1日1回1錠（プロペシアの場合）服用します。これは1mgも0.2mgも同じです。
飲み忘れた場合は気がついた時点で1回分を服用してください。ただし、2回分同時に飲むことはできません。
特に食事やアルコールの影響を受ける成分ではないので、飲むタイミングは自由なのですが飲み忘れを防ぐために夕食後か寝る前に服用という形で処方されることが多いようです。
1日1回服用なので原則的には24時間周期で飲むことが望ましいのですが、半減期は1mgでも4時間程度なので、最低でも4時間は間隔を開けるようにしてください。

効果について

フィナステリドは育毛効果を持つテストステロンという男性ホルモンをDHT（ジヒデロテストステロン）という別の男性ホルモンに変異させる5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害して、AGAの進行を遅らせ、ヘアサイクルを正常な状態に近づけるという作用があります。
AGA治療薬ですが、フィナステリド自身には発毛作用はなく、テストステロン量を現状維持して、発毛作用が認められているミノキシジル外用薬を併用するのが今のAGA治療のスタンダードです。
また、FAGA（女性型脱毛症）には適用がありませんので、女性は飲むことができません。

女性への注意喚起

フィナステリドは副作用が少ない医薬品成分ですが、経皮的に吸収されるという性質があります。つまり薬に触っただけでも体内に取り込まれていくということです。
5α-リダクターゼにしか作用しない成分なので、女性が触れても特に大きな問題はありませんが、妊娠中あるいは授乳中の女性がフィナステリドを摂取すると、胎児や新生児の生殖器官に何かしらの影響を与える可能性があると注意喚起が出ているので、妊婦や授乳中の女性はなるべく薬（プロペシアやプロペシアジェネリック）に触らないようにしてください。
ただし、妊娠中あるいは授乳中でパートナーがフィナステリドを服用していても問題はありません。

副作用について

フィナステリドは5α-リダクターゼという特定の酵素にしか作用しない「酵素阻害剤」なので副作用リスクが比較的少ない内服薬です。
しかし、薬である以上副作用のリスクは付いて回るので、主な副作用と注意すべき重篤な副作用について説明します。
フィナステリド1mgを6ヶ月以上連続服用して、これまで日本で報告されている副作用はリビドー（性欲）の低下が1.1%、ついでED（勃起障害）の0.7〜0.8%です。
しかしながら、注意すべき重篤な副作用はフィナステリドにアレルギー反応を示す、アナフィラキシーショックです。これは発症頻度不明（0.001％以下）ですが、薬の場合必ずその成分に対するアレルギーを調べて能書に記載する義務があるので、フィナステリドアレルギーで起こる可能性があるショック状態として注意喚起されているのは、全身浮腫、蕁麻疹、帯状疱疹、呼吸困難、頭痛、紅潮、めまい、悪心嘔吐などです。
これらの副作用以外にも服用していて何かしらの異常を感じた場合はただちに処方医に相談してください。

フィナステリドの使い方についてのまとめ

フィナステリド（薬品名：プロペシア）は医薬品です。医薬品には効果（ベネフィット）だけでなく副作用（リスク）もあるので、医師またや薬剤師の指示にしたがって正しく使用してください。
プロペシアは医療用医薬品の承認を受けているので、処方を受けるには皮膚科やAGAクリニックなどの医療機関で診察を受け、処方箋を発行してもらい調剤薬局から購入します。（医療機関によっては院内調剤で処方してくれるところもあります）
最近はドラッグストアでも調剤薬局を兼ねているところが増えましたが処方箋がないと購入できないので注意してください。
使い方は1日1回1錠が基本です。