AGA治療薬フィナステリドってどんな薬?

脱毛治療イメージ

「フィナステリド」って聞いたことがありますか?おそらく多くの人が初めて目にする言葉だと思います…。
では「プロペシア」は?こちらは*AGA治療薬として処方されるお薬なので、AGAの悩みを抱えている人ならば一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

実はフィナステリドってプロペシアのことなんです…。といってもピンとこない方多いですよね?(笑)医療の世界って普通の人には難解なことが多い摩訶不思議な世界です。

ということで、この続きは本文で詳しく説明していきますので乞うご期待!

*…AGAとは男性型脱毛症のことです。

フィナステリドとは

フィナステリドとはAGA治療薬「プロペシア」の主成分です。平たく言えば「フィナステリド=成分名」、「プロペシア=商品名」ということになります。
医療の世界では製品名よりも成分名の表示を優先するという変な習慣があるので、AGA治療の情報収集をしているとプロペシアよりもフィナステリドという言葉を目にする機会が多くなるかもしれません。

今でこそAGA治療薬として広く認知されるようになったフィナステリド(プロペシア)ですが、もともとは前立腺肥大症治療薬として開発された成分なんです。
だからフィナステリドについての論文には前立腺肥大に関するものも数多く、検索するのは結構大変だったりします。

ただし、日本でのフィナステリドは前立腺肥大症治療薬として承認されていないので、日本語の文献はAGA治療に関することがほとんどですね。ちなみに海外では「プロスカー(Proscar)」が前立腺肥大症治療用のフィナステリド製剤になります。

もちろん同じ成分ですからプロペシアを飲んでいると、尿の出がよくなったという事例も報告されているんですよ。

AGAは年齢が上がるごとに発症率が高くなるので、髪の毛と尿の出が不安になってきた中高年の男性にはありがたいお薬かもしれませんね。

ただし、副作用がでやすい薬なので服用を開始する時は必ずAGAクリニックや皮膚科の診察を受けてから処方してもらうように心がけてください。

フィナステリドの効果について教えて

育毛

フィナステリドの効果はズバリ「AGAの治療」です。ただし、一口にAGAといっても発症のメカニズムは案外複雑で、原因物質の一つ「5α-リダクターゼ」という酵素の働きを阻害するというのがフィナステリドの役割です。

「5α-リダクターゼ」はテストステロンという男性ホルモンをDHT(ジヒデロテストステロン)という他の男性ホルモンに変異させる作用がある酵素です。

テストステロンには髪の毛を含む毛全体を太く豊かにする「育毛作用」があるのですが、ストレスや加齢によって男性ホルモンの量が減ると、優先的にDHTに変異していきます。
この時に働くのが5α-リダクターゼです。

つまり、5α-リダクターゼの働きをストップさせればその分テストステロンは育毛のために消費されていくのでAGAの進行を食い止めることができるということになります。。

ただし、AGAは進行性の疾患なので、一旦症状が安定しても薬を中止すると再発する可能性が非常に高く、基本的にAGA治療は継続するものであるということを念頭においてください。

フィナステリドの副作用について

副作用

フィナステリドのように特定の酵素にしか反応しない薬を「酵素阻害剤」と言います。このタイプの薬は酵素以外の物質には作用しないため、効果が高く副作用が少ないというメリットがあります。

ところがフィナステリドに関しては男性ホルモンを変異させるための酵素に働きかけるため、DHTが減ってしまうことで起こる健康被害が起こりやすくなります。

DHTは男性の生殖活動に深く関与している物質なので、

  • 性欲(リビドー)の減退
  • ED(勃起障害)

がもっとも顕著な副作用として現れてきます。発症頻度は性欲の減退が約1.1%、EDが約0.8%ほどです。

この他にもフィナステリドアレルギーの方は服用することができません。服用していて体調不良を感じたら薬剤師や処方医に相談してください。

フィナステリドの主な副作用と重篤な副作用

フィナステリドには上記のような副作用以外にも、幾つかの症例が報告されていますがいずれも発症頻度は低いので、安全性の高い薬と言えます。
しかし副作用が起こらないというわけではないので、主な副作用と重篤な副作用を紹介しておきましょう。

フィナステリドの主な副作用

フィナステリドの主な副作用の発症頻度は1.0%以下です。

  • 皮膚症状:過敏症、かゆみ、蕁麻疹、発疹
  • 循環器症状:血管浮腫、顔面腫脹
  • 口腔症状:舌腫脹、口唇腫脹
  • 耳鼻科症状:咽頭腫脹
  • 精神・神経症状:性欲減退、ED

フィナステリドの重篤な副作用とその他の副作用

重篤な副作用は0.01%以下で「肝機能障害」が報告されています。それ以外の副作用には

  • 泌尿器症状:睾丸痛、血精液症、男性不妊症
  • 腎機能障害
  • めまい
  • 女性化乳房、乳房圧痛

などがあるとされていますが、いずれも発症頻度は不明(0,01%以下)です。

フィナステリドは女性にも服用可能?

今の所皮膚科や薄毛専門クリニックなどでフィナステリドを女性に投与することは認められていません。
ただし、これは日本皮膚科学会が策定している男性型ならびに女性型脱毛症治療ガイドラインで推奨されていないということで、使用禁忌というわけではありません。

そもそもフィナステリドは男性の泌尿器疾患治療用として開発された成分であり、男性ホルモンを変異させる5α-リダクターゼに働きかける性質を持つため、男性ホルモン分泌が少ない女性への有用性と安全性が確認されていないからです。

フィナステリドは通販で購入可能?

薬の通販

フィナステリド(プロペシア&プロペシアジェネリック)は厚生労働省に正式認可されているAGA治療薬で医療用医薬品です。

このカテゴリーの医薬品は購入時に医師が発行した処方箋が必要なので、ネット通販等では原則として購入することができません。

ただし、AGA治療は保険証が使えない自由診療なので、AGAクリニックや薄毛専門クリニックなど自由診療に特化した医療機関では「診療の自由度」が高く、一部の医療機関ではオンライン処方に対応しているところがあります。(オンライン処方を受ける場合、一度は診察を受けることが原則なので注意してください。)

また、海外製のフィナステリド製剤ならば個人輸入代行業者を通じてネット通販での購入が可能です。この場合は100%自己責任での購入になりますので、副作用情報や薬の服用の仕方などは個人輸入代行業者のサイトでしっかりと確認するようにしてください。

厚生労働省では個人輸入等で薬を購入することへの注意喚起を促しています。

フィナステリドの価格について

前のパートでも説明しているようにAGA治療は保険証が使えない自由診療です。このため薬代だけでなく治療費もまるまる込みで全額自己負担になります。

また自由診療は法律によって医療機関ごとに診療費の設定をして良いことになっているので、同じフィナステリド製剤を処方された場合でも医療機関ごとに価格が異なります。

AGA治療は皮膚科もしくは専門クリニック、あるいは美容皮膚科などで受けることになりますが、一般的な皮膚科に比べると専門クリニックは院内処方で薬代に診療費を含めているケースが多く、負担金額は皮膚科よりも安くなる傾向がありますので、AGA治療を受けるのならば専門クリニックの方がおすすめです。

また、プロペシアやプロペシアジェネリックの価格は地域性があり、一概には言えないのですが、東京都の医療機関では1月あたり5,000円〜10,000円というのが相場です。これでもかなり幅があるので、事前に治療を受けたいクリニックのサイトで薬代を調べておいた方がいいと思います。

薬代が安い医療機関では海外製のプロペシアやフィナステリド製剤を処方している可能性があります。

フィナステリドについてのまとめ

もともとは前立腺肥大症の治療薬として開発されていたのですが、副作用に高いAGA治療効果があることが判明し、現在ではAGA治療薬として世界的に認知されることになったというユニークな成分がフィナステリドです。

「プロペシア」や「プロペシアジェネリック」はこのフィナステリドを主成分とするAGA治療薬です。

フィナステリドを2年以上継続して服用した場合のAGA治療効果はおよそ70%、3年継続では80%と高い効果を発揮していて、現在でもAGA治療では一番使われている飲み薬です。

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