プロペシアの効果について調べてみました

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プロペシアは日本で最初に承認されたAGA治療用内服薬(飲み薬)です。その治療効果は70%以上と非常に良好なのですが、効果が出るまで時間がかかる、副作用が出やすいというデメリットもあります。

そこで今回は実際のところ、プロペシアはAGA(男性型脱毛症)に対してどれだけの効果があるのか?について解説していきたいと思います。

プロペシアの効果とは

プロペシアはAGA(男性型脱毛症)治療にのみ承認されている飲み薬です。日本皮膚科学会が公表している「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」内には以下のような記述があります。

2年間および3年間の内服継続により,軽度改善以上の効果が各々68%および78%の症例で得られ,その率は増加傾向を示した

(引用元:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」)

つまり、プロペシアを飲み続けると、70%〜80%の割合でなんらかの改善効果が見られるので極めてAGA改善効果が高い薬、ということになります。

しかし、注意しなければならないのはプロペシアはAGA(男性型脱毛症)のみにしか効果がないということです。円形脱毛症や女性に多いびまん性脱毛症に対する治療・改善効果はありません

AGA発症のメカニズム

プロペシアの有効成分「フィナステリド」には5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害する作用があります。

人体には数万種類の酵素がありますが、それぞれの酵素には特定の働きしかありません。今回問題になっている5α-リダクターゼにはテストステロンという男性ホルモンをジヒデロテストステロン(DHT)という違う男性ホルモンに変異させる性質があります。

頭皮には5αリダクターゼが多く分布しています。よく男性ホルモンが多いと禿げると言われていますが、これは厳密に言うと間違いで、テストステロンには生えてきた毛を太く丈夫にする作用があるのです。

ところが5α-リダクターゼによってDHTに変えられてしまうと、髪の毛を丈夫にする作用を失ってしまうので、髪の毛が弱くなり脱毛が促進していきます。

  1. 頭皮付近の血管にテストステロンが送り込まれる
  2. 5α-リダクターゼによってDHTに変えられてしまう
  3. テストステロンレセプター(受容体)によってDHTが毛根に運ばれる
  4. 脱毛が進行する

上記の一覧で言えば、プロペシアは2番の働きを邪魔して、テストステロンのままレセプターに受け渡し、脱毛の進行を遅らせる効果がある薬ということになります。

知恵袋などに投稿されているプロペシアの効果についての疑問

知恵袋などネット上の質問サイトにはプロペシアの効果について次のような質問が投稿されています。

  • 会社の先輩が超薄毛だったのにプロペシアを飲んで10ヶ月ほどでふさふさになりました。プロペシアってそんなに効果があるのですか?
  • プロペシアを飲み始めて4ヶ月経ちますが全く効果が出ません。プロペシアは治療効果が高いと説明されて飲み始めたのですが、こんなものなのでしょうか?

ポジティブ、ネガティブ両方の質問が寄せられていますね。プロペシアの働きは前のパートで説明した通りなのですが、髪の毛は一度弱くなってしまうと次に生え変わるまでは強くなることがありません。また、毛包まで消失してしまった毛穴からは毛が生えてくることがないのです。

プロペシアが効果を発揮するまでの期間はまた次のパートで説明しますが、確実な効果の有無を確認するには6ヶ月ほど飲み続けなければなりません。また、60%〜70%の治療効果があるということは逆に考えると、30%〜40%近い人には効果がないということになるので、全てのAGA患者に対して有効な薬であるとはいいがたいことになります。

また、脱毛している部分が毛包消失(完全脱毛)を起こしていると、いくらプロペシアを飲んでも毛は生えてこないので、AGAの治療は早期発見、早期治療が重要である、ということになりますね。

プロペシは効果がでるまでどれぐらいの期間飲み続けなければならないの?

プロペシアの添付書類には以下のような注意書きがあるので引用しておきます。

3 ヵ月の連日投与により効果が発現する場合もあるが、効果が確認できるまで通常 6 ヵ月の連日投与が必要である。 また、効果を持続させるためには継続的に服用すること。 なお、増量による効果の増強は、確認されていない。 本剤を 6 ヵ月以上投与しても男性型脱毛症の進行遅延がみ られない場合には投薬を中止すること。また、 6 ヵ月以上投与する場合であっても定期的に効果を確認し、継続投与 の必要性について検討すること。

(引用元:MSD「プロペシアの添付書類」より)

この添付書類にも記載されている通り、早い人でも効果が出るまで3ヶ月、通常は6ヶ月連続して飲み続けないと効果が出にくい薬がプロペシアなのです。

また脱毛がAGAなのかどうかということは皮膚科やAGAクリニックで検査を受けないとわかりませんね。さらに加えて言えば、3年間の連続服用で80%近い改善効果といっても軽度改善以上ということなので、無毛からふさふさになる保証はどこにもありません。産毛程度の毛が生えてきても医学的には一応「改善した」という判断になります。

プロペシアを飲むのに最適な時間とは?

プロペシアは1日1回飲めば良い薬です。特に食事の影響を受けるということはないので、いつ飲んでも差し支えはないのですが、1%を超える副作用に「性欲の減退」、「ED」が報告されているので、眠る直前(30分前以内)に服用することが推奨されています。

プロペシアの効果についてのまとめ

AGAは脱毛症全体のおよそ80%を占めています。またその数は年々増加傾向をたどり、年齢が上がるほど発症率が高くなる皮膚病です。

男性ホルモン「テストステロン」の分泌量が減ると、相対的にDHT(ジヒデロテストステロン)の量が増えるため、精巣の機能が低下する40代ころからAGAを発症するケースが増えてきて、66歳以上の高齢者の過半数以上がAGAを発症すると言われています。

プロペシアはAGAの治療効果が高い薬ですが、効果が実感できるまでに早くとも3ヶ月、通常6ヶ月以上飲み続けないとならない薬であり、AGAは進行性なので効果が出たとしても自己判断で中止しないで、皮膚科医と相談の上薬の量をコントロールするようにしてください。

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