パントガールはFAGA(女性型脱毛症)の治療薬として世界で初めて承認された飲み薬です。ただし、日本国内ではまだ承認されていませんが、一部の美容皮膚科やFAGAクリニックでは処方を行っている医療機関がありまので、FAGA治療で服用することは可能です。
ところで、FAGAは進行性の脱毛症なのでパントガールをやめてしまうとどうなるのでしょう?
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パントガールについて
パントガールはドイツで開発された世界初のFAGA(女性型脱毛症)治療用内服薬です。しかし、残念ながら日本ではまだ厚生労働省の承認を受けていません。
日本での脱毛症治療はいずれも保険証が使えない自由診療です。(100%自己負担)したがって、一般皮膚科や美容皮膚科など色々な医療機関で独自の治療法を採用していて、一部の美容皮膚科やFAGAクリニックではパントガールを処方しているところがあります。
パントガールは副作用も少なく、効果が高い薬と言われていて、個人輸入代行業者経由でも入手はできますが、確実に正規品を入手するなら取り扱いのある医療機関(東京ビューティクリニックなど)で治療を受けるのが良いでしょう。
FAGAとは?
FAGAは「びまん性脱毛症」の1種です。びまん性とは部分的な発症し次第に広がっていくという意味の医療用語です。FAGAは頭頂部から脱毛が始まり、頭部全体に広がっていきます。ただし、完全な無毛状態になることはなく全体のボリューム感が減り、白髪が目立ち、髪の毛が細く弱くなるという特徴があります。
主な原因が「加齢」や「ホルモンバランスの乱れ」と言われています。女性は40代後半から更年期に入り、次第に女性ホルモンの分泌量が減少していきます。
このため、何も策を講じないとFAGAはどんどん進行していくことになります。つまりFAGAと診断を受けてパントガールを処方されたら、基本的にはずっと飲み続けることになります。
パントガールを途中でやめたらどうなる?
パントガールは女性の脱毛症全体に対して効果を発揮する薬なので、脱毛症の種類ごとにパントガールを中止したらどうなるのかを見ていきましょう。
- FAGAの場合:前述した通りFAGAは進行性の脱毛症なのでパントガールを中止した場合、症状再発のリスクが高くなります。
- 産後脱毛の場合:産後脱毛はホルモンバランスが落ち着くと脱毛も自然消失するのでパントガールを中止しても問題はありません。
- 単純性円形脱毛症の場合:単純性円形脱毛症の主な原因は精神的なストレスとホルモンバランスの乱れと言われています。パントガールでホルモンバランスが正常化して精神的なストレスが緩和されると、薬は中止しても問題ありません。(多発性円形脱毛症も同様です)
- 重症型多発性円形脱毛症の場合:重症型多発性円形脱毛症は積極的な治療が必要な難治性の脱毛症です。この場合は医師の指示にしたがって適切な治療を受けてください。
- 牽引性脱毛症の場合:牽引性脱毛症は髪の毛を強く引っぱる癖や髪型をやめれば症状が落ち着くので、中止しても問題ありません。
FAGAの治療はパントガールの処方だけではありませんので、医師の指示にしたがって治療を受けるようにしてください。
副作用はあるの?
パントガールは非常に副作用の少ない治療薬と言われていますが、それでも薬なので副作用に関するエビデンスが公開されています。
発症頻度は不明(0.01%以下)の割合ですが、以下のような症状があるとされています。
- 悪心、嘔吐
- めまい、ふらつき
- ホットフラッシュ
- 浮腫
- 甲状腺機能障害
パントガールの成分表
パントガールはFAGAに対しておよそ80%の治療効果があると言われている優れた治療薬です。1カプセルあたりの成分を次の表にまとめておきましたので参考にしてください。
成分名 | 配合量 |
---|---|
ビタミンB1 | 60mg |
パントテン酸カルシウム | 60mg |
薬用酵母 | 100mg |
L-シスチン | 20mg |
ケラチン | 20mg |
パラアミノ安息香酸 | 20mg |
パントガールをやめたらどうなる?のまとめ
パントガールは副作用リスクも少なく治療効果の高い優れた薬ですが、日本では未承認なのでなかなか入手するのも困難な薬と言えますね。
しかしFAGAの治療法はパントガールの処方だけでないので、まずは美容皮膚科やFAGAクリニックに相談してみることをおすすめします。
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