ED治療に躍起になると禿げるよ?

育毛剤イメージ

EDは男性版更年期障害として最近認知度が上がっている「LOH症候群」を代表する症状の一つです。日本語では「勃起不全症」と言われています。

昔は50歳をすぎたら若い時ほど性欲が旺盛にならないのもしかたないと考えられていましたが、現在では治療薬も開発されて高い治療効果をあげているように、女性の更年期障害と同様れっきとした「病気」として治療が行われるようになりました。

しかし、厄介な事にEDを改善させることに躍起になることで、AGA(男性型脱毛症)の発症リスクが高まってしまうという側面があります…。

ライタープロフィール
 

<マイペース型三重苦のオッサン>

初めまして、ライター歴は6年以上とそこそこ長い五十路のオッサンライターです。melbyでは主に「脱毛」や「育毛」に関する記事を書いていますが、自分の頭も相当ヤヴァイです。

EDについて

これまでmelbyでは脱毛や脱毛症に関する記事を多く手がけてきたのですが、こちらは男性特有の病気「ED」についての記事なので、女性の皆さんには多少不適切な表現があるかもしれません。ただし、世の男性にとっては切実な問題ですのでしばしの間ご容赦ください。

EDの日本語病名は「勃起不全症」です。性的な興奮を得て陰茎動脈に血流が集中し海面組織に血液が充満して、陰茎静脈を圧迫し、射精が終了するまでの一連の生理反応を「勃起」と言います。

これは哺乳類にとって種の保存率を上げる(大げさな話“人類存続”)という意味では非常に重要な生理現象です。

そこで、より確実に精子を卵子に届けるために精子の発射管である陰茎は卵巣が存在する子宮に近いところまで到達できる方が好都合であり、目的遂行のためにこのような反応が起こるのです。(実はスケベって学術的に奥が深いんですが詳しく書きすぎるとあちこちから批判が…笑)

EDが起こる主な原因とは?

世界初のED治療薬バイアグラが開発されるまで、EDは加齢からくる精力減退と精神的なストレスが主な原因と考えられてきました。もちろんこれらもEDの主たる原因ですが、他にも幾つかの原因が存在し、総括すると「男性ホルモンの分泌量不足」であるということがわかってきました。

ではここで、具体的に男性ホルモンの分泌不足を招く原因を一覧にしておきますので、参考にしてください。

  • 加齢による基礎代謝の落ち込み:40代後半ごろからこの傾向が顕著になる
  • 精神的なストレスの蓄積:易疲労感、慢性的な倦怠感、集中力散漫、免疫力の低下など
  • うつ病や不眠症などの精神疾患
  • 高血圧病や糖尿病などの生活習慣病
  • 肥満

このような精神・肉体的な状態が重なるとED発症リスクが急上昇します。また加齢からくる男性ホルモンの低下が原因で発症する健康被害をまとめて「LOH症候群」といいうのですが、これはちょうど女性の更年期障害のようなものです。

ED発症における男性ホルモンの役割とは?

女性ホルモンの「エストロゲン」と「プロゲステロン」のように男性ホルモンにも「テストステロン」と「DHT(ジヒデロテストステロン)」という異なる種類が存在します。

そしてEDには「DHT(ジヒデロテストステロン)不足」、AGAには「テストステロン不足」が強い影響をもたらします。DHTには男性の生殖活動を活発にして、やる気や集中力を向上させるという重要な働きがある一方で、増えすぎると前立腺細胞を亢進させすぎて、前立腺肥大症を招く要因になります。

一方のテストステロンにも「免疫力の向上」や「育毛を促進させる」という働きがあります。

ところが、テストステロンもDHTも元は同じコレステロールを原料として作られる物質で、加齢やストレスからくる基礎代謝の落ち込みによってコレステロールから性ホルモンを作り出す機能が低下してしまい「性ホルモン分泌不足」が発生してしまいます。

ED発症のメカニズムは非常に複雑なのですが、大雑把にまとめると

  1. 上記の原因によりDHT(ジヒデロテストステロン)が不足する
  2. やる気や集中力などの脳機能の一部の活動が鈍化する
  3. やがて性的な刺激に対しても鈍感になる
  4. これが慢性化してEDが発症する

いう流れになります。

健康で若々しい人はどうしてAGAやEDを起こさないの?

その一方で健康で若々しい人はある程度の年齢になっても精巣の機能が十分活性化していて、脳も若々しいため十分な量の男性ホルモンを作り出すことができます。

しかし、一般的には40代中頃から次第に精巣の機能が低下し男性ホルモンの総量は20代に比べると60%以下に低下してしまうと考えられています。あくまで一般論ですが、絶倫親父にハゲが多いというのは、そうした人たちの体内では男性ホルモンのバランスがDHT>テストステロンになっていると考えられます。

【まとめ】そしてAGAになる…

説明が決して十分とは言いがたいのですがここまで説明してきたことをまとめると、男性ホルモン量の低下は年齢が進むと起こりがちになるのは避けられない事実ということになりますね。

そして、「種の保存(精子量の増加)」に関する役割や「抗うつ効果」などはDHT側の働きなので、DHT不足は男性にとって深刻な健康被害の原因であり、男性の体内では優先的にテストステロンが5α-リダクターゼ酵素によってDHTへと変異していきます。

ED対策としては射精回数を増やす事が一番効果があるので、射精によってDHTの消費が激しくなるとさらにテストステロンはDHTへと変異し消費されていきます。

こうして本来毛髪を丈夫にするために消費されるはずだった頭皮付近のテストステロンが不足し、AGAを引き起こすということになるのです。

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