デュタステリドの効果について!期間についてなど詳しく解説

脱毛治療イメージ

AGA(男性型脱毛症)はお医者さんで!というテレビCMのキャッチフレーズが一般的に知られるようになり、今では皮膚科だけでなくAGA治療専門のクリニックができるなど、AGA治療薬に対するニーズは年々増加しています。
デュタステリドは世界で2番目に承認されたAGA治療薬ザガーロの主成分です。1番目はフィナステリド(プロペシアの主成分)だったのですが、フィナステリドに対しどのような優位性や違いをもつ成分なのでしょう?
今回はデュタステリドの効果や期間などについて詳しく解説していきます。

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デュタステリドとは?

デュタステリドはザガーロというAGA治療用薬の主成分です。日本では2015年に厚生労働省が承認し、2016年から臨床医療の現場で用いられるようになりました。登場からまだ数年しか経っていない比較的新しい成分です。
デュタステリドもフィナステリド同様、5α-リダクターゼというAGAの原因因子に作用して、症状の進行を食い止める効果があるのですが、5α-リダクターゼにはI型とII型が存在し、フィナステリドがII型にしか作用しなかったのに対してデュタステリドは両方の型に作用するのでより高い治療効果を得ることができます。

しかし、一方でデュタステリドは副作用リスクがフィナステリドより高いため、現在でもAGA治療時に最初に選ばれるのはフィナステリド(プロペシア)であり、デュタステリド(ザガーロ)はプロペシアでは効果が出なかった場合に処方されます。

デュタステリドの効果

デュタステリドはフィナステリドの改良版と言われている成分です。先にも説明した通り、フィナステリドはII型の5α-リダクターゼにしか作用しないのに対してデュタステリドはI型とII型に作用するので、フィナステリドでは効果のでないAGAに対して処方されます。
フィナステリドの半減期が4時間程度なのに対し、デュタステリドの半減期は最大72時間で効果を維持する期間が長いので、1回、2回ならば飲み忘れてもOKという点もメリットです。
単純に効果だけを比較すると、II型5α-リダクターゼの阻害効果はフィナステリドの約3倍で、これにI型の阻害効果も加わるため、フィナステリドでは十分な効果が得られないAGAに対して処方される2番目の薬ということになります。
プロペシアの3倍以上の効果を発揮する薬ならば最初からザガーロを処方したほうが良いという意見もありますが、副作用リスクはフィナステリドの約8倍で、フィナステリドでも70%近い治療効果が得られるため、現在でもAGA治療時に最初に処方されるのはプロペシア(フィナステリド)です。

デュタステリドの効果が出るまでの時間

デュタステリドを主成分とするAGA治療薬ザガーロには0.1mgと0.5mgがあり、通常は0.5mgが治療に用いられます。
飲み方は1日1回ですが、飲んでからおよそ1.5時間で血中濃度が最大値に達するので、飲み始めてから1時間以内に効果が出てくることになります。
ただし、飲んですぐにAGAが治るということではないので注意してください。

デュタステリドの効果が出るまでの期間

フィナステリド同様、治療効果が実感できるまでは早い人で3ヶ月、通常は6ヶ月以上かかります。これはAGAがヘアサイクルの乱れによって生じる皮膚疾患だからです。
またAGAは年齢とともに発症率が上昇する進行性の疾患です。進行性疾患というのは一度発症すると症状がどんどん進行していくという意味で、適切な治療もしくは対策を立てないと食い止める手立てがないばかりか、自己判断で治療を中止してしまうと再発を繰り返します。
したがって、一度AGA治療を始めたら年単位で継続する覚悟が必要です。症状によってデュタステリドの量が変わったり、他の治療法が適用されることはありますが、何らかの対策は継続して行う必要がある厄介な皮膚疾患がAGAなのです。

副作用について

デュタステリドの主な副作用(発症頻度の高い副作用)は主に3つで平均的な発症頻度は17.1%です。その内訳は

  • リビドー(性欲)の低下:8.3%
  • ED(勃起不全):10,8%
  • ED(射精障害):4.2%%

フィナステリドの場合、リビドー低下は1.1%、EDは0.7%〜0.8%以下なので、副作用リスクはデュタステリドの方が高くなります。

女性は服用できる?

デュタステリドもフィナステリド同様に男性ホルモンに反応する酵素(5α-リダクターゼ)の働きを阻害する成分です。もともと脱毛症に男性ホルモンの関与が少ない女性には適用がありません。
また、デュタステリドは触れると皮膚から吸収され、新生児や胎児の生殖器官に影響を与える可能性があるので、妊娠中や授乳中の女性はできるだけ薬には触れないようにしてください。(パートナーの男性が服用しているぶんには何の問題もありません)
こうした理由から臨床的には女性には投与できない(してもほとんど意味がない)薬という扱いになっています。

デュタステリドの効果についてのまとめ

デュタステリドはフィナステリドの改良版と言われているように、効果や持続時間はフィナステリドより優れていますが、同時に副作用が起こる確率が高いので、リスクを回避するために今でもAGAの治療時においてデュタステリドは第二の選択肢になります。
また女性と未成年には投与できない薬なので女性と未成年は間違って服用しないよう注意してください。

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