脱毛症とは?原因や壮年脱毛症についてなど詳しく解説します

脱毛治療イメージ

日本人のおよそ30%が「脱毛症」を発症するという衝撃の事実をご存知ですか?かつては脱毛症を起こすのは男性のみと思われてきましたが2017年から正式に女性型脱毛症(FAGA)も病名として認知され、治療ガイドラインが策定されました。
そう、「脱毛症」というのはただの頭皮トラブルではなく、れっきとした「皮膚病」なのです。男女共脱毛症の発症リスクが30%を超えるというのは、とても深刻な問題ですよね。
そこで今回は今まで知っていたようで知らなかった「脱毛症」の種類や原因などを詳しく解説していきます。

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脱毛症とは?いくつか種類があります

「脱毛」と「脱毛症」の違いってどこにあると思いますか?読んで字のごとく「症」がつくか否かですね。この「症」という漢字は病気を意味するので脱毛症はれっきとした皮膚病ということです。逆に単に「脱毛」という場合は病的ではない一時的な脱毛のことを意味します。
また一口に脱毛症と言ってもその種類は様々です。ここではまず、代表的な脱毛症の種類を紹介していきましょう。

  • 壮年性脱毛症
  • AGA(男性型脱毛症)
  • FAGA(女性型脱毛症)
  • 単純性円形脱毛症
  • 多発性円形脱毛症
  • 重症型多発性円形脱毛症
  • 薬剤性脱毛症
  • 心因性脱毛症

脱毛症の原因

脱毛症の原因は主として次の通りです。

  • 加齢:45歳を過ぎた頃から患者数が急増します
  • 生活習慣の乱れ:食生活の乱れ、運動不足、睡眠不足は脱毛症を誘発する大きな原因になります
  • 精神的なストレス:日頃から精神的なストレスを感じている人は脱毛症を起こしやすいことがわかっています。
  • 基礎疾患の存在:高血圧症や糖尿病などの生活習慣病、アレルギー性疾患、頭皮の疾患(脂漏性皮膚炎、頭皮アトピーなど)、膠原病、自己免疫性疾患、精神疾患など
これらは脱毛症の4大要因と言われています。意外なことに遺伝による先天的な脱毛症というのはごくわずかで、大半が加齢と生活習慣の乱れと言われています。
薬剤性脱毛症は抗がん剤やインターフェロンなど薬の副作用で起こる二次的な脱毛症です。

壮年脱毛症について

45歳を超えると増える脱毛症です。AGAやFAGAは壮年性脱毛症の一種です。壮年性脱毛症だけで脱毛症全体の90%を超えます。
患者数では圧倒的に男性が多いのですが、近年女性の脱毛症も増えています。
また、壮年性脱毛症の主な原因は加齢とホルモンバランスの乱れですが、AGAとFAGAは同じ壮年性脱毛症でも原因物質と治療法が異なります。

女性の脱毛症(FAGA)について

女性型脱毛症とも言います。近年患者数が増加し、FAGA専門クリニックや女性用の育毛剤が大きくクローズアップされています。
女性は更年期(45歳〜55歳)を迎えると閉経に向けて女性ホルモンの産生量が徐々に減っていきます。女性ホルモンの一種エストロゲンには発毛を促進させる作用があり、更年期以降に患者が急増することからFAGAの原因はエストロゲンの減少ではないかと考えられています。

発症パターン

FAGAは頭頂部から脱毛や白髪が起こり始めやがて頭部全体に広がる「びまん性」という特徴的な発症パターンがあります。
ただし、全脱毛(完全な無毛状態)になることはほとんどありません。全体的なボリューム不足、頭皮が透けて見える、分け目が目立つ、白髪が増える、髪の毛が全体的に細くて弱くなる、などの症状で落ち着きます。

治療法

一般皮膚科では生活習慣の改善とともに、1%ミノキシジル外用薬(一般薬:リアップジェンヌ)の使用を勧められます。
美容皮膚科やFAGA専門クリニックではミノタブ(ミノキシジルタブレット)やパントガールなど日本では未承認の薬を処方したり、独自のメソ療法(発毛と育毛に必要な栄養素やグロスファクター製剤を注入する治療法)が行われる場合もあります。

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男性の脱毛症(AGA)について

男性型脱毛症とも言います。脱毛症全体の90%近くを占める代表的な病気で、日本での治療方法が確立されている唯一の脱毛症です。
加齢とホルモンバランスが原因という点ではFAGAと変わりませんが、AGAの場合は髪の毛を太く丈夫にするテストステロンという男性ホルモンが5α-リダクターゼという酵素によってDHT(ジヒデロテストステロン)という別の男性ホルモンに変異することで起こります。

発症パターン

AGAは5αa-リダクターゼの分布によって次の発症パターンに分けることができます。

  • M字脱毛:額の生え際が後退していくパターン
  • O字脱毛:頭頂部を中心に脱毛班(脱毛を起こしている部位)が広がるパターン
  • 混合型脱毛:M字とO字が混在しているパターン
  • 全頭型脱毛:脱毛班が頭部全体に及ぶパターン

またAGAの脱毛班は進行すると全脱毛を起こします。毛穴の中から毛包が消失してしまうと治療薬や育毛剤では治療できません。

年代ごとの発症率

壮年性脱毛症としてみれば日本人全体の30%の発症率ですが、AGA単独で見るともっと高い発症率になります。そこで年代ごとの発症率を見てみましょう。

  • 20代:約10%
  • 30代:約20%
  • 40代:約30%
  • 50代:40%以上
  • 60代:60%以上
50代以降は飛躍的に患者数が増えるので男性はまだ髪の毛が健在なうちに早めの対策を講じた方がいいと思います。

治療法

一般皮膚科ではAGA治療薬(プロペシア、ザガーロ)+5%ミノキシジル外用薬(一般薬:リアップX5プラス、リグロEX5など)の投薬治療がスタンダードです。
AGAクリニックや美容皮膚科、男性クリニック(美容形成外科)ではオリジナル治療薬(ミノキシジル配合内服薬など)、6%ミノキシジル外用薬、メソ療法、HARG療法などが行われます。
また完全脱毛を起こしている場合は自毛植毛という外科手術が行われます。

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円形脱毛症について

円形脱毛症とはストレスや基礎疾患が原因で毛髪の一部が脱毛を起こしてしまう脱毛症です。脱毛班が1箇所の場合は単純性円形脱毛症、2箇所以上脱毛班がある場合は多発性円形脱毛症と言います。

治療法

単純性や多発性の円形脱毛症は放置していても1〜2ヶ月程度で症状が消失するため、積極的な治療はせず経過観察するのが一般的ですが、中には難治性の多発性円形脱毛症(重症型円形脱毛症)や精神疾患によって再発を繰り返すパターンがあり、そのような場合は

  • 局所免疫療法:脱毛班にわざとかぶれを起こさせる薬品を塗り、新陳代謝を上げるピーリング療法
  • 精神科や心療内科での治療

を行います。

脱毛症のまとめ

脱毛症はれっきとした皮膚病です。だからきちんと専門医や皮膚科で治療を受けるのが理想的な対処法。特に壮年性脱毛症は脱毛症の90%以上を占める疾患で、放置していると症状が進行していく「進行性疾患」です。
特に男性は30代ですでに20%以上のひとがAGAを発症するリスクがありますし、FAGAも年々患者数が増加しています。
男女共まだ髪の毛が健在なうちに育毛剤や育毛サプリで早めの対策をたてておくことをおすすめします。

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