ハゲほど深刻ではないけど、毛髪に関して「老い」を感じる悩みが「白髪」ですよね…。目立つのは毛髪ですが、身体中のいろいろな毛が白髪になると自分が急に老け込んだような気になる人も多いのではないでしょうか?
ところで、この白髪なのですが実は「脱毛症」の一種であるということは以外と知られていない事実。今回は知られざる「白髪」と「薄毛」の関係性を解き明かしていきましょう。
<マイペース型三重苦のオッサン>
初めまして、ライター歴は6年以上とそこそこ長い五十路のオッサンライターです。melbyでは主に「脱毛」や「育毛」に関する記事を書いていますが、自分の頭も相当ヤヴァイです。
白髪の人はハゲにくい…これは都市伝説
よく白髪が多い人はハゲにくいという話を聞きますが、実はこれ単なる都市伝説なのです。なぜなら「白髪」も脱毛症の一症状だからです。
脱毛症とはなんらかの原因で毛周期が乱れると起こります。しかし毛周期の乱れを起こす原因はさまざまで脱毛症にも数多くの種類があります。
脱毛症の種類
- AGA(男性型脱毛症):脱毛症全体の約85%以上を占めます。
- FAGA(女性型脱毛症):2017年に新たに認定された女性のAGAです。
- びまん性脱毛症:現在判明している中では女性にもっとも多い脱毛症です。
- 単純型円形脱毛症:脱毛班が1箇所だけの円形脱毛症です。
- 多発型円形脱毛症:脱毛班が2箇所以上の円形脱毛症です。
- 重症型多発型円形脱毛症:多発型円形脱毛症の重症例で、全身脱毛症に移行することもあります。
- 尋常性白斑症:全身の色素が薄くなる難病で全身脱毛症(白髪含む)を起こしやすくなります。
- 薬剤性脱毛症:抗がん剤や化学療法剤の副作用によって起こる脱毛症です。
- 産後脱毛症:妊娠出産後に女性ホルモンの分泌量が減ることで起こる全頭型の脱毛症です。
- 心因性脱毛症:ストレスやうつなど、精神的なストレスが強まると起こす脱毛症です。
などなど…他にも脱毛症にはいろいろな種類があるのですが、脱毛症全体の90%以上を占めるのは「AGA」、「FAGA」、「びまん性脱毛症」を合わせた「壮年性脱毛症」と言われています。
壮年性脱毛症は病名からも分かる通り働き盛り(壮年)以降になると発症例が増えます。男性の場合はAGAリスクが20代→10%、30代→20%、40代→30%、50代→40数%、60代以降→50%以上、となっているので、加齢とともに発症頻度が高まる*「進行性の皮膚病」ということになります。
*…AGAが皮膚病であるというのはそのメカニズムが解明されて治療薬が開発されたからです。
*…進行性とは放置していると症状がどんどん進行する疾患という意味です。
白髪を起こす脱毛症として認定されているのは「壮年性脱毛症」、「多発型円形脱毛症」、「尋常性白斑症」ですが、特に尋常性白斑症は全身の毛が白髪になりやすい病気と言われています。
白髪とは毛髪が劣化してしまうこと
少し前置きが長くなりましたが、要は白髪が起こるメカニズムというのが
- 加齢やストレスなどなんらかの要因で基礎代謝が落ちる
- 基礎代謝の低下とともに、頭皮の新陳代謝が落ちる
- 毛周期が乱れる(脱毛症リスクが急上昇する)
- 頭皮のメラノサイトではメラニン色素生成効率が落ちる
- 髪の毛の色が薄くなる(白髪の発生)
という流れになります。基礎代謝と頭皮の新陳代謝が落ち、毛周期が乱れるところまでは「脱毛症」が起こるメカニズムとなんら変わりないのです。
健康な髪の毛の艶やかな黒い色は「メラニン色素」が作り出しているものなので、頭皮の新陳代謝が落ちるとメラニン(黒い色素)を作り出すメラノサイト(色素細胞)が不活性化し「白髪」になるという理屈ですね。
白髪が多いのはかろうじて毛根が残っているからにすぎず、さらに脱毛症が進行すると、毛の再生を制御している毛包ごと喪失しやすい状態であるということには変わりありません。
つまり、理論上は白髪も脱毛症の症状の1つということになります。
白髪って脱毛症の一種類って知ってた?のまとめ
日本人の健康な髪の毛の色はツヤのある漆黒で、この色は「メラニン色素」の量によって決まります。
メラニン色素は皮膚組織内にあるメラノサイトという細胞が作り出すので、若い頃は黒々としていたのに、年をとったら白髪が増えた…という人は、頭皮の新陳代謝が落ちている証拠!!これすなわち、「壮年性脱毛症」を起こしている可能性が高いということに他なりません。
脱毛症は年齢とともにリスクが上がるので、若いうちから育毛剤を使って適切なケアをすれば白髪の発生を遅らせることができるんですよ。(もっと早くに気づけばよかった…と今さらながら痛い思いをしているのは私です…)
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