ノコギリヤシ配合の内服薬まとめ!副作用など解説します。

ノコギリヤシ

ノコギリヤシはアメリカ大陸原産のヤシ科のハーブです。ヨーロッパでは男性の前立腺関係のトラブル解消に役立つ代替医療用成分として承認されています。
これを日本で例えれば漢方薬のような位置付けになるのですが、日本にもこのようなノコギリヤシを主成分とした代替医療の内服薬が存在するのでしょうか?
今回は近年注目を集めているノコギリヤシの効果や副作用などを解説していきます。

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ノコギリヤシとは?

ノコギリヤシはアメリカ大陸原産のヤシ科の植物です。古くからアメリカ先住民族の間では中高年男性特有の諸問題を解決するハーブとして用いられてきました。
ヨーロッパでは前立腺肥大症やそれに伴う高血圧を緩和する代替医療用成分としても認められているほど効果が高いハーブエキスです。
葉っぱがノコギリのようにギザギザしている見た目から「ノコギリヤシ」と呼ばれていますが、サプリメントに配合されているエキスは主に果実から抽出されたものです。
近年ではさらにノコギリヤシ成分の研究が進み、薄毛や抜け毛などの毛髪トラブル対策としても有効ということが判明し、育毛サプリではマスト成分として利用されています。

ノコギリヤシを配合した内服薬について

日本でのノコギリヤシはあくまでもハーブという位置付けなので、医薬品や生薬としては認められていません。
したがってノコギリヤシが配合されているのは薬ではなく、サプリメントや健康食品になります。
日本でも製薬会社や食品メーカーがノコギリヤシを配合したサプリメントを開発・発売しているので、安全性や副作用などの関する大きな心配はないと考えて良いでしょう。

ノコギリヤシの効果

ノコギリヤシが最初に注目を集めたのは中高年男性に多い「前立腺肥大」の改善効果でした。前立腺トラブルとAGA(男性型脱毛症)の間には深い因果関係があります。その因果関係の原因物質が「5α-リダクターゼ」という酵素です。
この酵素はテストステロンという男性ホルモンをDHT(ジヒデロテストステロン)という別の男性ホルモンに変異させる働きを持っています。
テストステロンには高い育毛効果があり、このホルモンが減ってしまうと脱毛が起こりやすくなります。
ノコギリヤシの果実には5α-リダクターゼの働きを抑制する効果が確認されています。ただし、ハーブなので効果には個人差があり、フィナステリドやデュタステリド(いずれもAGA治療薬の主成分)などの合成成分に比べると効果、副作用ともにマイルドです。
したがって、治療が目的ではなく、育毛や前立腺関係のトラブルケアを目的として日常的に服用するのが望ましいということになります。

ノコギリヤシの副作用

ノコギリヤシに関しては医薬品のような重篤な副作用が起こったという症例は報告されていません。
ただし、血流に作用する成分のため、飲み始めや服用時の体調次第では副作用によく似た自覚症状(副作用様症状)を起こすことがあります。

  • ほてり、多汗
  • 皮膚の紅潮
  • 鼻閉感
  • 頭痛
  • 下痢、または便秘
  • 腹部膨満感、胸焼け
  • 動悸、息切れ
などです。ただし、日常生活に支障がない程度の場合は継続してください。ノコギリヤシは血圧に作用するためこれらの副作用様症状は効果が出ている目安になります。
症状が強い場合は服用を中止して早めに医師に相談してください。

女性がノコギリヤシを服用するときの注意点

ノコギリヤシの血流改善効果は女性にも有益なのですが、妊娠中の女性が過剰にノコギリヤシエキスを摂取すると、胎児の生殖系に何か知らの影響を与える可能性があるということで注意喚起が出されています。
因果関係は未だ不明で、1日の摂取目安量を守っていれば大きな問題にはならないのですが、念のため妊婦や授乳中の方は産婦人科医に相談してから服用を開始してください。

飲み合わせや併用禁忌について

サプリメントに関しては特に飲み合わせや併用禁忌などの注意はありませんが、血圧に作用する成分なので、以下に挙げる身体状態の方は念のために医師に相談してからサプリメントを導入するようにしてください。

  • 何らかの持病があって治療を受けている方
  • 特に心臓疾患、前立腺肥大症、高血圧症の投薬治療を受けている方
  • 妊娠中または授乳中の方
  • グレープフルーツの同時摂取
  • 65歳以上の高齢者
  • 未成年
  • 低血圧症の方

ノコギリヤシ配合の内服薬のまとめ

日本でのノコギリヤシエキスはサプリメントやその他の健康食品成分なので、内服薬には該当しません。
このため副作用リスクは低いのですが、血圧や心臓、前立腺疾患のある方が治療中の薬と同時に併用すると効き目や副作用を強める可能性が否定できないので、心配な方は主治医に相談の上で導入してください。
また、グレープフルーツにも血圧を下げる作用があり、同時に摂取すると立ちくらみやふらつきなどの低血圧発作によく似た症状が起こる可能性があるので、できるだけ控えてください。

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