高齢化が進む日本では男性のおよそ半数が脱毛(薄毛や抜け毛)の悩みを抱えていると言われています。また近年は女性の薄毛の悩みも増加し続け、「育毛剤」のニーズは年々右肩上がり!
しかし、アイテム数が多くていったい何を基準に育毛剤選びをしたらいいのか分からない〜!!というお声も多いので、今回は育毛剤選びのコツについて説明していきたいと思います。
目次
育毛剤と発毛剤の違いについて
「育毛剤」というビッグキーワードでネット検索をすると、育毛剤と同時に「発毛剤」というワードがヒットします。語呂からして「発毛剤」の方が効果が高そうですが、育毛剤と発毛剤にはどんな違いがあるのでしょう?
厳密に言えば、その名の通り「発毛剤=毛を生やすためのもの」、「育毛剤=毛を育てるためのもの」という解釈ですが、結局毛を生やすためにはその過程の育毛が重要であり発毛も育毛も「毛周期」の一部なので両者の間に違いはないということになります。
しかし、医薬品の場合は使用する目的が「脱毛症の治療」なので、より高いキャッチコピーで訴求力を高めたいという狙いがあり、医薬品では積極的に「発毛剤」という言葉を使う傾向があります。
育毛剤で要注目なのは医薬品と医薬部外品
実際に効果の高い育毛剤を選ぶときには「医薬品」か「医薬部外品」に注目するのが失敗しない育毛剤選びのコツです。
医薬品の育毛剤(発毛剤)は脱毛症(主としてAGA)の治療を目的とした商品群です。
一方の医薬部外品は厚生労働省が認めた有効成分を一定量配合している製品群で、こちらは脱毛症の予防やケア、育毛を目的として使用されます。
育毛剤の効果について
育毛剤として一番確かな効果が確認されているのは「医薬品」で、中でもミノキシジルはAGA(男性型脱毛症)をはじめとした各種脱毛症治療の主流となる成分です。
2019年1月現在ミノキシジル製剤は以下のような商品がラインナップされています。
- リアップシリーズ:大正製薬
- スカルプDメディカルミノキ5:ANGFA
- リグロEX5:ロート製薬
- ミノグロウ:岩城製薬、大興製薬
- ミノゲイン:サンドラッグ、ノーエチ製薬
- ミノファイブ:小林薬品工業、大興製薬
- ミノアップ:東和薬品、リョートファイン
- Mr.NARUKEミノキシジル5:ジェネリック薬品、リョートファイン
- ミノキシジルローション5%「JG」:日本ジェネリック、シオノケミカル
2018年夏頃まではリアップ一択だったので随分種類が増えたことになりますね。
一方医薬部外品(薬用)の育毛剤は種類が多すぎて、どれが良い?というにも個人差があるのですが、おすすめなのはネットでの口コミ評価が高い「チャップアップ」。
まだ脱毛が始まっていない若い世代(20〜30代)が今後のケアとして使うのなら「薬用サクセス」もコスパの良い育毛剤です。
変わり種としては2018年に発売されたばかりの飲む育毛剤(サプリメント)「プロタガ」も特許成分HGPの作用で高い育毛効果が評価されています。
女性におすすめの育毛剤はこれ!
女性に多い脱毛症は「びまん性脱毛症」と「FAGA」ですが、こうした女性の脱毛症治療にもミノキシジル製剤を使うことが推奨されています。
ただし、女性の脱毛症で推奨されているのは1%ミノキシジルで、現在薬局などで手に入る1%ミノキシジル製剤は大正製薬の「リアップジェンヌ」などごく一部ですね。
医薬部外品の場合は男女両方使えるタイプが多く、「チャップアップ」は夫婦やカップルで使う人も多いようです。
育毛剤の口コミを調べてみた
育毛剤の口コミというと良い口コミは「効果あり」、悪い口コミは「効果なし」と相場が決まっていますね。
ところが、悪い口コミを見てみるとほとんどの意見に共通する傾向がありますので見ていきましょう。
- 1〜2ヶ月だけ使用して効果がないと判断する
- 長期間脱毛を放置していた
- 育毛剤の値段が高くて継続を諦めた
脱毛とは何らかの原因で毛周期が乱れると起こる皮膚のトラブルです。AGAの場合は内服治療薬を少なくとも半年〜3年は継続しないと目立った効果が現れないと言われています。これはミノキシジル外用薬を併用した場合でも同じです。
育毛剤1本は1ヶ月単位というのが多いので、1〜2ヶ月継続しても効果が出ないというのは珍しい話ではありません。
さらに脱毛症は進行性疾患といって放置していると症状がどんどんひどくなっていきます。
脱毛が進むと毛包ごと消失する「完全脱毛」を起こしてしまいます。毛包が消失するとその毛穴から毛が再生してくることはありません。
このような毛穴にはいくら「発毛剤」や「育毛剤」を与えても効果は出ないのです。
正しい育毛剤の使い方とは?
それでは育毛剤の効果を最大限に発揮するにはどのようなことを実践すればいいのか?について説明していきましょう。
使用上の注意書きをよく守り適切に使う
育毛剤には「医薬品」と「医薬部外品(薬用)」に分類される製品が多く、いずれの場合も厚生労働省が認めた成分が含まれています。
医薬部外品は医薬品に比べると副作用のリスクは低いのですが、体質によっては「発赤」、「かゆみ」、「フケ」などの副作用に近い異常を起こす可能性があります。
こうしたリスクを避けるためにも使用上の注意書きをよく守り、適切に使うようにしてください。大量に使ったところで効果が上がるわけではありません。
対策は早めに!
脱毛症全体の90%近くを占めるのはAGA(男性型脱毛症)です。日本皮膚科学会が公表しているAGA治療ガイドラインでは
- 20代→およそ10%
- 30代→およそ20%
- 40代→およそ30%
- 50代→40数%
- 60代→60%以上
という非常に高い発症率が報告されています。男性は脱毛を起こすという前提で早めの対策を立てることがとても重要ということですね。
20代ですでに10%ですから、育毛対策は思い立ったら即始めるのがオススメです。
生活習慣を見直す
育毛や脱毛治療では薬や育毛剤だけでなく生活習慣を改善することがとても重要視されています。
そもそも脱毛を起こす原因の一つにストレスや加齢によって基礎代謝が落ち、頭皮付近の血流が悪くなることで毛根に十分な栄養と酸素が供給されなくなってしまうというのがあるからなんです。
そこで、育毛の成功率をあげるための生活習慣改善ポイントは次の通り!
- 食事は栄養バランスのとれたものを3食きちんと食べる
- 3度の食事で補いきれない栄養素は間食やサプリメントを活用する
- 過激な摂食制限をする過激なダイエットは間違い
- 適度な運動で血流改善!
- 睡眠と水分はたっぷりとりましょう
- ストレスはできるだけ解消!時にはカラオケや旅行などでリフレッシュ!
- 暴飲暴食、喫煙はやめましょう
こうしたことはヘアケアサロンやAGA治療の時にも言われることなので脱毛が本格的になる前から初めておいたほうがいいですね。同時に生活習慣病や更年期障害、LOH症候群(男性の更年期障害)の予防としても有益です。
正しいシャンプーを心がける
育毛剤を使用する前にはかならずシャンプーをします。シャンプーして余計な汚れや皮脂を落としてからのほうが育毛剤の成分も浸透しやすくなります。
つまり育毛とシャンプーというのは切っても切れない関係なのです。チャップアップでも1番人気の定期購入コースは育毛剤と相性のいいシャンプーとのセット販売なんですよ。
逆に間違ったシャンプーをすると頭皮や毛穴を傷め脱毛を促進させることになります。シャンプーを見直すということは脱毛対策の「基本のキ」なのです。
適切なシャンプー選びは、頭皮の状態にもよりますが、一般的には
- 低刺激性のアミノ酸系シャンプー
- ノンシリコンタイプ
- 余計な成分(香料や着色料など)が入っていないシンプルなもの
- 弱酸性
- 高保湿
に注目すると良いでしょう。完全無添加や自然派、ボタニカルというのは今の流行ですが、配合されている天然成分にアレルギーがあると脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などの皮膚トラブルを起こす可能性があるのであまりこだわる必要はないと思います。
洗うときは爪を立てずに頭皮全体を満遍なく洗い、すすぎは十分に行いシャンプーの成分が髪や頭皮に残らないようにしてください。
育毛剤のまとめ
育毛剤には様々な種類がありますが、現在主流なのは「医薬品」と「医薬部外品」のカテゴリーに分けられている商品群です。
本文にも記してある通り、医薬品と医薬部外品では使用する目的が異なります。特に医薬品は「治療」が目的なので女性がミノキシジル製剤を購入する場合はリアップジェンヌなどの1%配合タイプにしてくださいね。(5%ミノキシジルは女性への安全性が確認されていません)
それ以外医薬部外品は男性向け商品が多いのですが、女性でも使えるタイプがほとんです。ただし、メントールなどの刺激成分が配合されているので、女性は女性向けの育毛剤を選ぶのが間違いないと思います。
コメントを残す