2018年にカンニングの竹山さんがアイコンとなって話題を振りまいたのが「プロタガ」という育毛サプリメントです。
おそらく「育毛に着目したサプリメント」というのをプロタガで知った人も多いのではないでしょうか?実は似たようなカテゴリーのサプリメントは昔からあったのですが、なかなか日の目を見なかったのが現実(笑)
そこで今回は注目度が急上昇中の「育毛サプリメント」について、皆さんに知ってもらうべく特集を組んでみました。
目次
育毛サプリメントって何?
育毛サプリメントとは読んで字のごとく「育毛をサポートするためのサプリメント」です。しかし、本当に飲むだけで育毛に効果があるのでしょうか?
薄毛や脱毛は「遺伝」によるもの、と多くの人が勘違いしています。実際のところ脱毛遺伝子は25%の確率で遺伝するのですが、近年の脱毛症に関する研究では薄毛の本当の原因とは
- 加齢
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣の乱れ
- 薬の副作用
- 他の疾患が原因となるもの:生活習慣病、精神疾患、アレルギー性疾患など
などの後天的な要因の方が発症リスクとしては高いということがわかっています。
脱毛症の90%はAGA!?そして食事療法は必須?
脱毛症全体をみれば90%以上がAGA(男性型脱毛症)患者です。
AGAは成人男性のおよそ40%が発症し、40代以降になると患者数が急増します。そしてなんと60代になると60%以上もの男性が発症してしまうという厄介な脱毛なんです…。
AGA発症の最大原因は「加齢からくる基礎代謝の低下」そして「男性ホルモンの減少」と言われています。わかりやすく言えば、「老化現象」の一種ですね。これは遺伝とは関係ありません。
現在AGA治療薬には飲み薬と塗り薬がありますが、それ以外に老化を少しでも遅らせるために
- 生活習慣の改善:特に食生活の改善が大事!
- 運動不足の解消
- 睡眠と休息はたっぷりと取る
といったように、臨床現場でも「生活習慣全体を見直す生活指導」が行われています。中でも特に「食事療法」は重要とされていて、不足しがちな栄養素はサプリメントで補うことが推奨されているんですよ。だから、本当なら育毛サプリメントはもっと注目を集めても良いカテゴリーなんです。
育毛サプリの効果は?育毛剤との違いなど
育毛サプリの効果は個人差が大きいので一概に「飲むと必ず毛が生えてくる」とは言えません。しかし、育毛にとって必要な成分バランスに考慮して開発されているものなので、食生活が乱れがちな人や育毛剤の効果をサポートする役割として導入する意味は大きいと思います。
ただし、育毛サプリは食品なので、毛髪だけでなく他の体毛にも作用してムダ毛を増やしてしまう可能性があります。
一方の育毛剤は頭皮全体もしくは脱毛を起こしているところにピンポイントで作用させることができるので、育毛サプリに比べるとより毛髪に効果を出しやすいということが言えると思いますが、匂いやベタつきなどの使用感が苦手という人も多いようですね。
育毛サプリで体毛が濃くなるって本当?
育毛サプリにはあまり歓迎したくない事実があります。というのも、体毛が濃くなる可能性があるということです。
毛髪と体毛の発毛メカニズムは変わりません。飲んで毛髪に効果があるということは同様に体毛に対しても有効だということです。特に医療脱毛を受けている人は毛周期が変化しやすいので、育毛サプリを導入する際には担当医に相談してからにしたほうがいいでしょう。
育毛サプリをもう少し細かく解説してみた
ところで「育毛サプリ」に求められる成分とは一体どのようなものがあるのでしょう?
そもそも「脱毛」というのは
- 頭皮の衛生環境が悪化してターンオーバーサイクル(新陳代謝)が狂う
- 頭皮付近の血流が悪化する
- 結果的にヘアサイクルが狂って脱毛が促進する
という流れで起こります。つまり上記の表でいうところの1番と2番が直接的な原因なので、この原因を取り除くと脱毛を抑制することができるという理屈になります。
頭皮の衛生環境を整える成分
頭皮の衛生環境を整えるには抗酸化作用、保湿、細胞再生の促進させる成分が着目すべきポイントですね。
こうした有効成分はすでに数多く存在しますが、代表的なものとしては以下のようなものがあります。
- ビタミンC:医療用にも認められるほど強い抗酸化作用があります
- カロテンやリコピンなどのポリフェノール:抗酸化物質です。
- 必須アミノ酸:「必須」とは体内で合成できないアミノ酸のこと。一方の体内合成可能なアミノ酸は非必須アミノ酸と言いますが、こちらも加齢等で合成量が少なくなると食事やサプリメントでの補給が必要です。
- たんぱく質:皮膚細胞の合成を促します。植物性よりも良質な動物性たんぱく質(牛や豚の赤身、鶏肉など)が理想的です
- アロエエキス、ミントエキス、カテキンなど:抗菌作用があります
- ビタミンB2、B6、B12、葉酸などのビタミンB群:細胞の再生を促進させます
- コラーゲン、ヒアルロン酸などの保湿成分:肌のバリヤ機能を高めます
- 乳酸菌、酵母、水溶性食物繊維:腸の状態を改善し免疫力を高めます
- 亜鉛:免疫力を高め、皮膚や粘膜を保護します
頭皮の血行を促進させる成分
頭皮付近の血行を促進させることで育毛に必要な栄養素と酸素を速やかに毛根に届けることができるようになります。前のパートで紹介した抗酸化物質や必須アミノ酸、たんぱく質、ビタミンB群なども血管を丈夫にするためには必要な成分です。
- ノコギリヤシエキス:欧米では前立腺肥大や高血圧のための医療用成分として承認されています
- ヒハツエキス、地黄エキス、葛の根エキスなどの生薬:漢方の基本は体内の血行を改善し、自己免疫力を向上させることにあります
- GABA:非必須アミノ酸の一種で抗ストレス作用があります。ストレスには血管を萎縮させる作用があるので、抗ストレス物質でストレスを緩和すると血流が改善します
- リノール酸、オレイン酸などの善玉コレステロール:余分なコレステロールの代謝を促し血栓を抑制します
- 高麗人参:サポニン成分が血流を改善します
- 一酸化窒素(NO):一酸化窒素が血管内に放出されると血管壁を修復し、丈夫にしてくれます
- ヘム鉄、銅、セレン、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分:いずれも血流に関係する重要な成分です。食事だけでは不足しがちなのでサプリメントで補給するのが望ましいとされています
女性向けの育毛サプリについて
近年は女性の脱毛についての悩みが増えているため、女性向けの育毛サプリも少しずつ充実してきました。ただし、女性の脱毛はまだ解明されていない部分が多いので、確実性という点では少し疑問が残ります。
ところが更年期以降に脱毛の悩みを抱える人が急増するため、女性ホルモンの減少が影響しているのでは?という考え方が主流で、美肌やホルモンバランスを整える女性向けサプリメントは育毛にもプラスに作用すると考えられています。
育毛サプリの口コミ
それでは実際に今ネットで人気のある育毛サプリの口コミを調査してみたので参考にしてください。
最近なんとなくハリ、コシが出てきた感じで以前より排水溝の抜け毛が減ったので効いてると思います。パッケージがお洒落なので気に入っています。
飲み始めてから、シャンプー後の抜け毛が減り始め、髪にコシが戻ってきました。
これからも継続して飲み続けていきたいと思います。
安い育毛サプリは効くの?
サプリメントと言っても安価なものから高価なものまで色々と種類がありますね。健康にきちんと配慮して生活習慣を正し、運動している人ならばオールインワンで高価な育毛サプリメントは必要ないかもしれません。
また、AGAは進行性なので早めに対策を講じた方が効果は高く、遅い人はサプリメントだけだと手の施しようがなくなってしまいます。
したがって、まだ30代前半で少し抜け毛が気になってきたという人ならば安価な育毛サプリメントでも効果は十分期待できます。
亜鉛サプリは1月分500円前後ですので、試してみる価値は十分にあると思いますよ。
本格的に育毛サプリメントを導入したい人ならばプロタガのようなオールインワンサプリメントの方が値段も張りますがおすすめ度は高いです。
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育毛サプリメントのまとめ
育毛サプリメントの多くは育毛に特化しているというよりも、頭皮環境の調整や血行の促進など健康面やアンチエイジングにも有益な成分を多く含んでいます。
そのため、男性は30代後半、女性は40代後半あたりから積極的に導入することをおすすめします。
特に男性は20代ですでにAGAリスクが10%以上に達するため、対策は早め早めに行うように心がけてください。
AGAサプリメントは食品なので副作用についてのリスクはほとんどありませんが、現在何らかの持病があり薬を飲んでいる人は主治医か薬剤師に相談してから飲むようにしてくださいね。
またノコギリヤシが配合されている育毛サプリメントは妊婦さんや授乳期の女性は控えた方が良いでしょう。胎児や新生児のホルモンバランスに何らかの影響を及ぼす可能性があると指摘されています。
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