L-アルギニンで頭痛がする?その他の異常についても徹底調査!

脱毛治療イメージ

アルギニンといえば「疲労回復」というイメージがある成分ですが、実は近年医薬部外品育毛剤の成分として目にする機会が増えました。
アルギニンとは一体どのような物質で、どうして育毛に効果があり、また副作用にはどのようなものがあるのかについてまとめてみました。

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L-アルギニンとは?

アルギニンとは自然界にも存在しているアミノ酸の一種です。人の体内でも合成される物質なので、非必須アミノ酸になります。
ただし、年齢とともに体内合成量が減るため、中高年者は食事に気を使うか、サプリメントなどで補うことが必要です。
L-アルギニンというのはサプリメント成分や医薬部外品成分として科学的に合成された成分のことです。
アルギニンに関する医学的な知見は歴史も古く、確実性の高いものが多いので、天然型のアルギニンに比べるとL-アルギニンの方がコストも安く、安全性の高い物質であるといえます。

効果

アルギニンは主に人の体の中で成長因子を刺激したり、エネルギー代謝を促進させるために働くアミノ酸です。
アルギニンの効果は次の通りです。

  • 成長ホルモンの分泌を促す効果
  • 免疫力を向上させる効果
  • 疲労回復効果
  • 保湿効果
育毛剤で注目されているのが「成長ホルモンの分泌を促す効果」と「保湿効果」です。
特に「保湿効果」の高さは注目されているようです。
頭皮も皮膚の一部で、角質層に存在する天然保湿因子のおよそ40%がアルギニンであることが確認されています。
脱毛症は頭皮の劣化から、ヘアサイクルの乱れが生じて起こる皮膚トラブルなので、アルギニンの高い保湿効果によってヘアサイクルの乱れを抑えることが期待されているのです。

副作用

人体にとっては無害な物質ですが、過剰摂取には要注意です。ただし、育毛剤を必要としているような方はむしろアルギニンが不足気味なので、積極的に活用してもいいぐらいの成分だと思います。
とはいえ、念のために過剰摂取した場合の副作用について記載しておきますので、バランスよく摂取することを心がけてください。

  • 下痢や腹痛などの消化器症状
  • 軽度の頭痛
  • アルギニン欠乏状態

頭痛については、アルギニンの摂取によってエネルギー代謝が上がり血流がよくなることで、起こると考えられています。したがって片頭痛発作を持っている人は特に注意してください。
三番目のアルギニン欠乏状態というのは外から補うアルギニンが過剰となった場合、体内の合成量が極端に減少してしまうことで、免疫力が低下したり、疲れやすい体質になってしまう状態です。

アルギニンを多く含む食材

アルギニンは動物性蛋白質の中に多く含まれています。
主な食材100g中に含まれているアルギニンの含有量は以下の通りです。

食材アルギニン量
鶏胸肉2,500mg
鶏もも肉2,100mg
豚ひれ肉2,500mg
ロース肉(牛・豚)1,800mg

厚生労働省では成人1日あたり2,000mg〜5,000mgの摂取を推奨しています。加齢とともに体内合成量が減る物質なので、高齢者ほど外から補充する必要があります。

頭痛の種類

緊張型頭痛は慢性型頭痛の60%以上を占め、片頭痛は女性のおよそ40%が抱えていると言われています。
群発型頭痛は男性に多いのですが、慢性型頭痛の1割にも満たないレアケースです。
また、群発型頭痛は積極的な治療を要する症状なので、ここでは割合の多い緊張型頭痛片頭痛について説明していきましょう。
大豆イソフラボンの過剰摂取で起こる頭痛は緊張型頭痛と片頭痛の両方に影響があると思われます。

緊張型頭痛

慢性型頭痛では最も症例数が多い頭痛です。緊張やストレスまたは血流障害などが原因で、筋肉が硬直し、締め付けられるような痛み、しびれるような痛み、ずーんと重くなるような不快感を感じます。
血流が改善すると症状もよくなるので、じっとしているよりも動いたほうが楽になります。
育毛剤には血流を改善する成分が配合されているので、正しく使うことで、緊張型頭痛の予防につながるかもしれません。

片頭痛

慢性型頭痛では緊張型頭痛についで多く、その大半は女性というユニークなタイプの頭痛です。発作の起こり方に特徴があり、頭部の毛細血管が拡張する時に周囲の神経を刺激して痛みとなります。
心臓の鼓動に合わせてズキン!ズキン!と痛むため「拍動性頭痛」とも呼ばれます。
片頭痛の名前の通り、通常は頭のどちらかに症状が集中しますが、ごく稀に左右を問わず発作を起こす症例も確認されています。
予兆や前兆を起こす場合があり、この時は光やにおいに敏感になります。
緊張型頭痛とは逆で動き回ると症状がひどくなるので、薄暗くやや室温が低いところで安静にしておくことが重要です。
アイシングも効果的なので濡れタオルや氷嚢で冷やすと良いでしょう。
重症の方の場合、市販の痛み止めでは効かなくなってくるので、脳神経科など専門医に診察してもらいましょう。

中には緊張型頭痛と片頭痛の両方を持っている混合型頭痛というタイプもあります。

L-アルギニンと頭痛に関するまとめ

アルギニンは非必須アミノ酸の1種で、人の元気や健康に関して非常に重要な働きを有する物質です。
育毛に関しては成長ホルモンの分泌を促したり、頭皮への保湿効果の高さが効果的と考えられています。
育毛剤の主成分ではありませんが、サポート成分として多くの育毛剤に配合されているので、片頭痛発作を持っている人は過剰摂取に注意が必要です。

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