ミノタブで頭痛がする?その他の異常についても徹底調査!

脱毛治療イメージ

近頃、AGAクリニックやFAGAクリニックなどでも処方されていることが多い「ミノタブ(ミノキシジルタブレット)ですが、本来は脱毛症ではなく高血圧の治療薬として開発されました。
また、ミノキシジルは副作用が出やすいことでも知られる薬で、血圧に直接作用するため、頭痛を起こす危険性が高いと言えます。
今回はミノタブが頭痛を起こす理由や頭痛以外の副作用についてもわかりやすく説明していきたいと思います。

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ミノタブとは?

まず、最初に理解していただきたいことは、ミノタブは脱毛症の治療薬ではないということです。
近年脱毛症専門のクリニックで処方されるケースの多い薬ですが、ミノキシジルの内服薬は高血圧症の治療薬で副作用に「全身多毛症」がある、ということから代替治療として投与されることがあります。しかし、元来副作用が強い薬なので注意が必要です。
ミノタブの正式名称はミノキシジルタブレットで、本来はロノテン(ロニテン)のジェネリック医薬品です。
日本では先発薬のロノテンも未承認薬なので、ミノタブも同様に未承認薬という扱いです。

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効果

ミノタブ(ミノキシジルタブレット)の効果は以下のとおりです。

  • 肺性高血圧症の治療
  • 高血圧症の治療
  • 肺性高血圧症急性増悪時の緩和

肺性高血圧症について

肺性高血圧症にはいろいろな病態がありますが、高血圧症の中でも重症度の高い疾患です。慢性的なもの、急性的なもの(エコノミー症候群における循環器障害が好例)、先天的なもの、合併症として起こるケースなどがあります。

肺高血圧症(pulmonary hypertension:PH)とは、心臓から肺に血液を送るための血管である”肺動脈”の血圧(肺動脈圧)が高くなることで、心臓と肺の機能障害をもたらす予後不良な進行性の疾患群です。

引用元:国立循環器病研究センター病院、病気について「肺高血圧症」

ミノキシジル内服薬について

ミノキシジル外用薬が脱毛症治療の外用薬として世界で初めて承認されたのがアメリカの「ロゲイン」で、1980年代のことでした。
しかし、ミノキシジルはすでに1960年代には高血圧の治療用内服薬として開発されていて、欧米では処方されていました。
日本では1999年に大正製薬が1%ミノキシジル配合の発毛剤(外用薬)として売り出しましたが、今でも飲み薬(ロノテンやミノタブ)は処方薬としても承認されていません。
したがって主たる購入方法は自由診療しか行わない医療機関か個人輸入代行のネット通販を通じて購入するという流れになります。

副作用

ミノキシジル内服薬が今でも日本で承認されていないのには様々な理由が考えられますが、その一つに「副作用の強さ」が指摘されています。

  • 体液貯留(血液や尿、リンパ液の流れが悪くなり基礎代謝が急激に低下すること)
  • 全身多毛症
  • 心不全
  • ショック状態
実はミノタブ(ロノテン)が持つ発毛作用というのは最初副作用として発見され、その後その他の副作用リスクを下げるために外用薬として開発された経緯があるのです。
ミノキシジル内服薬が持つ副作用リスクは承認したFDA(アメリカ食品医薬品局)ですら、重篤な副作用があるので、AGA治療では用いるべきではないと警告しています。

FDAに降圧剤として認可を得ているミノキシジルを主成分とする経口薬Loniten(ロニテン)が重篤な副作用等がある場合にFDAが警告する「Boxed Warning」 *2 に指定されていることからも明らかです。つまりFDAはLonitenは医師による特に慎重に投与すべき医薬品であるため、AGA治療目的で服用するのは副作用も多くリスクが大きすぎると判断しているのです。よってFDAはロニテンをAGA治療には使用しないように警告をしているほどです。

引用元:浜松第一クリニック「ミノキシジルタブレットの危険性」

成分

主成分はミノキシジルです。
一般的なミノタブには1錠あたりミノキシジルが10mg配合されています。

ミノタブで頭痛が起こる理由とは?

ミノキシジルには強力な血管拡張作用があるため、頭部の毛細血管が急に拡張する時に周囲の神経を刺激して強い拍動性頭痛(ズキンズキンと痛むタイプ)を感じます。
片頭痛を持っている方は特に要注意ですが、慢性型頭痛を持っていない方でも薬を飲み始めた頃は頭痛発作を感じるリスクが高いと考えられます。

頭痛の種類

緊張型頭痛は慢性型頭痛の60%以上を占め、片頭痛は女性のおよそ40%が抱えていると言われています。
群発型頭痛は男性に多いのですが、慢性型頭痛の1割にも満たないレアケースです。
また、群発型頭痛は積極的な治療を要する症状なので、ここでは割合の多い緊張型頭痛片頭痛について説明していきましょう。
大豆イソフラボンの過剰摂取で起こる頭痛は緊張型頭痛と片頭痛の両方に影響があると思われます。

緊張型頭痛

慢性型頭痛では最も症例数が多い頭痛です。緊張やストレスまたは血流障害などが原因で、筋肉が硬直し、締め付けられるような痛み、しびれるような痛み、ずーんと重くなるような不快感を感じます。
血流が改善すると症状もよくなるので、じっとしているよりも動いたほうが楽になります。
育毛剤には血流を改善する成分が配合されているので、正しく使うことで、緊張型頭痛の予防につながるかもしれません。

片頭痛

慢性型頭痛では緊張型頭痛についで多く、その大半は女性というユニークなタイプの頭痛です。発作の起こり方に特徴があり、頭部の毛細血管が拡張する時に周囲の神経を刺激して痛みとなります。
心臓の鼓動に合わせてズキン!ズキン!と痛むため「拍動性頭痛」とも呼ばれます。
片頭痛の名前の通り、通常は頭のどちらかに症状が集中しますが、ごく稀に左右を問わず発作を起こす症例も確認されています。
予兆や前兆を起こす場合があり、この時は光やにおいに敏感になります。
緊張型頭痛とは逆で動き回ると症状がひどくなるので、薄暗くやや室温が低いところで安静にしておくことが重要です。
アイシングも効果的なので濡れタオルや氷嚢で冷やすと良いでしょう。
重症の方の場合、市販の痛み止めでは効かなくなってくるので、脳神経科など専門医に診察してもらいましょう。

中には緊張型頭痛と片頭痛の両方を持っている混合型頭痛というタイプもあります。

個人輸入について

個人輸入とは、外国製の製品を個人で使用することを目的として、海外のメーカーなどから個人が直接購入することです。
近年では個人輸入代行業者を利用して輸入する方法も増えています。

リスク

医薬品などを個人輸入した外国製品は、日本国内で世紀に流通している製品と比べて、品質・有効性及び安全性が確認されていないため、保証はありません。
そのため期待する効果が得られなかったり、人体に有害な物質が含まれている可能性があります。

サプリメントや健康食品等でも、医薬品成分が含まれていて健康被害を引き起こす可能性もあります。外国製の医薬品を個人輸入入した場合、副作用被害救済措置の対象外になるので、業者の信頼性を比較サイトや口コミサイトで検討して、正規品が確実に購入できるサイトを利用してください。

個人輸入で外国製の製品を購入する場合は、このようなリスクを把握した上で、十分に注意しましょう!

個人輸入代行業者とは

個人輸入代行業者とは、個人輸入に係る手続きの代行を行う業者です。
注文・支払い・通関・配送などの手配を行ってくれます。

最近では、個人輸入代行サイトを使用して、ネット上で注文を受け付けるサービスも増えています。

ミノタブと頭痛のまとめ

ミノキシジルは非常に長い歴史を持つ成分ですが、副作用が強いため、日本ではAGA治療用の外用薬としてのみ承認されています。
しかし、昨今脱毛症専門クリニックや美容皮膚科などで脱毛症の治療用にミノタブ(ミノキシジルタブレット)が処方されるケースが増えました。
また個人輸入代行でも気軽に購入できるため、副作用の頭痛を訴えるケースが増えています。
特に血管が拡張する時に強い頭痛を感じる慢性型頭痛の片頭痛を持っている方や低血圧気味の方は服用を控えたほうが良いと思います。

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