ザガーロと育毛剤の併用について!効果的な方法も紹介

脱毛治療イメージ

AGAの治療でプロペシア(フィナステリド)に次いで多く処方されるのはザガーロ(デュタステリド)です。
フィナステリドでは満足な治療結果が得られない場合に処方されるのですが、ザガーロは「抜け毛を抑制する作用」を持つ薬で、「発毛」は同時に使用するミノキシジル外用薬が担当します。
ミノキシジルを配合した育毛剤にはリアップやリグロEX5などがあります。これらは医薬品ですが、育毛剤市場で最も広いシェアを持っているのはチャップアップなどの薬用育毛剤なので、ザガーロと併用する育毛剤としてはどちらがふさわしいのかを比較してみましょう。

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ザガーロについて

ザガーロは世界で二番目に承認されたAGA治療用内服薬です。主成分のデュタステリドは開発研究の当初の目的が前立腺肥大症やそれに伴う高血圧の治療用に開発でした。しかし、日本では海外のエビデンスを受け、当初からAGA治療薬としての開発が始まり、2015年に厚生労働省が承認しています。
ザガーロはプロペシア同様に医療用医薬品なので、一般薬(市販薬)ではありません。入手するには皮膚科やAGAクリニックで治療を受ける必要があります。

ザガーロとミノキシジルの違いとは?

ザガーロはAGA治療薬プロペシアの主成分ですが、本来は前立腺肥大症やそれに伴う高血圧の治療用に開発されたフィナステリドの改良版と言われている成分です。
そして、ザガーロ同様にミノキシジルも高血圧治療薬なので、まずは両者の違いを比較してみましょう。

成分名作用機序薬のタイプ
ザガーロ5α-リダクターゼの働きを抑制酵素阻害剤
ミノキシジル全身の血管を拡張する血管拡張剤

同じように血圧に働きかける薬でも作用が全く異なることがおわかりいただけると思います。

ザガーロがフィナステリドの改良版といわれる理由

プロペシアはAGAの治療効果が70%近くに達し、一番多い副作用でも発症率が1.1%未満と非常に優れた治療薬なのですが、II型の5α-リダクターゼにしか作用しない薬です。
ところがザガーロはI型&II型両方に作用し、II型5α-リダクターゼへの感受性もプロペシアより高く総合的な治療効果は85%前後とさらに高いため、「改良版」と呼ばれています。
しかし、副作用リスクはおよそ16.7%とフィナステリドの1.1%未満に比べると飛躍的に高いので、今でもAGAの第一選択肢にはプロペシアが選ばれています。

ザガーロと外用薬の併用

ザガーロは5α-リダクターゼにしか作用しない酵素阻害剤です。プロペシアに比べると確かに副作用リスクは高いのですが、腎臓や肝臓への負担は比較的少ない薬です。対してミノキシジルは血管拡張作用に優れていますが、副作用が出やすい薬なのでAGAに対しては副作用リスクを下げるためにも外用薬の方が適しています。
日本皮膚科学会が策定している最新(2017年度)版の男性型及び女性型脱毛症治療ガイドラインでもザガーロ内服薬とミノキシジル外用薬の投与はどちらも推奨度Aというお墨付きをもらっている治療法です。

ミノキシジルのAGA改善効果

最新の壮年性脱毛症ガイドラインでは国内最大量の5%ミノキシジルを配合した育毛剤はAGA(男性型脱毛症)にしか使用できないことになっています。
国内では比較的簡単に5%ミノキシジル外用薬を入手することができます。

  • リアップX5プラス(大正製薬)
  • リグロEX5(ロート製薬)
  • スカルプDメディカルミノキ5(ANGFA)
  • ヘアグロウミノキシ5(アートネイチャー)
などがメジャーな5%ミノキシジル配合の育毛剤ですね。中でもリアップX5プラスは国内のミノキシジル関連特許を持っている大正製薬が出している上に、ミノキシジル+薬用育毛成分が配合されているので、オススメ度は高いです。(他社の5%ミノキシジル外用薬には薬用育毛成分が配合されていないケースが多いです。)
大正製薬が公開している5%ミノキシジルの壮年性脱毛症改善効果データによればおよそ1年ほど継続して投与した場合、90%以上の改善効果が得られています。
したがって、ザガーロに併用するならここで紹介したミノキシジル5%配合タイプの育毛剤がベストチョイスだと思います。

ザガーロと薬用育毛剤の併用の効果は?

ミノキシジルは効果が高い反面、副作用が比較的出やすいため敏感肌や脂漏性皮膚炎を発症して頭皮環境が悪化している人には使えない可能性もあります。
そのような場合は薬用育毛剤を併用するのが良いでしょう。ネットで人気の高い薬用育毛剤は

  • チャップアップ
  • イクオスEXプラス
  • ポリピュアEX
あたりですね。
知名度人気ともに高いのはチャップアップですが、2019年の10月に独自の育毛サポート成分Algus-3を開発し、薬用成分を5種類にしてパワーアップしたイクオスEXプラスも人気急上昇中です。
ミノキシジルを配合した医薬品育毛剤との違いは薬用育毛成分の他にも育毛に良いとされている美容成分が多数配合されているところです。
トータルバランスで見れば、体質による効果の差が出やすいというデメリットがありますが、相性がよければミノキシジル並の効果が期待できます。
薬用成分についてはミノキシジルほど副作用リスクは高くないので、敏感肌やミノキシジルアレルギーの方におすすめです。

ザガーロと育毛剤の併用についてのまとめ

ザガーロは優れたAGA治療薬ですが、単体で使用した場合はAGAの進行を遅らせる効果に止まります。
そこで、日本皮膚科学会でもAGAの治療時には5%ミノキシジル外用薬との併用が推奨されています。このタイプの育毛剤はリアップやリグロEX5など幾つか市販薬が揃っているのでセルフメディケーションも可能ですね。ザガーロだけクリニックで処方してもらい、市販の医療用育毛剤を併用することも可能です。
一方、ミノキシジルは副作用が出やすいことと、ミノキシジル自体にアレルギーがある人は使えないので、薬用育毛剤を併用してザガーロの治療効果を高めることも可能です。

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