男女問わず日本人の30%は脱毛を起こす危険があるということをご存知ですか?脱毛予防には早めの対策がなによりも大切といわれています。
その対策の要になるのが育毛剤ですね。今回は育毛剤を使うとき誰もが気になる効果について詳しく解説していきます。
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目次
育毛剤の効果について
育毛剤には「医薬品」、「医薬部外品(薬用)」、そして「化粧品」という種類に分類することができ、それぞれ効果が異なります。
種別 | 効果 |
---|---|
医薬品 | 脱毛症の治療、発毛効果 |
医薬部外品(薬用) | 脱毛の予防効果、育毛(養毛)効果 |
化粧品 | 頭皮改善効果 |
種別については商品パッケージに記載されているので育毛剤選びのときには参考にしてください。ちなみにもっとも種類が多いのは医薬部外品(薬用)です。
医薬品・医薬部外品(薬用)・化粧品の違い
医薬品と医薬部外品、そして化粧品の違いは上記のように効果・効能が一番わかりやすい区分けになりますが、それ以外にも内容成分によって違いを見分けることができます。
- 医薬品:厚生労働省が認めた医療用成分(ミノキシジルなど)が配合されている
- 医薬部外品:厚生労働省が認めた医薬部外品成分(センブリエキス、グリチルリチン酸2Kなど)が配合されている
- 化粧品:医療用成分や医薬部外品成分は配合できない
また副作用については医薬品が一番強いようなイメージがありますが、これは副作用についてもきちんと調査されエビデンスが公開されているということで、必ずしも医薬品が危険というわけではありません。
どんな育毛剤を使うのがベスト?
育毛剤の中でもっとも種類が多いのは医薬部外品(薬用)です。
医薬部外品は主に「予防」を目的として使用するもので、早期対策には医薬部外品がもっとも適していると思います。
医薬品は実際に脱毛症を発症しているときの治療薬として用いられるので、使用の際には皮膚科やAGAクリニックなどの専門医または薬剤師と相談してから購入するようにします。
育毛剤の効果がでないのはなぜ?
ネット上の口コミを見ていると育毛剤は効果ないという厳しい意見も多く見られます。もしそれが本当だとしたら使わない方が良いのでは?ということになりますよね。
しかし、AGA(男性型脱毛症)を発症している人に対して5%のミノキシジル外用薬を52週間投与した場合に97.8%の改善効果(著名改善〜軽微改善まで)が得られたという臨床データがあります。
このデータから考えても効果は確実に出るはずなので、効果が出なかったという意見には他に理由があるものと考えられます。
育毛剤の効果が出ない理由:完全脱毛
脱毛を長期間放置していると毛穴の中で毛の再生を制御している毛包組織ごと消失する完全脱毛を起こしてしまいます。
こうなると毛は再生しなくなるので育毛剤を投与しても効果は得られません。
育毛は早めに始めるべきという最大の理由は完全脱毛を阻止するということです。
育毛剤の効果が出ない理由:生活環境の乱れ
脱毛症の治療では薬の投与と同時に生活環境の改善指導が行われます。特に運動習慣を身につけることと、食生活の改善には重点が置かれます。
脱毛というのは血行不良からくる頭皮トラブルです。頭皮も皮膚の一部なので栄養バランスのとれた食事をしっかり食べ、適度な運動で血行を促進すれば頭皮の新陳代謝が上がり育毛剤の効果が出やすくなります。
育毛剤の効果が出ない理由:ホルモンバランスの乱れ
ヘアサイクル(毛髪の生え変わり周期)を制御している自律神経は性ホルモンの働きによって交感神経(男性ホルモン優位な状態)と副交感神経(女性ホルモン優位な状態)を切り替えています。
ところが何らかの理由で性ホルモンの分泌が不安定になったり不足したりすると自律神経の働きが鈍くなってヘアサイクルが乱れ、脱毛を起こします。
またホルモンバランスが乱れている状態が続くと育毛剤の効果が出にくくなってしまいます。
育毛剤の効果が出ない理由:基礎疾患
アレルギー性疾患や精神性疾患、生活習慣病(高血圧、動脈硬化症、糖尿病)、膠原病などの自己免疫性疾患、皮膚疾患、または薬の副作用などで脱毛が起こることが判明しています。
脱毛を起こす原因となる疾患のことを「基礎疾患」といいます。基礎疾患のある人はその治療が最優先です。年に1度は健康診断を受けて基礎疾患のチェックを行い早めに治療と育毛剤による脱毛ケアを行いましょう。
基礎疾患を放置していると育毛剤の効果も出にくくなります。
育毛剤の効果が出ない理由:間違ったダイエット
近年健康ブームを受けて男性でもダイエットを行う人が増えましたが、極端な食事制限を行う過激なダイエットは痩せていくのではなく病的にやつれている状態です。
これでは健康が維持できなくなり自律神経の乱れと血行障害を起こし脱毛を促進させ、育毛剤の効果を弱めてしまいます。
育毛剤の効果が出るまでのプロセス
育毛剤は効果が出るまでしばらく時間がかかるといわれています。これにはヘアサイクルが深く関わっているからです。
育毛剤とヘアサイクルの関係
ヘアサイクルは「成長初期」、「成長中期」、「成長後期」、「休止期」、「退行期」という5つのステージに分かれています。
毛髪が目に見えているのは成長中期〜休止期までです。毛根は退行期の後半に生まれ、成長中期にかけてぐんぐん成長していきます。
ところが脱毛症になると毛根が発育不良を起こし成長中期までに抜けてしまうのです。
そこで育毛剤を使うことになるのですが、一旦弱くなった毛根に育毛剤を与えたらすぐに丈夫になるわけではありません。
頭皮の健康状態が回復すると弱い毛根を一旦押し出して、新たに丈夫な毛根が作られます。この時起こるのが「初期脱毛」です。
初期脱毛について
「育毛剤を使ったら逆に脱毛が増えた」…これもネット口コミでよく見る意見ですね。実はこれ、育毛剤の副作用で脱毛が増えたのではなく、逆に効果を発揮し始めたことでヘアサイクルが正常に戻ろうとして弱い毛根を押し出している初期脱毛の可能性が高いんです。
初期脱毛は副作用ではなく好転反応と呼べるものです。せっかく効果が出始めた育毛剤をここでやめたら元の木阿弥になりますので、やめないで継続することが重要です。
育毛剤の効果がでるのはいつ頃から?
では育毛剤の効果がでるのはいつ頃からなのでしょう?体質と育毛剤の種類にもよりますがだいたい3ヶ月〜6ヶ月は様子を見た方がいいといわれています。
育毛剤の効果は遺伝で左右する?
ところで、よく「ハゲは遺伝する」という話を耳にしませんか?もしハゲが遺伝するなら育毛剤はあまり意味がないということになってしまいますね。
しかし、ご安心ください。医学的には遺伝よりも後天的な要因の方がはるかにリスキーなんです。
つまり、生活習慣を改めて早めに育毛剤で対策すればたとえ脱毛遺伝子を受け継いでいたとしても脱毛を起こす可能性はかなり抑えることが可能ということです。
日本人全体の30%、男性は40代を過ぎると急激にAGA(男性型脱毛症)を起こす可能性が高まるので、そうなる前に早めの予防を心がけましょう。
脱毛の種類によって育毛剤の効果が変わる
脱毛症の90%がAGA(男性型脱毛症)といわれています。しかし2017年には新たに女性型脱毛症が正式に疾患名となったことを受けFAGAも今後は増加することが予想されます。
AGAとFAGAは原因とメカニズムが異なるので女性は女性用育毛剤を使うことをおすすめします。医薬品の育毛剤を購入する時は薬剤師との対面販売(ネットの場合は指示書を受け取ってから)が義務付けられています。
AGA・FAGA以外の脱毛症
AGAやFAGA以外にも円形脱毛症、多発性円形脱毛症、重症多発性円形脱毛症、尋常性白斑症などの脱毛症があります。これらの脱毛症については育毛剤の効果が不確定なので皮膚科の診察を受けるようにしてください。
育毛剤の効果についてのまとめ
育毛剤の効果を正しく理解し適切に使用することは育毛にとって不可欠です。今回は少し内容が専門的だったので難しかったかもしれませんが、大事なことなのでポイントを理解して早めの対策を立ててくださいね。
ご精読ありがとうございました。
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