現在のAGA治療では飲み薬と塗り薬を併用するのが標準治療です。また、治療費は全額自己負担になるので、薬代の負担を心配する方も多いと思います。
最初に皮膚科やAGAクリニックでプロペシアを処方されて、副作用などの問題が出なかった方ならば、薬価が1/10程度になるインド製のプロペシアジェネリック医薬品のフィンペシアを検討されてはいかがでしょうか?
塗り薬(5%ミノキシジル)は一般薬として売られているので、標準治療が自宅でも行うことができます。
目次
フィンペシアについて
フィンペシアはインドの製薬会社大手「シプラ社」が開発、販売しているAGA治療薬プロペシアのジェネリック薬です。
インドは世界でも有数のジェネリック医薬品大国で、フィンペシア以外にも数多くのジェネリック医薬品を製造しており、品質も高く「国境なき医師団」も採用しているほどです。
現在は使用禁止となったキノリンイエローという色素を使っていない新型フィンペシアがリリースされ、これが現在日本で入手可能なフィンペシアの主流です。(一部のネット通販では旧型が売られている場合があります)
主成分はAGAクリニックや皮膚科で処方されるプロペシアと同じく、フィナステリド1mgです。
フィンペシアは日本では未承認の薬なので、海外製の医薬品を取り扱っている個人輸入代行業者のネット通販を通じて購入することになります。
フィンペシアとミノキシジルの違いとは?
フィンペシアはAGA治療薬ですが、主成分のフィナステリドは本来、前立腺肥大症やそれに伴う高血圧の治療用に開発された成分で、AGAへの治療効果は副作用として発見されました。
そして、フィンペシア同様にミノキシジルも元をただせば高血圧治療薬なので、まずは両者の違いを比較してみましょう。
成分名 | 作用機序 | 薬のタイプ |
---|---|---|
フィナステリド | 5α-リダクターゼの働きを抑制 | 酵素阻害剤 |
ミノキシジル | 全身の血管を拡張する | 血管拡張剤 |
同じように血圧に働きかける薬でも作用が全く異なる成分ということがおわかりいただけると思います。
フィンペシアと国内のプロペシアジェネリックの薬価相場
フィンペシアと国内で入手できるプロペシアジェネリックの値段相場を比較してみましょう。
フィンペシアやフィンペシアジェネリックは高齢者でない限り1mgが処方されるケースが多いので、フィナステリド1mg含有で比較します。
薬名 | 数量 | 値段 |
---|---|---|
フィンペシア1mg(新型) | 150錠 | 7,000円前後 |
フィナステリド1mg【ファイザー】 | 28錠 | 4,000円〜5,000円前後 |
140錠 | 20,000円〜25,000円前後 | |
フィナステリド1mg【サワイ】 | 28錠 | 4,000円〜5,000円前後 |
140錠 | 20,000円〜25,000円前後 | |
フィナステリド1mg【トーワ】 | 28錠 | 4,000円〜5,000円前後 |
140錠 | 20,000円〜25,000円前後 |
先発薬のプロペシア1mgは1ヶ月あたり8,000円前後になります。
フィナステリドと外用薬の併用がAGA治療のスタンダード
フィンペシアの主成分フィナステリドは5α-リダクターゼにしか作用しない酵素阻害剤なので、副作用が少ないというメリットがあります。対してミノキシジルは血管拡張作用に優れていますが、副作用が出やすい薬なのでAGAに対しては副作用リスクを下げるためにも外用薬の方が適しています。
日本皮膚科学会が策定している最新版のAGA治療ガイドラインでもフィナステリド内服薬とミノキシジル外用薬の投与はどちらも推奨度Aというお墨付きをもらっている治療法です。
AGA治療の現場ではプロペシア1mg+5%ミノキシジル外用薬という組み合わせ処方が標準治療になります。
フィンペシアならセルフメディケーションも可能
AGA治療薬(飲み薬)は医療用医薬品の指定を受けているので、プロペシアや国産のプロペシアジェネリックはドラッグストアでは購入できません。
しかし、フィンペシアならネット通販で購入可能ですし、5%ミノキシジルはリアップX5プラスやリグロEX5のようにドラッグストアで購入可能です。
輸入薬の通販購入にはリスクがつきものですが、正規品が購入できるのなら、料金も安くなり、通院の手間も省けるので、標準治療はセルフメディケーションを選択する方も増えています。
ミノキシジルのAGA改善効果
最新の壮年性脱毛症ガイドラインでは国内最大量の5%ミノキシジルを配合した育毛剤はAGA(男性型脱毛症)にしか使用できないことになっていますが、一般薬なのでドラッグストアで簡単に入手することができます。
- リアップX5プラス(大正製薬)
- リグロEX5(ロート製薬)
- スカルプDメディカルミノキ5(ANGFA)
- LABOMO ヘアグロウミノキ5(アートネイチャー)
大正製薬が公開している5%ミノキシジルの壮年性脱毛症改善効果データによればおよそ1年継続して投与した結果90%以上の改善効果が得られています。
皮膚科でも標準治療の時はこれらの医薬品育毛剤の使用をすすめているところもあるぐらいなので、併用するならここで紹介したミノキシジル5%配合タイプの育毛剤がベストチョイスだと思います。
フィンペシアと薬用育毛剤の併用の効果は?
ミノキシジルは効果が高い反面、副作用が比較的出やすいため敏感肌や脂漏性皮膚炎を発症して頭皮環境が悪化している人には使えない可能性もあります。
そのような場合は薬用育毛剤を併用するのが良いでしょう。ネットで人気の高い薬用育毛剤は
- チャップアップ
- イクオスEXプラス
- ポリピュアEX
知名度人気ともに高いのはチャップアップですが、2019年の10月に独自の育毛サポート成分Algus-3を開発し、薬用成分を5種類にしてパワーアップしたイクオスEXプラスも人気急上昇中です。
ミノキシジルを配合した医薬品育毛剤との違いは薬用育毛成分の他にも育毛に良いとされている美容成分が多数配合されているところです。
トータルバランスで見れば、体質による効果の差が出やすいというデメリットがありますが、相性がよければミノキシジル並の効果が期待できます。
薬用成分についてはミノキシジルほど副作用リスクは高くないので、敏感肌やアレルギー体質の方にもおすすめです。
フィンペシアと育毛剤の併用についてのまとめ
フィンペシアは優れたAGA治療薬ですが、単体で使用した場合はAGAの進行を遅らせる効果に止まります。
日本皮膚科学会でもAGAの治療時にはフィナステリド1mg内服と5%ミノキシジル外用薬の併用が推奨されています。このタイプの育毛剤はリアップやリグロEX5など幾つか市販薬が揃っているのでフィンペシアと合わせるとセルフメディケーションも可能です
コメントを残す