おそらく…いや確実に日本一有名な発毛剤といえばここで取り上げる「リアップ」なのではないでしょうか?テレビCMも頻繁に流されているので、誰もが一度は目にしたことがあるはずですね。
実はリアップは他の薬用育毛剤とは違い、脱毛症治療薬として厚生労働省が承認している「ミノキシジル」という医療用成分を配合している、「治療薬」なんですよ。
ただし、薬である以上副作用リスクが伴います。薬用育毛剤にも副作用があるのですが、リアップに含まれているミノキシジルは配合濃度に比例して副作用のリスクも上昇します。
そこで今回は日本で初めて脱毛症治療薬として認定された「リアップ」を大特集しちゃいます。
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目次
発毛剤リアップについて
リアップは大正製薬が1999年から発売している、ミノキシジル配合外用薬です。一般的な育毛剤は「医薬部外品(薬用)」に分類されるのに対し、リアップの有効成分「ミノキシジル」は医療用成分なので脱毛症治療薬になります。
ミノキシジルの適用が認められているのは「壮年性脱毛症」ですが、これには「AGA(男性型脱毛症)」、「女性型脱毛症」、「びまん性脱毛症」が包括されています。
「壮年」とは40代〜50代の働き盛り年齢を指していて、男女共40代後半から脱毛症患者が増えるためこのような病名がつけられています。
リアップX5プラスは有効成分国内最大量配合!
リアップが発売された当初は1%しかミノキシジルが配合されていませんでしたが、今では世界的にみても高濃度の5%配合まで認められています。
しかし、5%ミノキシジルの使用が認められているのは壮年性脱毛症の中でもAGA(男性型脱毛症)に対してのみです。女性の場合は1%ミノキシジルの使用が推奨されていますので、女性がリアップX5プラスを使用するのは避けてください。
*…2019年5月現在大正製薬のリアップ正式コンテンツからはリアップX5の記載が削除されています。これはリアップX5の製造が中止され、今後はリアップX5プラスが5%ミノキシジル製剤になったことを示唆していると思われます。
リアップの発毛効果はどのぐらい?
リアップは商品によって1%〜5%まで段階的にミノキシジルを配合した商品構成になっているのですが、配合量によって発毛効果が変わってきます。5%ミノキシジルの場合、52週間連続して使用すると90%以上の発毛効果が得られることがわかっています。
ただし、ミノキシジルは配合量に比例して副作用も強くなります。副作用の心配がある人は事前に薬剤師または皮膚科医に相談の上で購入するようにしてください。
何らかの持病があり、投薬治療を受けている人は薬の手帳を最大活用しましょう。
フラッグシップモデル・リアップX5プラスの実力やいかに?
日本皮膚科学会が策定しているAGA治療のガイドラインでは男性型脱毛症(AGA)に対して5%ミノキシジル外用薬を用いることを強く推奨しています(推奨度A)
リアップシリーズのフラッグシップモデルというべき存在として登場したのが「リアップX5プラス」です。(リアップX5は2018年製造終了になりました)
リアップの開発メーカーである大正製薬が保有していたミノキシジルに関する国内薬剤特許が2018年で期限切れになったことで、他の製薬会社でもミノキシジル製剤を作ることができるようになったため、ライバルとの差別化を図るために生み出された最強のミノキシジル製剤と言えるでしょう。
価格はライバルのリグロEX5(ロート製薬)、メディカルミノキ5(ANGFA)と同じ7,000円+消費税ですが、ライバル製品が主成分ミノキシジルと副剤という成分構成なのに対し、リアップX5プラスはミノキシジル+薬用育毛成分+副剤という構成で、発毛効果+育毛効果のW効果でさらにパワーアップしています。
育毛成分は医薬部外品の育毛剤でも定評のあるものが使われているので、スペックは申し分ないと思います。
強いてリアップX5プラスの難点をあげるとすると、ライバル製品よりも液だれしやすいボトルのデザインですね。
リアップの使い方
リアップは製品によって使い方が異なりますが、基本的には朝晩の1日2回ミノキシジルを脱毛班(脱毛を起こしているところ)に塗布します。
リアップジェットと女性用のジェンヌは頭皮全体にミノキシジルが行き渡るように広範囲ノズルを使用していますが、それ以外の製品はピンポイントで脱毛しているところに薬液を塗るという仕様になっています。
またリアップには姉妹品として薬用シャンプーがリリースされているので、本格的な育毛ケアにはリアップと親和性の高いリアップシャンプーの併用をおすすめします。
リアップの副作用について知っておきましょう
では具体的にリアップの副作用について説明していきましょう。商品ごとの副作用情報はリアップの公式サイトでも確認することができます。
ここではミノキシジルが国内最大量で配合されているリアップX5プラスの副作用を例にしていきます。
関係部位 | 症状 |
---|---|
皮膚 | 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等 |
精神神経系 | 頭痛、気が遠くなる、めまい |
循環器 | 胸の痛み、心拍が速くなる |
代謝系 | 原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ |
このような副作用が報告されていますが、発症頻度はいずれも10%以下なので過度の心配は無用だと思います。もっとも高い頻度で起こる副作用は頭皮のかゆみです。
このためリアップを検討していて、アレルギー体質、アトピー体質、脂漏性皮膚炎(フケが多く、かゆみを伴う皮膚炎)を発症している方は前もって皮膚科の診断を受けた上で導入してください。
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初期脱毛について
リアップのレビューを見ていると使い始めてすぐに脱毛が増えた!という意見を見かけることが多いですよね?発毛剤なのにどうして脱毛が起きてしまうのでしょう?
副作用?体質似合わないから?などいろいろと気になりますが、これは「初期脱毛」と呼ばれる症状です。
実は脱毛を起こしている毛穴では毛根が弱くなり、毛髪が十分に育つ前に抜けていくのでヘアサイクルが極端に短くなってしまいます。
ミノキシジルは頭皮の血流を上げて、毛根に栄養を与える作用があるのですが、一度弱ってしまった毛根に栄養を与えても元気に復活することはありません。その代わり、次に生え変わる時には、元気で丈夫な毛根ができるように、弱くなってしまったものをさっさと追い出そうとするので、急に大量の脱毛が起こったかのように見えます。
これが「初期脱毛」の正体です…ということはつまり、初期脱毛が起きるということはミノキシジルがしっかりと効いていることの証明なので、リアップは中止しないでください。
この初期脱毛を副作用と勘違いして中断するとせっかく改善し始めている脱毛が元の木阿弥に戻ってしまいます。
日本で唯一!?女性用の脱毛症治療薬のリアップ・ジェンヌ
近年中高年を中心とした女性の間で「脱毛」が大きな問題となっているのをご存知ですか?
脱毛が男性だけに起こる問題だと思ったら大間違いなんですよ。「脱毛症」という病気で考えると女性の脱毛症(FAGA、びまん性脱毛症)は全体の10%にも満たない数字ですが、専門クリニックや皮膚科で治療を受けるような状態までいかない脱毛や薄毛は多くの女性にとって悩みの種なんです。
女性と男性では脱毛が起こるシステムが異なるので治療法も違ってきますが、リアップの主成分「ミノキシジル」は女性のヘアサイクルの乱れも改善します。
ただし、女性の壮年性脱毛症(FAGA、びまん性脱毛症など)に対してミノキシジルを使用する場合は「1%」が適切とされています。
リアップシリーズには日本で唯一、女性の壮年性脱毛症に適した1%ミノキシジル配合薬の「リアップ・ジェンヌ」がラインナップされています。
リアップのまとめ
リアップは1999年に日本で初めて認められた「ミノキシジル製剤」です。ミノキシジルはAGAやFAGAなどの「壮年性脱毛症」治療では最初に選ばれるほど治療効果の高い成分です。
日本皮膚科学会でも「男性型ならびに女性型脱毛症の治療ガイドライン 2017年版」で男女の脱毛症治療にリアップのようなミノキシジル外用薬の使用を推奨度Aとして強く勧めています。
皮膚科やAGAクリニックでは男性型脱毛症の治療時にAGA治療薬とミノキシジル外用薬の併用が治療の第一選択肢となるのですが、この時に使われるミノキシジル外用薬は日本でもっとも多くの実績をもつ安定のリアップが選ばれています。
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