ザガーロは日本皮膚科学会が策定する最新のAGA治療ガイドラインで、「行うことを強く勧める」という最高ランクの推奨度Aに認められているAGA治療薬です。
治療効果が約85%と高く、優れた医薬品ですが、プロペシアに比べると副作用が強い薬なので正しく服用しなければなりません。
今回は気になるザガーロの使い方(タイミングや回数)について詳しく解説します。
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ザガーロについて
ザガーロの主成分は「デュタステリド」です。
配合されているデュタステリドの量によって0.1mgと0.5mgの2種類に分けられますが、実際の治療ではよほどのことがない限り0.5mgが用いられます。
しかし、デュタステリドはもともと前立腺肥大症とそれに伴う高血圧の治療薬で、フィナステリドの改良版として開発された成分と言われています。
AGA治療は保険証が効かない自由診療(100%自己負担)なので、より安い海外製のザガーロジェネリックを購入する方もいますが、未承認薬の個人輸入代行利用にはリスクが伴いますので、正規のザガーロを入手することをおすすめします。
ザガーロ内服薬の価格
自由診療では医療機関ごとに独自の料金設定ができるので、同じザガーロ0.5mgが処方されても値段が違うということが珍しくありません。
AGAは進行性疾患であり、基本的にザガーロは飲み続けなければならない医薬品なので気になるザガーロと日本では未承認のザガーロジェネリックの相場を調べてみました。
薬品名(内容量) | 料金(30日分) | 料金(90日分) |
---|---|---|
ザガーロ0.5mg | 10,000円前後 | 30,000円前後 |
ザガーロジェネリック0.5mg | 3,500円前後 | 8,500円前後 |
だいたいこのぐらいの価格が相場と思われます。
ザガーロの使い方
ザガーロは1日1回1カプセルを服用します。これは0.1mgも0.5mgも同じです。
飲み忘れた場合は気がついた時点で1回分を服用します。ただし、2回分同時に飲むことはできません。規則的に服用することはとても重要ですが、半減期が最大で72時間と長いので1回ぐらいなら飲み忘れてもあまり神経質になる必要はありません。
また、特に食事やアルコールの影響を受ける成分ではないので、飲むタイミングは自由ですが飲み忘れを防ぐために夕食後か寝る前に服用という形で処方されることが多いようです。
効果について
ザガーロは育毛効果を持つテストステロンという男性ホルモンをDHT(ジヒデロテストステロン)という別の男性ホルモンに変異させる5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害して、AGAの進行を遅らせ、ヘアサイクルを正常な状態に近づける薬です。
AGA治療薬として承認されていますが、ザガーロ自身に発毛作用はないので、テストステロン量を現状維持しつつ、発毛作用が確認されているミノキシジル外用薬を併用するのが今のAGA治療のスタンダードです。
また、FAGA(女性型脱毛症)には適用がありませんので、女性は飲むことができません。
女性への注意喚起
デュタステリドは経皮的に吸収されるという性質があります。つまり薬に触っただけでも体内に取り込まれていく成分ということです。
5α-リダクターゼにしか作用しないので、女性が触れても特に大きな問題はありませんが、妊娠中あるいは授乳中の女性がザガーロを摂取すると、胎児や新生児の生殖器官に何かしらの影響を与える可能性があると注意喚起が出ているので、妊婦や授乳中の女性はなるべく薬(ザガーロやザガーロジェネリック)に触らないようにしてください。
ただし、妊娠中あるいは授乳中でパートナーがザガーロを服用していたとしても大きな問題はありません。
副作用について
日本国内でザガーロ0.5mgを6ヶ月間連続投与した場合に確認された副作用は次の通りです。
- 全体的な発症率:16.7%
- 勃起不全:10.6%
- リビドー(性欲)の低下:8.3%
- 射精障害:4.2%
ただし、発症頻度未定(0.1%以下)ですが、重篤な副作用を起こす懸念があります。
特に注意が必要なのがザガーロにアレルギーを示した時にでるアナフィラキシーショックです。(全身浮腫、腎機能障害、肝機能障害、蕁麻疹、呼吸困難など)
他にも女性化やうつ状態などが1%未満の発症頻度で起こるとされています。
また血圧に作用する薬なので、心臓や梗塞性疾患、高血圧性疾患などの持病があり、治療を受けている場合は主治医か処方医に前もって相談してください。
ザガーロの使い方についてのまとめ
ザガーロは医薬品です。医薬品には効果(ベネフィット)だけでなく副作用(リスク)もあるので、医師または薬剤師の指示にしたがって正しく使用してください。
さらにザガーロは医療用医薬品の承認を受けているので、処方してもらうには皮膚科やAGAクリニックなどの医療機関で診察を受け、処方箋を発行してもらい調剤薬局で購入します。(医療機関によっては院内調剤で処方してくれるところもあります)
最近はドラッグストアでも調剤薬局を兼ねているところが増えましたが処方箋がないと購入できない薬なので注意してください。使い方は1日1回1カプセルが基本です。
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