プラセンタエキスで頭痛がする？その他の異常についても徹底調査！

プラセンタとは「胎盤」のことです。胎盤は赤ちゃんのゆりかごと言われている臓器で、出産時に赤ちゃんと一緒に出てきます。
プラセンタには女性に必要な女性ホルモンが豊富に含まれていて、役割を終えてもまだたっぷりとホルモンを蓄えているので、美容や健康業界では女性のアンチエイジングに効果的な化粧品やサプリメントの原料として広く利用されています。
しかし、日本では使用できるプラセンタには制約があるため、一般的なプラセンタエキスは豚や馬などの哺乳類由来のものとなります。

関連記事育毛剤で頭痛に！その理由と原因成分について解説

プラセンタエキスとは？

冒頭でも述べたようにプラセンタとは「胎盤」のことを意味しています。胎盤は妊娠に合わせて形成され、出産時に赤ちゃんと一緒に外に出てくる臓器です。
胎児の生育に必要な栄養素や妊娠中の女性器官の働きを維持するのに必要な女性ホルモンなどが豊富に含まれていて、役割を終えて排出されたプラセンタにも豊富な栄養素とホルモンが含まれています。
実際にプラセンタが持つ生体作用は確かなデータがあり、日本ではヒト型プラセンタエキスの注射が更年期障害の治療では承認されているほどです。
しかし、生体由来の成分なのでヒト由来のプラセンタエキスが使えるのは医療行為に限定されています。
このため一般的な育毛剤にはヒトに近い組成を持つ馬や豚のプラセンタエキスが使用されています。

プラセンタが持つ発毛促進効果

プラセンタにはエストロゲンという女性ホルモンが豊富に含まれています。
エストロゲンは発毛に関与している重要な物質と考えられています。
事実、妊娠してエストロゲンが活性化すると女性の髪の毛は量が増え、伸び方も早くなります。
しかし、出産して元のホルモンバランスに戻るのに合わせて、大量の脱毛が起こる「産後脱毛」という脱毛症があるぐらいなので、エストロゲンが持つ発毛力は確かなものがあると思います。
また男性に比べて女性がハゲになりにくいのも、もともとエストロゲンの量が多いからだと考えられています。

プラセンタエキスの問題点

プラセンタエキスは生体成分なので取り扱いが難しく、またヒト由来のものは倫理上の問題点も含んでいるため、日本では医療用のみ使用が許可されています。
したがって育毛剤に配合されているプラセンタエキスは大半がヒトと近い組成をもつ動物由来（馬や豚が多い）のものになります。
しかし、生体成分は感染症履歴などの問題をどうしても抱えてしまうことから、生産者や産地などを後から追跡ができる「トレーサビリティ・システム」を導入しているメーカーかどうかということが非常に重要なポイントとなります。

効果

プラセンタには次のような効果があると言われています。

副作用

ヒト由来のプラセンタエキスは医療用成分なので、副作用もあります。
もともと更年期障害や生理不順、PMSなどの女性特有の疾患は女性ホルモンの分泌バランスが乱れてしまうことで起こります。
そこで減ってしまった女性ホルモンを補うというのが、プラセンタ注射やプラセンタエキスを配合したサプリメントの目的なので、場合によってはエストロゲン過剰の状態になり、次にあげるような副作用を起こすリスクがあるのです。

• 乳腺症や子宮筋腫などエストロゲン由来疾患の発症リスクの上昇
• 頭痛や抑うつ状態などの精神作用
• 女性化乳房（男性の場合）や乳房の肥大化

頭痛の種類

日本人のおよそ60%が慢性型頭痛を持っていると言われています。そして、慢性型頭痛は大きく分けると3つの種類に分類できます。

• 緊張型頭痛
• 片頭痛
• 群発型頭痛

です。ただし、過剰摂取しなければ副作用のリスクはほとんどありません。
女性の場合は健康食品や美容サプリメントなどで大豆イソフラボンを主原料とする商品が多いので注意が必要かもしれませんね。

頭痛の種類

緊張型頭痛は慢性型頭痛の60%以上を占め、片頭痛は女性のおよそ40%が抱えていると言われています。
群発型頭痛は男性に多いのですが、慢性型頭痛の1割にも満たないレアケースです。
また、群発型頭痛は積極的な治療を要する症状なので、ここでは割合の多い緊張型頭痛と片頭痛について説明していきましょう。
大豆イソフラボンの過剰摂取で起こる頭痛は緊張型頭痛と片頭痛の両方に影響があると思われます。

緊張型頭痛

慢性型頭痛では最も症例数が多い頭痛です。緊張やストレスまたは血流障害などが原因で、筋肉が硬直し、締め付けられるような痛み、しびれるような痛み、ずーんと重くなるような不快感を感じます。
血流が改善すると症状もよくなるので、じっとしているよりも動いたほうが楽になります。
育毛剤には血流を改善する成分が配合されているので、正しく使うことで、緊張型頭痛の予防につながるかもしれません。

片頭痛

慢性型頭痛では緊張型頭痛についで多く、その大半は女性というユニークなタイプの頭痛です。発作の起こり方に特徴があり、頭部の毛細血管が拡張する時に周囲の神経を刺激して痛みとなります。
心臓の鼓動に合わせてズキン！ズキン！と痛むため「拍動性頭痛」とも呼ばれます。
片頭痛の名前の通り、通常は頭のどちらかに症状が集中しますが、ごく稀に左右を問わず発作を起こす症例も確認されています。
予兆や前兆を起こす場合があり、この時は光やにおいに敏感になります。
緊張型頭痛とは逆で動き回ると症状がひどくなるので、薄暗くやや室温が低いところで安静にしておくことが重要です。
アイシングも効果的なので濡れタオルや氷嚢で冷やすと良いでしょう。
重症の方の場合、市販の痛み止めでは効かなくなってくるので、脳神経科など専門医に診察してもらいましょう。

中には緊張型頭痛と片頭痛の両方を持っている混合型頭痛というタイプもあります。

プラセンタエキス配合のおすすめ育毛サプリ

もともとプラセンタという成分には制約が多く、女性は個別でプラセンタエキスのサプリメントを摂取していることもあり、女性向けの育毛剤や育毛サプリではプラセンタを積極的に配合している国産の製品は少ないようです。
しかし、ネットで人気の育毛サプリ「アガルプ」は男女兼用で、これにはプラセンタエキスが配合されています。

アガルプ詳細☑︎アガルプの育毛サプリとしての効果と口コミ評判を調べてみました

プラセンタエキスと頭痛についてのまとめ

日本ではいろいろな制約によって育毛分野で積極的なプラセンタエキスの活用がしづらい状態ですが、AGAクリニックなどの脱毛治療専門クリニックで行われているメソ療法では使用する薬品にプラセンタエキスが配合されていることが珍しくありません。
また、エストロゲンに発毛作用があることは事実なので、エストロゲンが豊富に含まれているプラセンタエキスには育毛や発毛促進効果が期待できます。
ただし、過剰に摂取するとエストロゲン過多となり、逆にホルモンバランスが乱れて、頭痛などの体調不良を起こす可能性があるので、摂取量には注意してください。