アミノ酸ってよく聞く言葉ですよね?でも、一体アミノ酸がなんなのかよくご存じない方も多いのではないかと思います。
アミノ酸が育毛に良いと言われると大抵の人が「あ〜そうなの?」というぐらいの認識でしょう。アミノ酸は体に良いというイメージがあるので発毛や育毛にも良さげですね。
そこで今回はアミノ酸系サプリメントは育毛サプリになり得るのか?について検証してみます。
目次
アミノ酸と育毛サプリの関係性って何?
今までいろいろな育毛剤を試してきたのに効果がでなかった…そんな経験をお持ちの方、あるいはネットの悪い口コミを見て買うのをためらってしまった方、きっと多いですよね?
一般的な育毛剤は頭皮に浸透させて育毛を促進させるというものです。確かにこれも大事なのですが、肝心の土台となる体が栄養不足や加齢、ストレスなどの原因で、基礎代謝が落ちていると外からいろいろなものを与えても、効果がないというのは当たり前なんです。
AGAやFAGAの治療でも投薬と合わせて生活習慣の改善指導が行われます。つまり、体質改善を行わないと育毛は成就しづらいということなんです。
人が生きていく上で必要なものには五大栄養素以外にもいろいろなものがありますが、今回は特にアミノ酸に着目してみたいと思います。
アミノ酸とは?
そもそもアミノ酸って何?…これは多くの人がぶつかる最初の壁ではないでしょうか?育毛に着目してもアミノ酸系シャンプーが流行していますし、サプリメントでも必須アミノ酸や非必須アミノ酸のアルギニン、GABAなどが話題なので、髪の毛や健康には良さそうな成分ということは察しがつくと思います。
サプリメントやヘアケア成分以外では「うまみ成分」としてもおなじみですね。
ではではそのアミノ酸の正体ですが、その答えは「タンパク質を合成する成分」です。私たちの細胞はタンパク質でできてますからその原料となる重要な栄養素ということになんですよ。
しかし、タンパク質にもいろいろな種類があり、人のタンパク質も1種類というわけではありません。
そして体の中で合成されるアミノ酸(アルギニンやアスパラギン酸など)のことを「非必須アミノ酸」、体内では合成されないので食事で補わなければならないアミノ酸のことを「必須アミノ酸」と呼んでいます。
必須アミノ酸の一覧
必須アミノ酸は9種類。食事で不足しがちな必須アミノ酸はサプリメントで補給することが推奨されています。
- トリプトファン
- リジン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- ヒスチジン
- トレオニン
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
髪の毛を合成するアミノ酸を知って育毛サプリにしよう
人の細胞はタンパク質からできている…ということは、もちろん髪の毛もタンパク質でできているということになります。
髪の毛を合成する最も重要なタンパク質は「ケラチン」です。アミノ酸が不足するとケラチンの合成量が足りなくなってしまい、脱毛が起こりやすくなります。
ケラチンは18種類のアミノ酸が結合してできているのですが、特に意識して摂取したいアミノ酸は「シスチン(非必須アミノ酸)」と「メチオニン(必須アミノ酸)」です。
非必須アミノ酸は体内で合成されるとはいえ、年齢とかストレスで基礎代謝が落ちると合成量が減ってしまいます。だから、30歳を過ぎたら食事やサプリメントで補給する必要がでてきます。
シスチンとは
ケラチンを分析すると最も多く検出されるアミノ酸が「シスチン」です。主に肝臓で合成されるということもわかっています。ただし、基礎代謝や血流が低下すると合成量が減ってしまいます。
身近な食材の中でシスチンを多く含むものは次の通りです。
- 魚介類:イワシ、マグロ、カツオ、エビ
- 野菜:ブロッコリー、玉ねぎ、芽キャベツ
- 果物:柿、栗
メチオニンとは
メチオニンはシスチンの原料となる必須アミノ酸です。必須アミノ酸は体内では合成できない物質なので、食事やサプリメントで摂取しないとシスチンが不足して毛周期に狂いが生じ、脱毛を起こしやすくなると考えられます。
メチオニンを多く含む食材は次の通りです。
- 海産物:あさり、しじみ、アジ、牡蠣、昆布
- 野菜:キャベツ、ほうれん草、大豆、白菜
- 乳製品:チーズ、牛乳
アミノ酸を育毛サプリとして役立てる際に気をつけたいこと
アミノ酸は「育毛サプリメント」にこだわらなくても普段の食事やアミノ酸が配合されているサプリメントでも摂取可能です。
しかし、サプリメントの導入を考えている人は過剰摂取に十分注意をしてください。
脱毛が目立つからといって食事とサプリメントを併用し、過剰摂取すると腎臓に負担をかけてしまいます。
また、食事をおろそかにしてサプリメントに頼るというのも間違った認識です。サプリメントは手軽に栄養を補給できますが、「噛む」という行為が少なくなってしまい、その結果ドライマウスや歯周病、顎関節症などを起こしやすくなり、さらに、脳への刺激が不足して自律神経失調を起こすリスクが高まります。
加えて水分摂取量も減り、肌荒れ、便秘、粘膜不全、排尿障害、代謝不全、むくみなどの健康被害を起こすきっかけになります。
1日に3度の食事を摂るということには栄養を補給する以外にも脳を活性化させ自律神経を正常に機能させる重要な役割があるのです。
アミノ酸と育毛サプリのまとめ
いかがだったでしょうか?ネットでは育毛サプリというのをよく見かけますが、必ずと言って良いほど「アミノ酸」が配合されています。
今話題急上昇中の育毛サプリ「プロタガ」の特許育毛成分「HGP」は卵黄から抽出された成分なのでこちらもタンパク質、すなわちアミノ酸が含まれているということになりますね。そして単一成分として「GABA(非必須アミノ酸)」も含まれています。
脱毛の原因は加齢やストレスが多いので、全身状態に合わせたアミノ酸サプリメントを服用すると育毛のサポート役として活躍することでしょう。
コメントを残す