近年薄毛や抜け毛、あるいは男性の頻尿緩和などに効果があるハーブとして人気を集めているノコギリヤシはヨーロッパでは医療用成分として承認されています。
医療用成分ということは、ジェネリックが存在するのでしょうか?今回はノコギリヤシについての概要やノコギリヤシを主成分としたジェネリック医薬品の有無を説明していきます。
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ジェネリックとは?
ジェネリックを英語に訳すとGenericとなり、「一般的な」とか「ブランドにこだわらない」という意味になります。
医薬品では「後発薬」と解釈します。先発薬をオリジナル、後発薬をジェネリックという使い分けですね。
ジェネリック医薬品はオリジナルと主成分は変わりませんが、副剤を変えて効果が出るまでの時間に変化を持たせる場合があります。
例えばオリジナルが錠剤で、ジェネリックが発泡錠の場合は水に溶かして飲む分、ジェネリックの方が効果が早く出るという具合です。
それ以外にも飲みやすくするためにコーヒーフレーバーやバニラフレーバーを付けるなどの工夫が施されているタイプもあります。
ノコギリヤシはサプリメントの成分
ノコギリヤシはヨーロッパでは代替医療用の成分として承認されていますが、日本ではあくまでもサプリメントやその他の日用品などに使うための成分なので、医療用成分ではありません。
したがって、日本にはノコギリヤシを主成分とする医薬品が存在しないので「ジェネリック」というカテゴリーもありません。
ノコギリヤシの効果について
ノコギリヤシエキスには以下のような効果が期待できるといわれています。
- 前立腺肥大の緩和
- 血流改善
- 高血圧の抑制
- 頻尿や夜間頻尿の緩和
- 脱毛の予防と改善
副作用はあるの?
薬ではないので重篤な副作用に関する報告はありませんが、飲み過ぎはNGです。そもそもサプリメントは多く飲めば効果が強くなるというものではありませんし、一般食品でも過剰な摂取は内臓に負担をかけてしまいます。
特に育毛サプリの場合は亜鉛が含まれていることが多く、こちらもサプリメントで摂取することが推奨されています。亜鉛やナトリウムなどのミネラルを摂りすぎると腎臓に負担をかけることになります。
また、ノコギリヤシは血行を促進させる作用があるため、飲み始めの頃やその日の体調によっては
- 軽いめまいや立ちくらみ
- のぼせたような感覚
- 胸焼け、お腹が張ったような感じ(腹部膨満感)
- 軽い下痢
などの異常を感じることがあります。ただし、これはノコギリヤシが効果を発揮しはじめている証拠でもあるので、継続してください。
強い自覚症状を感じた場合や体質に合わない場合は使用を中止して医師に相談しましょう。
輸入薬にジェネリックはある?
ヨーロッパでは代替医療の成分として認められていますが、個人輸入代行業者を調べてもノコギリヤシを主成分とした医薬品のジェネリックを取り扱っているところは見つかりませんでした。
日本では高品位なノコギリヤシエキスを配合したサプリメントが多数出回っているので、需要がさほど高くないのではないかと思われます。
ノコギリヤシのジェネリックに関するまとめ
ノコギリヤシは古くからアメリカ先住民族の間で万能の薬草として重用されてきたハーブです。
現代でも男性の生殖機能障害や排尿障害の緩和、または男女の薄毛改善の効果が期待され、サプリメントなどに導入されています。
副作用リスクは少ないのですが体質や体調によっては、副作用のような異常を起こす場合があるので、注意してください。軽度な場合は継続してもダメージの心配をする必要はありません。また、過剰に摂取しても効果が強まるわけではないので、1日の摂取目安量を超えないようにしてください。
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