男性にとってシビアな悩みといえば「薄毛」ですね。40代になるとおよそ30%、50代になると40数%、60代以降は半数以上の男性が「脱毛症」を起こすと言われています。
日本人に多い薄毛は額の生え際が交代していくM字ハゲで、かくいう僕も実はこのタイプです(w)。
ところで薄毛対策としてまず最初に思いつくのが「育毛剤」だと思うのですが、世の大多数の人が育毛剤について間違った認識を持っていそうなので、今回は「正しい育毛剤の選び方」について説明していきます。
ただし、育毛剤は種類が多いのでまずは有名な「リアップシリーズ」と2018年8月に登場したばかりの「スカルプDメディカルミノキ5」に焦点をあてていきたいと思います。
<マイペース型三重苦のオッサン>
初めまして、ライター歴は6年以上とそこそこ長い五十路のオッサンライターです。melbyでは主に「脱毛」や「育毛」に関する記事を書いていますが、自分の頭も相当ヤヴァイです。
目次
薄毛はれっきとした皮膚病!男性はAGAが最も多い
まず多くの人が誤解している最初の問題点が「薄毛」を病気と認識していないという点です。薄毛とはなんらかの原因で毛周期が乱れることで起こるのですが、AGA (男性型脱毛症)は近年研究が進み、AGA治療薬(プロペシアやザガーロなどの飲み薬)が開発されました。
治療薬が存在する…ということはAGAはれっきとした皮膚病ということになりますね。しかもAGAは全脱毛の中で約85%以上を占め、年々増加している病気なので、世の中の育毛剤のほとんどがこのAGA対策用として開発されているのです。
壮年性脱毛症とは?
女性の脱毛症も年々増加傾向にあり「ヘアロス」というキャッチコピーで大手の美容皮膚科がバンバンCMを打っていますが、女性の脱毛症とAGA(男性型脱毛症)は根本的な発症メカニズムが異なります。
しかし、AGAと女性に多い脱毛症(FAGAとびまん性脱毛症)は「加齢が進むと増加する傾向がある」ことからまとめて壮年性脱毛症とも言われます。
治療薬の使用目的はそのものズバリ「治療」です
AGA治療薬には飲み薬と外用薬(塗り薬)が厚生労働省によって正式承認されています。中でもAGA治療薬と併用することでさらに治療効果をあげることが実証されていて、日本皮膚科医学学会のAGA治療ガイドラインでも推奨度A(行うことを強く勧める)にランクされているのが「ミノキシジル製剤」です。
日本では一般薬(第1類医薬品)として大正製薬のリアップシリーズとANGFAのスカルプDメディカルミノキ5がミノキシジル製剤として承認されています。皮膚科やAGAクリニックで独自処方するミノキシジルローションもありますが、通常はAGA治療薬と合わせてこの二つの一般薬のどちらかを併用することが勧められます。
ミノキシジル製剤は治療効果が高いのですが、その分副作用も出やすい薬と言われています。したがって利用する際には効果(ベネフィット)と副作用(リスク)をしっかりと理解することが必要であり、夫婦や家族の誰かと共有するという安易な行為はNGです。
リアップシリーズは日本初の壮年性脱毛症治療薬
リアップシリーズは日本で初めて壮年性脱毛症の治療薬として承認された「医薬品」です。現在は1%ミノキシジル配合タイプと5%ミノキシジル配合タイプがリリースされています。
- 1%ミノキシジル製剤:リアップ、リアッププラス、リアップジェット、リアップジェンヌ(女性向け)
- 5%ミノキシジル製剤:リアップX5プラス
1%と5%では効果も副作用も5%の方が強いので、リアップX5プラスを使うときは薬剤師からの説明をしっかりと受けて、使用上の注意書きに従い正しく使用してください。
また5%ミノキシジル製剤に関しては、女性への適用が推奨度D(行うべきではない)とされているので女性の使用は控えてください。
スカルプDメディカルミノキ5は最新のAGA治療薬
ヘアケアコスメなどを手がけている製薬会社のANGFA(アンファ)から満を持して2018年8月から発売開始されたのが5%ミノキシジル製剤の「スカルプDメディカルミノキ5」です。
ANGFAのヘアケア製品の中でミノキシジル製剤は今の所この1タイプだけですが、こちらも女性への適用は推奨度Dなので使用は控えてください。
みんなが勘違いしている有名育毛剤の認識のまとめ
ミノキシジル製剤は「薄毛が気になったら使う」とか「ハゲになりたくないから予防で使う」というよりも、現在壮年性脱毛症を発症している人が使う「治療薬」というのが正しい認識です。頭皮や毛髪の状態を専門家が見て、まだミノキシジル製剤が必要ないという判断のときは「予防」を目的とした医薬部外品や化粧品カテゴリーの育毛剤を使うようにしましょう。
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