恋愛依存症とは?特徴や原因、治し方について解説

恋愛 依存症

恋愛依存症という言葉をご存知でしょうか?近年、この恋愛依存症にかかる人が多くなっているそうです。
何事もそうですが、自分で加減ができなくなる状態はその人にとっても、関わる人にとってもいい状態とは言えません。
自分では「大丈夫だ」と思っていても、依存症になっている当人は「大丈夫じゃない」と気づきにくいものです。あるいは認めたくないのかもしれませんね。
せっかくの楽しいはずの恋愛期間。依存症にかかってしまうと苦しいものになりかねません。もったいないです!
今回は、恋愛依存症とはどういうものなのか知ってもらうと同時に、原因や治し方の一例をご紹介しようと思います。

恋愛依存症とは?

恋愛依存症は簡単にいうと「付き合っている相手、または付き合うという行為そのものに対して執着し依存しすぎている状態」を指します。
「依存症」とつくぐらいですので、ある種の病気と思っていただいていいかと思います。
漫画やコメディタッチの映画で聞いたことがあるかもしれませんが「恋という名の病にかかっているの」が、本当に笑いごとではなくなっている状態ですね。

  • 恋人と一緒で幸せなはずなのに、常に漠然とした不安におそわれている
  • 恋人の行動や予定・考えをすべて、自分が把握・管理したいと思っている
  • 恋人が自分以外のことを考えたり、関わっていることが不安でたまらない 等
付き合い始めは誰しも基本的にいわゆる「ラブラブ」の状態ですから、少しでも相手をよりよく知りたい!一緒にいたい!と思うでしょう。自分の時間よりも恋人との時間を多くもとうとする人は多いです。
しかし、一般的にはしばらくすると「ラブラブ」の状態から少し落ち着きを取り戻し、恋人の時間と自分の時間との釣り合いがとれるようになってきます。普通は落ち着いたとはいっても冷めたわけではなく、いい具合に恋愛を楽しめるようになります。しかし、恋愛依存症の人は釣り合いがいつまでたってもとれない状態です。その釣り合いのとれなさが恋人との間に溝を作ってしまうことも多々あります。

恋愛依存症にも程度の差はあり、単に個人の恋愛体質だろうと思う人もいるかもしれませんが、個人の恋愛体質というには病的なものが「恋愛依存症」なのです。

恋愛依存症になりやすい人の特徴

恋愛依存症になりやすい人は簡単にいうと何らかの原因で自立できていない人が多いといえます。
というのも、恋愛は本来自立した人同士の対等な関係で成立するものだからです。しかし、恋愛依存症の人の場合は、根本に虚しさや欠落感を恋愛でうめようとする気持ちがあります。ですので、相手と少しでも早く一体になりたい、一体になるために相手を知り尽くしたいと思う気持ちが強くなり、束縛が強くなっていきます。

  • 自分に自信がまるでもてない
  • いつも否定的になってしまう
  • 誰かに頼られることが嬉しく、自分には無理なことでも全力で応えようとする
  • 相手中心の生活になる
  • 相手以外は何も欲しくないと本気で思う 等
こういった傾向がある人は恋愛依存症になりやすいといえます。

恋愛中であれば、誰でもなることではないのか、と思われる人も多いかと思いますが恋愛依存症の人とそうでない人は別れをむかえた時に違いがよくでます。
別れのときはいずれの人も心に痛みをおぼえるでしょう。喪質感もあります。
しかし、失恋の痛みは自立した人であれば、いずれ自分で立ち直れる=自分でなんとか扱えるレベルの痛みであり、心の喪失なのです。
一方、恋愛依存症の人は、恋愛相手と一体化しようとしているため、その相手を失ってできる穴は非常に大きいことになります。そのまま生きていくにはぽっかりとあいた穴があまりに大きすぎるので、この穴を埋めるために、様々な行動にでます。しかも、自分を失いかけた状態ですので、一刻も早く穴を埋めたくて仕方がないのです。自分を受け入れてくれる次の相手探しはもちろん、アルコール・ギャンブルの類、借金をするほどのショッピング中毒、仕事等々。本来は時間をかけていいものでも、とにかく心の穴を満たすために、本当に自分が欲しいものではなくても急いで行動します。

束縛が強い人がすべて恋愛依存症というわけではありませんが、相手の態度になんら不安をおぼえるところはないのに、不安で仕方がないとモヤモヤしてたまらない人は恋愛依存症の可能性があります。
別れて次の人にうつるのが早い人がすべて恋愛依存症とはいえません。「恋愛」を楽しんでいるのであれば、それはその人の恋愛体質です。

自分がどうなのか知っておくことは大切ですので気になる人は恋愛依存症チェックをしてみてくださいね!

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恋愛依存症の原因・治し方

恋愛依存症にはいろいろな原因が考えられますが、恋愛依存症の原因の主な一つとしてあげられるものは「子供時代に満たされなかったこと」があります。

恋愛依存症かそうでないかは別れた時の自分の行動から考えると見えやすくなるといいましたが、そもそも「虚しさ・欠落感」を恋愛でうめようとすることから始まっています。この「虚しさ・欠落感」はどこから現れたのかというと、「子供時代=自立していない時代」まで遡ってしまうのです。

自分で自分を受け入れられず、ありのままの自分を受け入れてくれる場所も見つからない。恋愛依存症の場合は根底に「この人なら私を虚しさや寂しさからを救ってくれる」と自覚のあるなしに関係なく思っていることが多いです。
恋愛依存というので、恋人関係だけかと思う人も多いですが、夫婦や親子、友人関係でも起こります。

恋愛依存症の原因は心が起因するため、根が深く、すぐに治るものではありません。
治すためには、自分の奥深くにある痛みや悲しみ等を解放していく必要があります。

心療内科を受診し、プロと話す

女性は話すことでストレスを発散しやすい生き物なのです。うまく利用してください。

スマートフォン等の携帯機器の使用を制限する

便利なのですが、依存症になりやすい人はSNSやメール等含め、気になって仕方がないのです。使い方を見直してみると解放される苦しみがあるかもしれませんよ!

明るい友人に相談してみる

恋愛依存症の人の場合、根底に子供時代が関係するため、あまり肉親や兄弟に相談することはおすすめできません。前向きな仲のいい友達に相談するといいと思いますよ!

彼と同じくらい好きになれる趣味をもつ

自由になる時間があればあるほど、相手に多くも求めてしまいます。自由になる時間を減らすと同時に、好きな相手以外に他に好きなものをみつけて打ち込むようにしましょう。好きなものが見つかったほうが、好きな相手との話題も増えますし、うまくいきますよ!

女性は恋愛依存症・男性は回避依存症

一般的に恋愛依存症は女性がなりやすく、男性は回避依存症になりやすいといわれています。
回避依存症を簡単にいうと、深い人間関係を作るのを避ける癖がついている人です。好意をもっている相手がいてもそこから理解しあい、仲を深め、恋愛に発展することにストップがかかり、付き合いを中断してしまうのです。
自分が傷つくことを避けている結果、一人でいることを好むようになり、恋愛を含めた人付き合いが苦手になっていきます。この回避依存症は子供の頃に挫折や兄弟間での争いが少なかった人が陥りやすいそうです。人付き合いが億劫になってしまうと引きこもり等、家から出ないといったことにもつながってきます。

少子化やネットの普及により、人間関係の構築が難しい人が増えていますが、恋愛においても同じように相手との距離感がつかめずに、悩んでいる人が増えています。

映画「恋愛依存症の女」について

恋愛 依存症
名前の通りなのですが、恋愛依存症の女性をテーマにした映画も制作されています。
さまざまな登場人物たちによるユーモラスな恋愛模様を、199分という長尺で描いた群像劇となっています。
休憩なしの199分となると長すぎると思う人が多いですが、実際に観た人の口コミを見てみると最後まで時間を気にすることなく観れたという人が多いようです!

映画タイトル「恋愛依存症の女」

公式HP:https://www.renaiizon.com/
監督は、これが長編初作品となる木村聡志さん。

ストーリー

小説家の鏑木(山谷武志)は数年前に「恋愛依存症の女」というヒット作を生み出したが、それ以降は鳴かず飛ばずで世間からも忘れられた存在として細々と生活している。それでも女性に困ったことはなく、隣りに引っ越してきたエビちゃん(大須みづほ)と恋仲になる。そんなエビちゃんと同居する親友アリス(金久保茉由)は、小説家の鏑木のことをあまりよく思っていない。アリスの兄・五反田は、高校時代から今でもずっとエビちゃんのことが好きだった。ある日、小説家の鏑木は、元恋人で編集者のチー坊(小島彩乃)が寿退社することを知り、恋心が再燃する。
一方、舞台化された「恋愛依存症の女」でヒロインを演じることになった女優のニコ(ひらく)は、役柄とは対照的に、バイト先のコンビニ店長(品田誠)に片思い中で、気持ちを伝えることもできずにいた。しかし、コンビニ店長の元妻がバイト先にやってきたのをきっかけに徐々に店長への恋心が大きくなっていく。

2018年の映画ですので、基本的に劇場での上映は終了しています。
が、2019年4月13日から一週間、池袋シネマ・ロサでアンコール上映、期間ははっきりしませんが、横浜シネマ・ジャック&ベティでも2019年5月11日より上映が開始予定となっています。
興味がある人はぜひ劇場へ行ってみてくださいね!

恋愛依存症とは?特徴や原因、治し方について解説~終わりに~

恋愛依存症の治し方には、自分で自分を好きになったり、ポジティブに考えるようにしたりといったことも有効です。
ただ、なかなか一人でできるものではありません。誰かの助けが必要です。プロに相談するもよし、明るい友達に相談するもよしです。
恋愛依存症の人によっては相手を逃がさないために高価なものを好きな相手にプレゼントし続けたり、暴力をふるわれてもそれで相手が自分のそばにいてくれるなら許容したりといったこともあるようです。
程度の差はありますが「依存症」=「中毒」といっていいかと思いますので、どこかで引っかかっている人はこの機会に自分を見つめ直してみてください。

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