ガラケーとは?意味や使い方など解説します!

2019年11月現在、街の携帯ショップを覗けばスマホやタブレットが所狭しと並ぶ中、かつて主流であった折り畳み式ケータイが片隅にひっそりと陳列されているのを目にします。
この折り畳み式ケータイがいつしか「ガラケー」と呼ばれるようになりました。
しかしそもそもガラケーとはどういう意味か、また何故そういわれるようになったのでしょうか。
今回は未だ需要のあるガラケーについて取り上げ、その語源や端末の特徴などについてまとめました。

ガラケーって何?

現在もっとも普及しているスマホの、一世代前という位置づけでガラケーを認識する人も多いでしょう。ガラケーは蓋を開け閉めする形態の端末で、スマホに比べスリムで持ちやすく、片手で持ったままキーボードを操作しやすい点などが特長です。
2000年~2010年頃までがガラケー全盛期とされていましたが、現在でも携帯ショップに行けば、スマホやタブレットと共にガラケーが陳列されており、劣らぬ需要を知ることができます。
いつの間にやら世に知られるようになったガラケーという呼称ですが、そもそもガラケーとはどういう意味なのかについて以下にみていきましょう。

ガラケーの意味とその特性について

ガラケーとは「ガラパゴス化したケータイ」のこと。転じて、日本国内独自のケータイを指す言葉です。
海洋の孤島であるガラパゴス諸島において、生態系が独自の進化を遂げたように、日本国内のみの環境に最適化した機能を示す「ガラパゴス化」というビジネス用語があります。
ガラパゴス化したケータイ=ガラケーは、我々日本人にとって使いやすく便利である一方で、各キャリア独自のOSを搭載しているため、PCなどとの互換性や汎用性に乏しいのが欠点です。
そのため昨今では、Google ChromeなどPC用のブラウザやアプリを搭載でき、よりグローバルに活用できる後発のスマホに主役の座を奪われる形となっています。
ただ、近年のネット社会において生活サイクルの目まぐるしい日本人のうち、ガラケーからスマホに替えた後、再びガラケーに戻すという人が少なくないそう。
その背景には、多機能な分体積が大きいスマホに比べて、移動しながら片手でさくさく操作しやすいガラケーの方が使い勝手が良いという側面があるのでしょう。
また現在では、スマホ用のOSを転用した新型のガラケー(=ガラホ)も登場しており、当面の間ガラケーの需要は廃れることなく続くといえそうです。

ガラケーが終了するってホント?

そんなガラケーでも、スマホの波に押されついに生産が終了してしまう?といった噂が流れているようですが、それは事実ではありません。
正しくは各キャリアで通信に使われる「3G回線」が順次終了するという情報です。
GはGeneration(=世代)を指しており、3G(第3世代携帯電話システム)による通信回線網を3G回線と呼びます。4G、さらに5Gの回線網が主流になりつつある現在、以下の各大手キャリアが3G回線の終了予定時期を発表しています。

  • NTTドコモ:2026年3月末
  • au:2022年3月末
  • SoftBank:未発表

3G回線が終了すれば、3Gケータイのみならず3Gスマホも使えなくなるということです。
スマホに未だ抵抗がありガラケー派という人は、3G終了前に先述の新型ガラケーに機種変更を検討してみると良いでしょう。

ガラケーあるある

続いてガラケーならではの「あるある」な点をいくつか挙げていきます。
スマホ登場以前の形態であるガラケーだけに、ある意味昔を回顧するような内容になりますが、平成生まれでガラケー主流の時代を知らない人は、「へーこんなことがあったんだ」という感じで気軽に読み進めていってくださいね。

ガラケーあるある①:目立つケータイストラップ

 

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少し前までは、肩にかけるタイプの通学カバンの紐に、これでもかという大きさや量のストラップをつけたガラケーを下げた女子高生をよく見かけたものでした。
ガラケーはスマホに比べ小ぶりで軽いので、デコったりストラップを盛ったりして、アクセサリー感覚やファッション感覚で身に着けやすかったのでしょう。大ぶりのスマホだとそうはいきませんね。
また同じく以前にはやったコギャルなども、ガラケーが見えなくなるくらいストラップをじゃらじゃらと盛っていた人が多かったように思います。

ガラケーあるある➁:赤外線通信

 

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学校や職場で親しくなった人とメルアドを交換する際、手打ちでいちいちアドレスを入力するのは面倒なもの。そんな時に、互いのガラケーを近づけて赤外線通信でデータを交換し合う方法が便利でした。
ガラケーを更に遡るとPHSという機種がありますが、主流がPHSからガラケーへと移る際、電話に代わるメールという伝達手段が普及し、それに伴い赤外線通信がブームとなった背景があるようです。

ガラケーあるある③:アンテナを伸ばして振ってみる

平成も終わった現在、思いっきり昭和の代物であるブラウン管テレビやラジカセを例に挙げてしまいますが、ブラウン管テレビやラジカセはアンテナを動かして電波状況を調節していました。
それと同じように、ガラケーも通信に不具合がある時は収納されたアンテナを長く伸ばし、さまざまな方向に向けたり振ったりしていると状況が改善される場合がありました。
昭和の通信機を引き合いに出すとアナログ感満載になりますが、現在のスマホにおいても電波状況に関しては、なお不安定な点が残されているようです。
都内在住の筆者などは、近年都心部に乱立している超高層ビルの高層階などで、スマホが通じず不便を感じることがよくあるので、今後改善されれば良いなと感じます。

ガラケーあるある④:逆方向に折って壊される

 

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これは以前に筆者がテレビ番組で、引退した女子プロレスラーがいとも簡単にガラケーをへし折ったのを見て強く印象を受けたことです。
男でも女でも、力の強い人が折りたたむ方向とは逆にガラケーに力を加えていくとたやすく折れてしまうという、日頃依存している携帯電話の脆さを垣間見た思いがしました。
ガラケーをへし折ってしまうと当然機能も破壊され、損害を生じてしまうので、日常は余程の修羅場でなければそうした場面に遭遇することはないでしょう。
ただそれだけに、その瞬間を想像するだけで何やら恐ろしく、忘れられないものになってしまいますね。

ガラケーあるある⑤:さくさく操作できる

冒頭でも述べましたが、多機能性でスマホに引けを取るガラケーの最大のメリットといえるのが、手に馴染みやすく操作しやすいという点ではないでしょうか。
パソコンと同等の機能を抱えるスマホは、進化が進むにつれ体積や重量が増え、逆に手軽に操作しづらくなっているのではないかと筆者は感じます。
余分なアプリを必要とせず、通話やメール機能、メモやアラーム機能などで充分とする人であれば、スマホよりガラケーの方が断然使いやすいということになるでしょう。
スマホのOSを搭載した4G、5Gのガラケーが今後充実してくれば、市場において現在主流のスマホをガラケーが駆逐する、という事態も起こりうるかもしれませんね。

ガラケーでLINEはできるか?

相手からの受信や着信がリアルタイムで表示され(プッシュ通知)、通話と同じ感覚でコミュニケーションが取れることで人気のLINEアプリ。
実は前述の3G回線終了予定に先立ち、2018年3月をもって「3Gガラケー版LINE」はサービスを終了しています。ただ現在は3Gガラケーに代わるガラホで、スマホと同じようにLINEを使うことが可能です。
しかしながら来年2020年の3月頃をもって、LINEのプッシュ通知機能が停止される予定である旨がNTTドコモ、au、SoftBank各社より発表されました。
無料アプリで通話同様のコミュニケーションツールであるLINEは、プライベートな履歴が多く残る分、セキュリティの重要性を早くから指摘されてきた背景があります。
ネット社会の浸透により、今後一層情報漏洩の危険性が重視されるのに伴い、各キャリアともプッシュ通知機能の停止後ほどなくして、ガラケーのLINEサービスそのものを停止する方向のようです。
LINEのセキュリティ機能の大幅な向上が見られれば、あるいは将来ふたたびガラケーでLINEを利用できる日も来ることでしょう。

ガラケーについて~おわりに~

いかがでしたでしょうか。
半世紀前までは、部屋の片隅を占め何十キロもの重量があったコンピューターが、やがてデスク上に納まり、さらにタブレットやスマホで携帯できるほどコンパクトになりました。
今はスマホの後塵を拝する形のガラケーも、需要がなくならない限り進化を続け、やがてはスマホやPCを凌駕する機能を持つようになるかもしれません。
スマホ同様にガラケーの今後についても、前向きな展望を持っていきたいですね。

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