みなさん“反射区”をご存知でしょうか?今回はどんな場所にあってどんな効果があるのかについて解説していきます。
目次
反射区とは?
刺激することで影響する全身の器官臓器などを表したようなもので体にある器官臓器につながっているといわれており、末端神経のもっとも集まっている個所のことをさしています。主に反射区と聞くと思い浮かぶのは ”足裏や手”などのイメージが強いと思いますが、“頭や耳”にも反射区が存在しているといわれています。
経穴(ツボ)との違い
反射区とツボの大きな違いとして性質の違いがあげられます。反射区は「面」として捉えられ、ツボは「点」として考えられています。ある程度の広さがある反射区に対して、ツボは1点のみ。この性質の違いは施術方法にも影響が表れています。面である反射区は指で優しく揉んで刺激を与える方法が一般的ですが、点であるツボの場合指だけでは満足のいく刺激を与えることが出来ない場合も出てくるのです。そのため足ツボマッサージでは棒や指の関節を用いて、1点を集中的に刺激する方法がとられます。
また、反射区とツボでは体に働きかける作用も異なります。反射区は体に存在する1つ1つの器官を刺激することで、体全体の改善を図るというアプローチ方法となります。対してツボは全身の流れを整えることで各器官の改善を図るというものです。
効果
具体的にどの辺りをほぐすと効果的なのか、足裏で解説していきます。
肩こり
首や肩こりに対応するのは足の親指の付け根の下から小指の部分にかけてです。首や肩のこりは気付いたときにもむ程度ではすっきりと改善させるのは難しいもの。足の裏なら簡単に手が届くのでこまめにケアすることが可能です。刺激してみると首や肩が楽になるかもしれません。
むくみ
足の指を内側に曲げると足の裏にくぼみができるのが確認できます。このくぼみを全体的にほぐしましょう。ここを刺激することによってリンパの流れが促されてむくみの軽減に繋がります。疲れがたまっている時にもおすすめです。
腰痛
腰椎は足の内側側面の真ん中あたりからかかとの前まで骨に沿ってあります。両親指を重ねて骨のキワに当ててしごきます。仙骨はかかとの骨の内側に、尾骨はかかとの後ろを取り巻いているので親指を重ねてかかとの骨のキワを刺激すると効果的です。かかとの内側も外側も同じように行いましょう。
痛い所は不調がある?
痛いと感じる原因はいくつかあります☟
- 反射区の刺激により反応する臓器・器官の不調
- 足裏が筋肉疲労で炎症を起こしている場合
- 足裏が老廃物がコリ固まっている場合
- 足裏に過度な負担がかかり、腱膜に炎症や目に見えない傷が生じている場合
足の反射区について
実は足裏だけでなく足の甲や足の側面にも反射区があります。
足の甲にも反射区はある
足の甲・・・胸、肩甲骨、リンパ腺
親指・・・上あご、下あご、扁桃腺
足首・・・坐骨神経
足の側面にも反射区はある
(指の先側からかかと側に向かって)
内側・・・脊椎、腰椎、仙骨、子宮、尾骨
外側・・・肩、ひじ、ひざ、卵巣、尾骨
足首の辺り・・・直腸筋、股関節
詳細☑︎足裏の反射区とは?足つぼマッサージで分かる体の不調や効果について解説
手の反射区について
実は手の平だけでなく手の甲にも反射区があります。
手の甲にも反射区はある
手の甲・・・肩、歯、のど、肺、横隔膜、太陽神経叢
親指・・・頭、神経
人差し指・中指・・・鼻、首
薬指・小指・・・足
側面・・・ひじ、ひざ
手首・・・腰、生殖器
手軽に肩こり解消ができる
- 手のひら側、中指の第二関節の下あたりが心臓・肺につながる反射区です。ここを親指の腹でやさしくもむように押していきましょう。または親指と人差し指でつまんでもOK。心拍機能が活性化され、全身の血流が促されることで肩の血流もアップし、予防につながります。
↓ - 手の甲では、中指の第二関節から下が頸椎の反射区になります。中指を挟むようにして親指の腹を使い、指の付け根から爪に向かってさするようにマッサージをしていきましょう。
↓ - 手の甲の、人差し指と中指の間が左肩の反射区になります。一方で薬指と中指の間が右肩の反射区。この場所は面が狭いため、親指と人差し指でつまむように刺激していきます。この反射区は肩に直接働きかける場所になりますので念入りに行っていきましょう。
頭の反射区について
頭は手足のように体の末端にあるため、内臓や骨格を反映した縮図のようになっています。頭をケアすることが体の部分をケアすることにもつながっています。
白髪が多く生えてる位置で不調に気づける
- 頭頂部→消化不良や胃潰瘍など胃の不調
- 頭頂部右→体のむくみの症状が出る腎臓の不調
- 頭頂部左→肝臓の不調
- 前頭部→便秘や痔など肛門の不調
- つむじ→心臓や肺の不調
- 後頭部→生理不順、不妊などの生殖器トラブル
- おでこ、こめかみ→眼精疲労
- 耳の後ろ→聴覚の異常
- 耳の周り→虫歯や歯槽膿漏など歯や歯茎の不調
耳の反射区
耳にも全身の反射区があります。マッサージすることで肩こりや眼精疲労の改善が期待でき、また顔のリフトアップにもつながります。
資格はある?
反射区をマッサージするリフレクソロジーやハンドリフレクソロジー、イヤーリフレクソロジーなどの民間資格がいくつかあるようです。
禁忌事項
- 食事をされた直後、または1時間以内の場合
- 泥酔状態の方
- 高熱のある方
- 妊娠中の方
- 重度の糖尿病の方
- 重度の骨粗しょう症の方
- 伝染病の方
- 狭心症・心筋梗塞または既往症のある方
- 脳腫瘍・脳溢血・脳梗塞または既往症のある方
- 足に重度の水虫・炎症のある方
- 足にけが・捻挫などの異常のある方
- 通風・リュウマチの方
- 下肢に重い静脈瘤のある方など
まとめ
足だけでなく手・耳・頭にもある反射区ですが、手や耳ならどこでも簡単にマッサージが出来るので是非みなさんもやってみてくださいね!
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