結婚する平均年齢は今どのくらい?昔と今の違いとは?

結婚は早いほうがいいという人がいれば、ゆっくりで構わないという人もいます。
それでもある程度の年齢になると誰しも一度は「結婚」を意識することがあるのではないでしょうか。結婚を考えるきっかけは、付き合っている相手からのプロポーズはもちろん、近しい友人の結婚であったり、親からの結婚コールであったりと様々かと思います。
では、最近の結婚平均年齢はどれくらいなのでしょうか?ここでは、昔とどのように結婚平均年齢がかわったのか、日本の成人年齢の話、世界の結婚平均年齢等の結婚・出産に関係することを年齢を中心に調べてみようと思います!

結婚する平均年齢は今どのくらい?~日本の結婚平均年齢~

現代の日本の結婚平均年齢は、男性・31.1歳/女性・29.4歳、あたりとなっています。

女性の結婚平均年齢が24~25歳だった1960年代から80年代1995年時点で女性の初婚平均年齢は26.3歳になり、現在は29.4歳。この平均初婚年齢は30年前と比べると、 男性で2.9歳、 女性で3.8歳、ほど上がっています。結婚平均年齢は 年々上がっているので、ますます晩婚化が進んでいることがわかります。

晩婚化が進む一番の理由は女性の社会進出が原因ではないかといわれています。仕事はもちろんプライベートでもそれなりに充実しており、出産による中断を考えると結婚を後にまわすという考えも見受けられるようです。

50歳までに1度も結婚をしたことがない人をみると、男性・23.4%/女性・14.1%あたりとなっています。つまり、女性でもだいたい7人に1人が結婚していないということになりますね。

また、住んでいる地域によっても結婚平均年齢にばらつきがあります。男女ともに結婚が遅いのが人が集まる都会、東京都が一番です。男性で32.3歳/女性で30.5歳あたりです。東京近郊に住む人も比較的結婚が遅い傾向があります。

海外の初婚年齢をみてみると

  • アメリカ・27.4歳
  • ノルウェー・31.8歳
  • スウェーデン・31.4歳
ヨーロッパは初婚の平均年齢が高い国が目立ちますね。
反対に、平均年齢が低い国はアフリカに目立ち、マラウィ・19.6歳等平均が10代の国もあります。
世界の平均初婚年齢は25.5歳となっています。

結婚する平均年齢は今どのくらい?~結婚できる年齢~

現在、日本の男性と女性では結婚できる年齢が違うことをご存知でしょうか。
法律上、男性は18歳、女性は16歳から結婚することが認められています。

厚生労働省の統計で、1965年に18歳未満で結婚した女性は計4108人、2000年代前半までは3000人前後で推移していました。
しかし、18歳未満で結婚した女性は最近は減少傾向にあります。2015年に結婚した18歳未満の女性は計1357人(16歳は327人、17歳は1030人)ということがわかっています。
このことから、日本政府は女性の結婚年齢を2歳引き上げても影響は少ないと判断しました。
民法改正案で成人年齢を18歳に引き下げることが閣議決定されたことはご存知の方も多いかと思いますが、この成人年齢の変化により、結婚できる年齢も変化するとされているのです。

そもそも、何故、男女で結婚できる年齢が違うのかというと明治時代まで戻ります。結婚年齢に関する法律は戦後に改正された民法(家族法)が発端なのです。
当時、結婚ができる年齢に差をつけた理由は、

  1. 女性のほうが男性よりも心身が早く成熟するとされていた。あるいは女性は早く結婚すべきとされる風潮があった。
  2. 男性は家庭を金銭含め支える役割(一家の大黒柱というやつです)がある。
  3. 施行された当時は3歳から5歳差で結婚する夫婦が多かった。

ということが考えられます。
改正前は、女性が15歳・男性が17歳で、更に昔は女性が13歳・男性が15歳というように日本では昔から男女の結婚ができる年齢に差があったようです。

結婚する平均年齢は今どのくらい?~結婚できる年齢変更への世論~

結婚できる年齢をかえることには、世間でも賛否両論の意見があります。

賛成派

  • 国連の女子差別撤廃委員会から男女で結婚できる年齢に差があるのは差別的だと改正を勧告されたことからも、現代人から見ると、男女で結婚できる年齢に差があるのはおかしい。
  • 昔はクリスマスケーキに例えられたほどですが、女性は早く結婚するべきという固定観念が薄れるのではないかと期待。
  • 16歳は高校生であり、大学進学等を含め、結婚できるとはいえ、早婚は将来の可能性を狭めてしまう。 等々

反対派

  • 日本は少子化が進んでおり、結婚できる年齢を引き上げることで晩婚化がすすみ、少子化を加速することになるのではないかという懸念。
  • 18歳以下で女性がなんらかの理由で出産した場合、相手・本人に結婚の意思があっても、未婚の母として18歳まで扱われるのではないかという懸念。 等々

海外ではどうかというと、例えばフランスやノルウェーは男女共に18歳から結婚が可能ですが、出生率は高水準を保っているため、男女共に18歳で結婚できる法律への懸念はないようです。

結婚する平均年齢は今どのくらい?~早婚・晩婚のメリットとデメリット~

結婚への意識はまわりの環境にも左右されます。若くして結婚している人がまわり多い場合は早くに結婚をしたいと思うでしょうし、結婚をしている人がまわりに少ない人は結婚への意識があまりないかと思います。

早婚のメリット

  • 体力があるので子供を作りやすい。また、うまれる子供に何かしらの障害がある確率が低い。
  • 精神的に安定することが多い。
  • 新しい生活に若さの分だけ順応しやすい。 等々

早婚のデメリット

  • 仕事が安定していない時期であることが多く、金銭面で苦労することが多い。
  • 場合により、親等に金銭的・肉体的に助けを求める必要がでてくる。 等々

晩婚のメリット

  • 仕事が安定していることが多く、ある程度金銭的・気持ち的に余裕がもてる。
  • 女性も仕事に悔いがないことが多く、子育てや家のことにシフトしていきやすい。 
  • 結婚相手をじっくりと決めることができる。 等々

晩婚のデメリット

  • 子供ができにくくい。また、うまれてくる子供に何かしらの障害がある確率がやや高くなる。
  • 親世代の体力が減少しているため、子育てが大変。 等々

結婚する平均年齢は今どのくらい?~晩婚と高齢出産~

晩婚・高齢出産とセットのようにいわれますが、晩婚と高齢出産は何歳ぐらいのことをいうのでしょうか?

晩婚に関しては明確な定義は今のところされていないようです。
高齢出産に関しては、日本産科婦人科学会が「高齢出産とは、35歳以上で初めて赤ちゃんを産むこと」と定義しています。もともとは30歳以上で初めて赤ちゃんを産むことを高齢出産としていたのですが、現代の晩婚化をうけて1993年頃に変更されています。

出生時の女性の平均年齢は、2011年時点で、第1子が30.1歳、 第2子が32.0歳、第3子が33.2歳と、初めて第1子出産年齢が30歳を超えました。
ちなみに1995年で平均29.1歳、1985年には26.7歳と、約20年の間に4歳も平均出産年齢が上がっています。
母親世代が 第1子を出産していた年齢は20代の前半から遅くとも半ばあたりが多かったようです。しかし、その年齢は現代の女性からすると仕事が少し面白くなってきたあたりの時期と重なります。子供は欲しいが、今は仕事をという気持ちが強いのは当然といえるでしょう。

母親世代の頃は女性は自分の体のためにも早くに子供を産むべきとされていましたが、現代は医学が飛躍的に進化しているので、明確な出産適齢期というものはなく、高齢であっても比較的安心して出産できることが可能となっています。
ただ、やはり、晩婚であると子供が欲しくても妊娠に至らないケースが多いようです。

結婚する平均年齢は今どのくらい?昔と今の違いとは?~おわりに~

結婚の晩婚化→少子化の図式は日本の人口維持からすると悩ましい問題です。
ですが、仕事が面白い・プライベートが充実している等々の理由で結婚や出産をあまり考えていない女性を責めるのはおかしな話ですし、強要するものでもありません。
個人の自由です。
年齢に関係なく結婚や出産ができるようになった現代ならではの考えですよね。それだけ女性と男性の地位や存在価値がかわってきたということでしょう。
結婚をどこかで焦っている人はぜひ、一度、固定観念から離れて自分の気持ちと向き合ってみてくださいね!何が自分にとって優先順位が高いのかで、今後の生活がかわってくると思いますよ!

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