2019年2月18日、婚活アプリにまつわる詐欺事件のニュースが飛び込んできました。
【独自】婚活アプリで「理想の男性」装い詐欺 被害女性が証言
引用:FNN PRIME
婚活アプリの活用方法をご紹介するmelby編集部にとっても、この事件は非常に気になるところ。「いったいどんなアプリを使っていたのか?」「こういった事件に巻き込まれないためにはどうしたらよいのか?」を改めて検証していきます。
工業高専で情報工学を専攻後、文系女子大にて日本語・日本文学を学ぶ。
イラストレーター・デザイナーとして活動する傍ら、採用・人材教育・自己啓発・能力開発の知識を深め、健康・美容ブランドの代理店事業にも着手。
2015年以降、銀座でホステスとして活動するとともに、ライターとして女性向け記事を多く執筆中。
melbyでは婚活や出会いに関する情報を発信しています。
目次
婚活アプリ詐欺事件:事件の概要
今回、逮捕・起訴されたのは、大嶽翔仁被告(おおたけしょうじ・27歳)。整った容姿とモテテクを駆使し、複数の女性から金銭をだましとった罪に問われています。現在わかっているだけでも2人の女性が被害に遭っていますが、さらに十数人の女性が被害に遭っている可能性があり、余罪を追及されています。
今回、大嶽被告が詐欺に利用したとされるのが「婚活アプリ」。大嶽被告はアプリ上で複数の偽名を使い、職業や年収などのプロフィールも偽っていました。
大嶽被告は婚活アプリで知り合った女性に近づき、高級旅館や高級レストランなどで相手をもてなし、プレゼントを贈ったりと安心させて、「財布をなくした」などうそをついての現金をだましとったということです。
婚活アプリ詐欺事件:使われたアプリは何?
melby読者が気になるのは「いったいどのアプリを使ったの?」ということではないでしょうか。
あくまで推測ですが、わたしは身分証明書の提出が義務づけられておらず、Facebookと連動することでアカウントを取得できるアプリを使用したのではないかと考えています。
Facebookは実名登録が求められる信頼度の高いSNSの代表格ですが、しようと思えば偽名登録も簡単に行えるのが現実です。Facebookという一見、信頼度の高い実名SNSのメリットを逆手にとり、アプリでアカウントを取得して安心感をもたせたのではないでしょうか。
また、女性も有料のアプリや、世間一般で評判が良く実績のあるアプリであればあるほど、油断もしてしまうもの。どんなアプリでも、こういった犯罪を目論む人が潜んでいる可能性があるということを忘れてはいけません。
なお、報道で公開された実際の画像の様子から、ネット上では「Omiai(オミアイ)」を使ったのではないかと予想している人が多いようです。もしネット上の予想どおり「Omiai」であれば、Facebookでの登録や、女性も有料であり、評判の良いアプリであるなど、思わず安心してしまいそうな要素は揃っています。
事件に巻き込まれないために:Facebook情報を疑う
こういった事件に巻き込まれないための対策として、Facebookを活用したアプリを使う場合、フルネームがわかった時点でFacebookの情報を一度確認してみるのが良いでしょう。相手の名前を検索し、表示されたアカウントにおいて、友達の数などが異常に少ない場合や投稿がまったくされていない場合は注意が必要です。
尋ねたところで「婚活のためだけに登録したばかりで、まだ友達ともつながっていないし、投稿もしていない」と言われる可能性もありますが、即席でつくったアカウントであることがわかるだけでも、警戒心が生まれるというものです。
たとえ実名登録を促しているFacebookでも、経歴はすべて自己申告。リアルな友達との交流がないアカウントは、いくらでもうそで塗り固められているという可能性があるということを頭の隅においておきましょう。
事件に巻き込まれないために:身分証明が義務付けられている婚活サイトやアプリを使う
これまでmelby編集部でご紹介したなかで、こういった詐欺事件が起こりにくくおすすめなのが「ゼクシィ縁結びカウンター」です。
これは正確にいうとアプリではなく、サイト型の結婚相談所ですが、入会にあたって個人情報をしっかり取得しているため、身元があやしい人は入り込めない仕組みになっています。入会金30,000円、月会費9,000円…と、他のサービスに比べると費用はかかりますが、専任のコーディネーターもつきアドバイスをもらいながらすすめられるので、とても安心できる仕組みとなっています。
事件に巻き込まれないために:お金の話が出てきたら要注意
これは婚活アプリを利用したからというわけではないでしょうが、知り合って間もない交際相手から「お金を貸してほしい」と言われた場合は、まず疑ったほうが良いでしょう。
人やコミュニティを介して知り合ったわけではなく、共通の友人もいない状態であればなおさらです。どうしても恋愛スイッチが入っていると思考がマヒしてしまいがちですが、そういう話が出た時点で、一旦冷静になるのが賢明です。
婚活アプリ詐欺事件の疑問:被告の承認欲求が招いた事件?
しかしながら、melby編集部内でも今回の事件について語りあうなかで、ひとつの疑問が生じました。
それは、大嶽被告が女性たちにかけたもてなしの金額に比べると、だましとった金額がそこまで巨額ではないということです。複数のアカウントを使いわけ、十数名にコンタクトをとっているということで、悪意があることは間違いないのでしょうが、純粋に利益だけを求めて詐欺行為をしたらあまりにも労力と利益のバランスが悪いような気もするのです。
そういった点で考えると、今回の事件は、大嶽被告が壮大な詐欺計画を立てて行ったというより、彼の「モテ」に対する歪んだ承認欲求が招いた事件という見方もできるかもしれません。
婚活に励む女性は、どうしてもあせりを抱えているもの。特に数をこなしてきた女性ほど、今回の大嶽被告のように、「自分を大切に扱ってくれる」と感じられる男性に対して、どうしても期待をかけてしまう傾向にあります。
相手が「この人といっしょにいたらずっと幸せな気持ちでいられるかも」という男性であれば、数百万円や数千万円なら疑うかもしれませんが、自分で払える金額であれば「これくらいなら」とつい思ってしまうというのも、女性ならではの心理ともいえるでしょう。
少しでも疑問を感じたら、一度立ち止まること。事件に巻き込まれないように気を付けていきましょう
もしもお付き合いしている男性から、金銭的な話をもちかけられたとしたら、一度立ち止まることはとても大切なことです。一度、信頼できる周囲の人に話してみるなど、冷静になる時間を設けましょう。
女性ならではの母性や、「もしここで断ったら、こんなに素敵な人を逃すかもしれない」という強迫観念も起こるかもしれません。「貸したお金が返ってこなくても仕方ない」と割り切って貸す人もいるかもしれませんが、こういった事件では金額以上に心の傷が大きく残ってしまいます。
婚活はよりいっそう幸せになっていくために行うもの。それは、女性が自分自身を大切にし、自己犠牲をしないで得るものだからこそ実現していきます。
こういった事件において、だまされた女性を批判する意見も多々見られますが、犯罪は犯罪ですから、だましたほうが明らかに悪いのです。そのうえで、女性側が自ら身を守り、今回のような事件が再び起きないことを願います。
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