今や日本中にエアコンが普及したこともあり、日本人の頭皮は年中乾燥ストレスにさらされているような状態です。
乾燥肌というのは肌のバリア機能が失われた状態で、かゆみやフケ、また臭いや脱毛などいろいろと面倒な頭皮トラブルを招く最大の原因です。
そんな時に心強いのが、乾燥対策に適した薬用シャンプーですね。しかし、種類が多いのでどれを選んで良いのか悩みどころだと思います。
今回は全ての頭皮の乾燥に悩む方におすすめの薬用シャンプー情報をお届けします。
目次
乾燥肌向けの薬用シャンプーとは?
乾燥肌向けの薬用シャンプーといっても保湿成分を多く配合していればいいというわけではありませんし、シャンプーなどの日用品に含まれている保湿成分というのは大抵が化粧品向けの成分です。
そこで、薬用シャンプーというのは乾燥によってもたらされる肌トラブルを改善する有効成分に着目しましょう。
代表的なものといえば、グリチルリチン酸ジカリウムのような整肌成分です。
この成分が配合されているからこそ、うるおい成分を内側に閉じ込めることができるのです。昨今はシリコンを配合しないシャンプーが人気を博しているので、コーティング効果よりも肌そのものの質を整えて、うるおいを逃さない自然なバリア機能を取り戻すことに主眼が置かれています。
乾燥肌になるとフケが増えるのはどうして?
ストレスやエアコンによる乾燥などの環境ストレスが増えてきた昨今、日本ではフケに悩む人が急増しています。
では、どうして頭皮が乾燥するとフケが多くなるのでしょう?
その答えは頭皮のバリア機能が失われてしまうからです。薄く見えても皮膚は一層ではなく多層構造になっています。
そして表面には常にバリアの役割となる皮脂が分泌され、紫外線や乾燥などの環境ストレスから皮膚を保護しているのですが、乾燥した肌というのは皮脂不足でバリア機能が低下し、炎症などによって皮膚の細胞が傷つき、次々に剥がれ落ちてしまいます。
この早期から剥がれ落ちてしまう表皮がフケの正体です。
乾燥とフケの対策には薬用シャンプーが最適
薬用シャンプーに含まれている有効成分(薬用成分)としてもっとも多いのが「グリチルリチン酸ジカリウム」という成分です。
これは甘草という生薬から抽出される物質で、抗炎症作用や整肌効果に優れています。
肌の表面のキメが整えば、うるおいが内側に閉じ込められるので、乾燥肌が改善し、フケも少なくなります。
乾燥とフケ対策にはグリチルリチン酸ジカリウムが配合されている薬用シャンプーを使うのが効果的なんですよ。
薬用と普通のシャンプーの違いについて
薬用シャンプーと一般的なシャンプー(化粧品)の最大の違いは「薬用成分が配合されているかどうか」です。
薬用成分というのは国(厚生労働省)が指定している成分のことです。ただし、薬(医薬品)とは異なり、治療を目的とした成分ではありませんので注意してください。
また、薬用という言葉と医薬部外品は同じ意味で用いられます。
成分表をみると、普通のシャンプーにも薬用成分が表示されている場合がありますが、これは配合量がごく少量なので薬用(医薬部外品)の規定外という考え方になります。
薬用成分の紹介と説明
一口に「薬用成分」と言ってもその種類は非常に多く、一言で説明できるものではありません。
しかし、薬用シャンプーにおける薬用成分にはだいたい「殺菌成分」と「整肌成分」が主たる成分として配合されています。
1種類でも薬用成分を配合していれば「薬用シャンプー」という扱いです。
それでは、薬用シャンプーに配合されている主たる薬用成分をご紹介していきましょう。
整肌成分
整肌成分とは荒れた頭皮のキメを整えて、炎症を抑えるための成分です。薬用シャンプーでは甘草という生薬の根の部分に多く含まれているグリチルリチン酸ジカリウムという成分が多く用いられています。
乾燥肌向けの薬用シャンプーではマスト成分と言っても良いでしょう。
殺菌成分
- ピロクトンオラミン
- シメン-5-オール
- ジンクピリチオン
- イソプロピルメチルフェノール
雑菌が繁殖すると肌荒れが発生し、内側の水分がどんどん蒸発していくので、こちらも重要な成分と言えます。
乾燥肌向けおすすめの薬用シャンプーと口コミ
ここでは特に乾燥肌の方におすすめの薬用シャンプーとその口コミをご紹介します。男性向けの商品の中には薬用成分が2種類配合されているタイプもあり、女性が使っても問題ないものなので同時に紹介していきたいと思います。
ミノン
CMに大島優子さんを起用したり、ボトルのデザインがピンクを基調としているなど、女性(もしくはママ)を意識した製品という印象ですが、性別や年齢に関係なく使えます。
まだ、敏感肌という言葉が世間に浸透する前から、敏感肌用の石鹸として開発されたのがミノン。
今では薬用ボディソープ、薬用シャンプー、薬用ローションなど敏感肌や荒れた肌用のトップブランドに成長しました。
薬用成分
- グリチルリチン酸ジカリウム:荒れた肌の炎症を抑え、キメを整える成分
口コミ
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ウルオス
日本の大手製薬会社である、大塚製薬が製造・販売している男性向けデオドラントコスメブランドが「ウルオス」です。
薬用スカルプシャンプーには消臭成分と整肌成分のW成分が配合されています。男性向けとなっていますが、女性が使っても問題ありません。
薬用成分
- シメン-5-オール:臭いの原因菌を減らす殺菌成分
- グリチルリチン酸ジカリウム:荒れた肌の炎症を抑え、キメを整える成分
口コミ
コンディショナーなどは必要なく、これ一本で洗い上りがすごくさっぱりスッキリして良いそうです。
私も試しに使ってみましたが、確かにコンディショナー不要でした。
現在の効果のほどはわかりませんが、将来の抜け毛も心配してこの製品を選んでいるようです。
剃り込みの部分の後退と抜け毛にも困っていたのですが抜け毛が減りました。
買ってよかったです。とてもオススメできます。
関連記事ウルオスの薬用シャンプー情報まとめ!普通のシャンプーとの違いや口コミも紹介
オクト
日本の大手製薬会社のライオンが製造・販売している頭皮ケア用の薬用シャンプーです。こちらも年齢や性別にかかわらず、家族全員で使用できます。
特に乾燥が気になる方にはオクトserapie(セラピエ)という上位商品もあります。
薬用成分
- オクトピロックス:肌荒れの原因菌を減らす殺菌成分
口コミ
大正解でした。
泡立ちも良いし、匂いも含め爽快感のあるシャンプーです。
ずっと使い続けると思います。
以前はずっとLUXをメインに色々なメーカーを使っていました。
35歳を過ぎたあたりから、夕方になるにつれ、頭皮からおじさん特有の脂臭さいいやな臭いが出るようになりました。
その臭いに悩んでいた時に妻に薦められたのがオクトでした。
使用するまで半信半疑でしたが、初めて使用した次の日から効果覿面で臭いやかゆみが全く無くなり
仕事から帰って来て頭皮を嗅いでもらっても全く臭わないらしく、自分でも気にならなくなりました。
何度か違うシャンプー・リンスを使用したのですが、やはり臭い始めてすぐにオクトに戻しました。
洗いあがりの香りもほのかに香る程度で、香りで誤魔化そうとしない商品なんだなと思いました。
シャンプー後のリンスはしてもしなくてもどちらでも良いのですが、使用した方が効果が出るらしいので使用方法を守っています。
おじさんはオクトが手放せなくなりました。
ずっとお世話になる商品だと思います。
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デ・オウ
日本の大手製薬会社の一つロート製薬から発売されている、男性向けのデオドラント系コスメシリーズが「デ・オウ」です。
製薬会社クオリティの確かな品質が臭いの気になる中高年男性からの支持を集めていますが、薬用成分が2種類配合されているので、スーッとする爽快感が気にならないのならば、女性が使用しても問題ありません。
薬用成分
- イソプロピルメチルフェノール:臭いの原因菌を減らす殺菌成分
- グリチルリチン酸ジカリウム:荒れた肌の炎症を抑え、キメを整える成分
口コミ
・洗髪直後は良い臭い
・1時間後は大丈夫
・2時間後はちょっと匂う?
・3時間後には脂臭い
とのことでした。
普通のシャンプーだと洗髪直後でも匂うと言われたことがあるので効果はあると思います。
シャンプーを色々試してきましたが、現在はこちらの商品に落ち着きました。
活性炭由来のやや黒みがかったシャンプーで、ボディーウォッシュの方も使っています。
香りは強くなく、洗髪後は洗いあがりすっきりです。
しっかりにおいの元となる油や汚れを落としてくれているようで、ヘルメットをかぶって汗をかいてもあまり臭わなくなりました。
お値段は通常のシャンプーに比べややお高めかもしれませんが、しっかり効果を実感できるので今後もお世話になろうと思います。
※近所のドラッグストアで購入していましたが、amazonの方が2~3割安かったです。
大した金額差じゃないかもしれませんが、塵も積もればで今後の事も考えてこちらでの購入が良さそうですね。
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乾燥肌向け薬用シャンプー情報のまとめ
薬用シャンプーはフケ・かゆみをとめる、臭いを軽減するなどある一定の予防効果を持つ薬用成分(医薬部外品成分)が配合されているシャンプーのことです。
乾燥肌向けの薬用シャンプーの場合はグリチルリチン酸ジカリウムという薬用成分に着目しましょう。
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