埋没毛とは?皮膚科に行かなくても治す方法を解説します

埋没毛イメージ

みなさんは「埋没毛(まいぼつもう)」というのをご存知でしょうか?実はこれムダ毛の自己処理を間違った方法でやると起こりやすい厄介な皮膚疾患です。しかも女性だけでなく毎日髭剃りを行う男性にも起こります。

埋没毛を放置していると炎症を起こしてかゆみ、痛み、発赤(皮膚が熱を持って赤くなること)、腫れ、膿などが出てきます。脱毛を受けるのが当たり前になった現代では脱毛期間中の自己処理を間違ってしまうと起こしやすいので十分な注意が必要です。

今回はこの厄介な「埋没毛」について詳しく説明し、治療法やできるだけ皮膚科にかからずに治す方法などについて紹介していきます。

埋没毛とは?自己処理による肌ダメージが原因です

「埋没毛」とは本来毛穴がなんらかの原因でふさがってしまい、外に出るはずの毛先がそのまま毛穴に閉じ込められて成長してしまうという皮膚病です。

いろいろな原因が考えられますが、最も多いのはひげや脇毛、VIOラインのムダ毛を自己処理する際に誤った方法でおこる「皮膚トラブル」です。

埋没毛ができる仕組み

ムダ毛の自己処理では剃刀(かみそり)や毛抜き、除毛クリーム、脱毛ワックスなどを使うことが多いと思いますが、これらは全て肌に強い刺激を加える方法です。特に除毛ワックスや剃毛、毛抜きは肌表面への刺激が強く、肌の代謝サイクル(新陳代謝)に狂いが生じてバリヤー機能が低下し

  • 肌荒れ
  • 敏感肌
  • 乾燥肌
  • 出血

を起こしやすくなります。劣化した肌の表皮細胞は乾燥してしなやかさが失われ硬くて分厚い組織になります。(マメやタコを思い浮かべてみてください)

本来健康な肌細胞というのは十分な水分量を保ち、細胞と細胞の間にはヒアルロン酸やコラーゲンが満たされ、適度な隙間を持ちながら規則的に並んでいます。

健康な肌-img
【健康な肌のイメージ】

ところが間違った自己処理をして強い刺激が加わった肌は老化した肌と同じような劣化を起こします。下の図をみてください。

トラブル肌-img
【トラブル肌のイメージ】

これは老化した肌のイメージですが、ところどころ細胞がいびつに潰れたり、凹凸ができていますね。表面がなめらかではないので当然あちこちの毛穴がふさがってしまっていると考えられます。

このように肌トラブルが生じて毛穴が塞がってしまうと、毛は表面に出てこれなくなり毛穴の中で成長していきます。これが「埋没毛」です。

特に剃毛や抜毛(毛抜きで毛を抜くこと)は皮膚トラブルを起こしやすい原因TOP2です。剃毛では剃刀負けで皮膚の表面が削れ出血するとそこに「かさぶた」ができ、毛穴を防いでしまいますし、毛抜きでは毛穴の中で毛がちぎれ、刺激でふさがった毛穴の中でちぎれた毛がそのまま育っていきます。ちょっと怖いですね…。

埋没毛が原因でしこりができることがあります

毛穴の中で毛が育ってしまう…。考えただけでもぞっとしますが、これが特に剛毛が多いデリケートゾーンやワキの下だったらどうでしょう?あの太い丈夫な毛が皮膚の中で育ってしまうのでそこだけ硬いイボのようなしこりになります。

イメージ的には毛穴の中で行き場をなくした毛がこんがらがりながら成長を続けていくという感じですね。しこりになった部分の周囲の細胞はさらに圧迫されて血流やリンパの流れが悪くなりますます劣化が進行していくことになります。

そしてそのまま放置しているとどうなるか…それは次のパートで説明していくことにしましょう。

埋没毛は脇など自己処理を行うところにできやすい皮膚疾患です

埋没毛の症状を説明する前に、まずは埋没毛ができやすい部分を紹介していたいと思います。基本的にはムダ毛の自己処理をする場所ということで…

  • ワキの下
  • VIOライン
  • すね
  • 前腕
  • 両手の甲や指
  • 両足の甲や指
  • 鼻の下
  • アゴ
  • 首筋

などです。特に男性は毎日髭剃りをする人が多く鼻の下、アゴ、首筋にできやすいので髭剃り前後のスキンケアは念入りに行いましょう。

皮膚が敏感な人は自己処理だけでなく、衣服が皮膚に擦れた刺激だけでも皮膚トラブルを起こし埋没毛が起こりやすくなりますので要注意です。

埋没毛の症状についてお教えします

では埋没毛が怒ってしまうとどうなるのか?その具体的な症状についてお教えしましょう。

症状状態
腫脹腫れ上がっている状態
発赤赤くなる状態
かゆみ炎症の刺激で痒くなります
痛み炎症の刺激で痛くなります
化膿雑菌や病原菌の影響で白っぽい膿がたまります
発熱炎症が強くなると熱を持ちます
黒ずみ毛穴の中で成長している毛が透けて見えてそこだけ黒ずんで見えます

などなど…。しかもこれらの症状は単一で起こることの方が少なくほとんどの場合は同時多発的に発生してしまいます。VIOやワキの下などのデリケートゾーンに埋没毛が起こった時は特に症状が強くなることがあるので自己処理は正しい方法で慎重に行ってください。

埋没毛の治し方について

埋没毛の具体的な症状が出た場合の治し方は基本的に「皮膚科を受診」することです。放置していると埋没毛が進行し症状が悪化して上記のような症状が強くなります。皮膚科で治療をする時には

  • 皮膚切開
  • ニードル脱毛
  • レーザー脱毛
  • 消毒、殺菌処置

などの外科処置が行われます。

ところで…レーザー脱毛がでてきましたね。melbyでも何度も特集している医療脱毛で使われる脱毛器です。

このように本来のレーザー脱毛器は治療用に使われる医療機器なんです。しかし、美容脱毛の場合は皮膚トラブルがあると施術をしないことが多いですよね?これはあくまでも「健康な肌にレーザー脱毛という医療行為を美容目的で行うための安全性を重視しているから」であって、脱毛クリニックでも埋没毛が見つかった時はレーザー脱毛を行うケースがあります。

ところがこの場合の照射は「治療」が目的ですから、通常の脱毛コースとは別の手技になります。「埋没毛」なられっきとした皮膚疾患ですので一般の皮膚科では保険診療の対象になりますが、脱毛クリニックや美容皮膚科は自由診療専門の医療機関なので同じ処置を受けても料金は全額自己負担になりますからご注意ください。

クリニックによっては施術を受けた皮膚トラブルの治療もコース料金に含まれているところがありますが、これはあくまでも「施術を受けている最中に起こった皮膚トラブル」に限定されていることがほとんどです。

つまり、自己処理で起こった埋没毛は美容脱毛中の皮膚トラブルとはみなさないケースの方が多いんですね…。脱毛期間中は自己処理が推奨されるのでなんだかモヤモヤしますが、トラブルを防止するためにも「自己処理=自己責任になるのが普通」と覚えておいてください。

また、埋没毛に対して行われるレーザー脱毛は正直「痛い」のでちょっと覚悟しておいた方がいいかもしれませんよ。

ちなみに皮膚科で埋没毛の治療をした場合と美容皮膚科や脱毛クリニックで治療した時の概算料金を比較してみましょう。

  • 一般皮膚科の場合:2,000円〜7,000円
  • 美容皮膚科や脱毛クリニックの場合:30,000円前後

これはあくまで概算です。皮膚科では皮膚切開からレーザー照射までいろいろな治療が考えられますので保険診療でもこのぐらいの差が出てきます。美容皮膚科や脱毛クリニックの場合は自由診療ですのでその医療機関によって価格設定が変わってきます。

埋没毛を皮膚科に行かずに治す方法ってあるの?

皮膚科で治すとなるとお金もかかるし、ちょっと怖い…。そんな時は自宅でセルフケアをしましょう。ただし、あくまでも上記のような症状が出ている場合は無理をしないで皮膚科を受診するようにしてください。

自宅でケアできる埋没毛とは痛みや赤み、熱などがなく一部が黒ずんで見えるか、ごく一部だけしこりのようになっているが自覚症状はない状態の時です。

埋没毛のセルフケア方法

埋没毛の原因の90%以上が誤った自己処理と言われていますし、皮膚科に相談してもちょっとした埋没毛なら治療しないで様子をみます。したがって自覚症状のない埋没毛ならば十分にセルフケアが可能です。

埋没毛のセルフケア方法

  1. 自己処理をやめる
  2. 保湿をしっかりと行う
  3. 新陳代謝をよくするために生活習慣を見直す(特に睡眠と水分はしっかりと取りましょう)
  4. 絆創膏などを活用して直接触らない(刺激を加えると炎症が起こりやすくなります)
  5. 患部を清潔にする
  6. 刺激の強い食べ物は食べない

これらを実践すればちょっとした埋没毛なら新陳代謝によって新しい肌細胞ができる時に埋没毛は古い細胞と一緒に排出されていきます。

埋没毛ができた時にやってはいけないこと

埋没毛ができた時にやっていはいけないことは「肌を刺激すること」と「痛みやかゆみなどの症状があるのに放置しておくこと」、そして「自己処理を継続すること」です。

自覚症状がある時は無理をしないで皮膚科に相談してください。放置することが一番よくありません。

埋没毛についてのまとめ

脱毛効果を上げるためにサロンやクリニックでも自己処理が推奨されますが、誤った自己処理をすると「埋没毛」という皮膚トラブルが起こります。

一番肌にストレスが少ない自己処理のやり方は

  • 自己処理の前後はしっかりと保湿する
  • 電気シェーバーを使う
  • 処理の時はジェルなどを使ってシェーバーの滑りをよくする
  • ストレス過多や睡眠不足、生理不順などで体調が悪い時は自己処理を行わない
  • 過激なダイエットは行わない(栄養不足で肌が老化しやすくなり埋没毛のリスクが上昇します)

です。セルフケアの「やり方」だけでなく「やっていはいけないこと」もしっかりと自覚して健康なツルスベ肌を目指してください。